これまで数々の名作を世に送り出してきたSTUDIO4°Cの最新作となる本作、描かれるのは【種族と文化を超えた恋と奇跡の物語】。オリジナルアニメーションとなる本作では、絵を1枚1枚描く手書きアニメーションにこだわり、圧倒的な作画量と美しい背景美術で、瑞々しくもかわいく人間と人魚の恋模様を描く。主人公・ステファン役を鈴鹿央士、ヒロイン・チャオ役を山田杏奈が演じる。
ジャパンプレミアでは、舞台あいさつ付き特別上映会が開催されW主演の鈴鹿、山田、共演の太田駿静(OCTPATH)、監督の青木康浩が出席した。

先⽇アヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞を受賞してから国内では初の上映となる本作。アフレコで工夫した点を聞かれた山田は「チャオはとにかく可愛く」と監督からオーダーがあったそうで「自分の中で私もそんな技術的なことが上手だとは思えないので、できる限りちょっと声を高めにしてみようかとか色々アドバイスを受けながらやってました」と振り返ると、監督は「この純粋な感じがチャオに合ってるんですよ。もう山田さんしかチャオに見えてこない。役作りとか言っても山田さんそのもの、もうひとり歩きしてますよね」と思わぬ大絶賛に山田は照れつつも満面の笑みを浮かべていた。

また、そんなチャオと似ている点については「似てるところはないかなって思ってたんですけど、この間取材してて言われたのは、顔にすぐ出るのが似てるって言われました」と説明しつつ、「チャオもコロコロ表情が変わるキャラクターなんですけど、確かにそういうところもあるのかなって思います。でも、尊敬すべき私にはないなって思うところの方が多いですね」と明かした。

イベントでは映画の内容にちなみ、人生の中で衝撃的な出来事を問われる場面も。山田は「今日のことでいいですか?」と恐縮しつつ「皆さん、この衣装すごくないですか?たまたまなんです」とパステルカラーで信号機のような3人の衣装が偶然だったことを明かすと会場からは「え~!」と驚きの声があがる。山田は「今日朝『おっ!』てみんなでなりました。すごいなんか幸先いいなって」と嬉しそうに語っていた。