
原作は「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」などの作画を手掛ける富士屋カツヒトによる連載漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」(ゼノンコミックス/コアミックス)。脚本は、『コウノドリ』シリーズの坪田文が手掛ける。
『19番目のカルテ』は、19番目の新領域である総合診療科の医師・徳重晃が、「問診」により患者と向き合い、時には患者の話に隠された嘘を見抜きながら、病気を診るだけでなく、心や生活背景をもとに患者にとっての最善を見つけ出していく姿を描く新しいヒューマン医療エンターテインメントだ。主人公・徳重晃を演じるのは、キャリア30年目にして本作で自身初となる医師役に挑む松本潤。さらに、同じ病院の整形外科で働く新米医師・滝野みずきを小芝風花が演じる。
この度、松本演じる徳重と深く関わり、物語を彩る重要なキャストとして新田真剣佑、木村佳乃、田中泯の出演が決定した。
魚虎総合病院の外科部長の息子で、外科医の東郷康二郎(とうごう・こうじろう)を演じるのは、新田真剣佑。康二郎は、若くして数々の手術をこなし、その確かな腕と冷静な判断力は病院内でも一目置かれる存在だ。常に心情に流されることなく合理的に物事に対処する康二郎は、時間がかかってでも患者にとっての最善を見つけようとする徳重とは真逆の考えの持ち主でもある。新田の日曜劇場への出演は『仰げば尊し』(2016年)以来。Netflixシリーズ実写ドラマ版「ONE PIECE」(2023年)や、ハリウッド初主演作となった映画「聖闘士星矢 The Beginning」(2023年)での出演を経て、国内外を問わず活躍する新田が、どのような医師像を見せてくれるのか。また正反対な存在とも言える徳重とどう対峙していくのか、期待が高まる。
同じく魚虎総合病院で働く、小児科医の有松(ありまつ)しおりを演じるのは、松本とは初共演となる木村佳乃。さっぱりとした性格の有松は、魚虎総合病院の中ではベテランの医師。小児科の科長として、日々の診療だけでなく、科の収益向上や若手の育成にも力を注がねばならず、現実と向き合うことの必要性をまざまざと突きつけられている。これまで数々の役柄を演じてきた木村だが、小児科医役はこれが初めて。演じる有松と同じく、着実にキャリアを積んできた木村が、初めて挑む小児科医役でどのような新たな魅力を放つのか注目したい。
そして、徳重の恩師・赤池登(あかいけ・のぼる)を演じるのは、世界的ダンサーにして俳優の田中泯。赤池は日本での総合診療科の立ち上げに奔走した人物だ。大病院に勤め総合診療医を育成してきたが、現在はとある島で、島の医師として住民の生活に寄り添っている。独自のダンススタイルで長年世界を魅了してきた田中が、『A LIFE〜愛しき人〜』(2017年)以来となる日曜劇場で、主人公・徳重との間にどのような師弟の絆を見せてくれるのかも見どころのひとつとなる。
新たな医療の形を示す総合診療医・徳重の存在は、魚虎総合病院内に様々な波紋を広げる。専門医である康二郎と有松は、彼との出会いによって何を感じ、どのように変わっていくのか。そして、徳重と赤池の間に築かれた深い師弟関係はどのようなきっかけから生まれたのか。総合診療医・徳重のルーツにも注目したい。
<新田真剣佑 コメント>
今回初めて医師役に挑戦させていただきます。
僕が演じる東郷康二郎は松本さん演じる徳重とは真逆の人物で、物事を合理的に対処する性格です。
その性格の根源には、同じ病院で外科部長を務めている父の存在があります。
父への葛藤、徳重との衝突、といった様々なことを乗り越え、東郷康二郎が医師として成長していく姿にご注目ください。
<木村佳乃 コメント>
日々楽しんで撮影しております。
初めてご一緒させていただくスタッフさん俳優さんもたくさんいらっしゃり、まだ緊張しております。
いつもお世話になっている小児科の先生を演じることになり、背筋が伸びる思いです。
皆さんに楽しんで見ていただけるとありがたいです。
<田中泯 コメント>
僕が演じるキャラクターにはカラダがある。これがそもそもの始まり。このキャラクター(ヒト)には立場がある、面白い。ヒトの立場には、その立つ環境と時代があるわけだ・・・色々考える、これも面白い。ヒトは、僕の言葉とは違う、台本に書かれたヒトの言葉で、声を出し始める。「いくつになっても迷うもんは迷う」その通りだ。でも「面白い!」こんな具合に言ったことはまだ無い。どんなヒトに僕はなっていくのか・・・これって、成長なのかしら?