三谷幸喜がオリジナル脚本と自ら監督を務める“完全ワンシーンワンカット”シリーズの新作第3弾が12年ぶりに誕生。今作は海辺を舞台に、太宰治を敬愛する平凡な男が時代を超えて奮闘するタイムスリップコメディを描く。
この日の舞台挨拶には田中のほか、脚本・監督の三谷幸喜、共演の小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチも出席した。

舞台挨拶では、田中、小池、松山に本作で『別の役をやるならどの役に挑戦したいか』という質問が。田中は「僕、嫌ですね。みんな大変だから」ときっぱり。全員の役柄を見てきたことを説明し「ちょっと考えられないですね、ありますか?」と小池へパス。小池は「チャレンジするんだったらエマの役かな」と話し、「すごい好きなのが、圭さんとエマが作る夫婦像が冒頭と後半で感じ方が違うんですよ。元々彼女の芝居のファンですけどやっぱいい女優さんだな」とうっとり。「この夫婦の関係の変化みたいなものが私にはできないなってぐらい素晴らしかったので、どうせだったらチャレンジしてみたいってのはありますね」と意欲をみせた。
すると松山も宮澤の役に挑戦したいそうで「僕もエマさんの役がいいです。(冒頭の)2人では歩いてくるとかやってみたいです」と立候補。大人気の宮澤は喜びを見せつつも「冒頭だし、テンポ感作るのとか、三谷さんの脚本って独特なので。映像作品なんですけど舞台のセリフみたいだったので、あまりリアルにやるとすごくつまらなくなるし具体的にやりすぎても違うねっていうのがすごい難しかった」と役を演じた上での難しさを明かしていた。