
三谷幸喜がオリジナル脚本と自ら監督を務める“完全ワンシーンワンカット”シリーズの新作第3弾が12年ぶりに誕生。今作は海辺を舞台に、太宰治を敬愛する平凡な男が時代を超えて奮闘するタイムスリップコメディを描く。
この日の舞台挨拶には田中のほか、脚本・監督の三谷幸喜、共演の小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチも出席した。
ワンカットワンシーンでの撮影で大変だったこと聞かれた田中は「スタジオで本読みとかリハーサルをしたんですけれども、実際行ってみると予想以上にお芝居のエリアが広かった。海辺で自然なので、日によって芝居するエリアが変わったりとか天気の問題だったり、僕らとスタッフさんと天気が一致しないと『これオッケー出るのかな』って不安もちょっとあった」と振り返りつつも「演じてる時はワンカットでカメラを止めないので、しかも僕はずっと動いてるから比較的集中は切れずにやれてた。自分が主軸となって物語を動かしていかなきゃいけないので、なるべくフラットに自然にやろうってことは心がけてました」と撮影時の心境を明かした。
また、他にも不安だったことがあったと話す田中は「汗が吹き出てるのが若干気になった」と苦笑い。「僕の汗をちゃんと拾ってくださって…」と小池と宮澤に助けれたそうで感謝するが、小池は「触れないわけにはいかない。そんな量だったからね」ときっぱり。そのやり取りを聞いていた三谷は「本当は今日も汗がお客さんに届くように、ちょっと仕掛けをしようかなと思ったけど、ちょっとお金がかかるのでやめました」と4DXで汗を飛ばす大胆な計画で会場の笑いを誘うと、田中は「変な汗でてきました」とたじたじな様子をみせていた。