
企画・主演の樹と監督の⼋⽊伶⾳共に⻑編初主演・初監督作となる映画『ROPE』。
ゆるやかにディストピア化しつつある社会に⽣きる不眠症の⻘年と悲しい過去を持つ⼥性との出会い、そして彼らを取り巻く様々な⼈々との対話を通じ、モラトリアムにかすかな希望の光が差し込む様⼦が描かれる。本作のキャスト・スタッフは20代を中⼼に構成され、“戦える”映画を⽣み出すべく、それぞれの才能を惜しみなく注ぎ込んだ。ヒロインである芋⽣悠を筆頭に、藤江琢磨、中尾有伽、倉悠貴、安野澄、村⽥凪、⼩川未祐、⼩川李奈が出演しているほか、前⽥旺志郎、⼤東駿介、荻野友⾥、⽔澤紳吾ら実⼒派俳優たちが脇を固めている。主題歌を書き下ろしたのは、多くの⾳楽ファンから注⽬を集めるロックバンドMONO NO AWARE、MIZの⽟置周啓であるなど、次世代の才能が集結した作品である。リアルに切り取られる等⾝⼤の若者たちの姿に、誰もが“⾒えない明⽇を⽣きていくこと”について思いを馳せる機会になるだろう。
この度、⻘⽊柚(俳優)、折⽥侑駿(⽂筆家)、河合優実(俳優)、⼩泉今⽇⼦(俳優・歌⼿)、佐々⽊集(PERIMETRON)、平井まさあき男性ブランコ(芸⼈)、平岩紙(俳優)、⾒上愛(俳優)ら著名⼈8名からのコメントが到着!
⻘⽊柚は「渇いた眼差しに⼼が動揺してしまうのは、きっと⾃分にも同じような夜があったからだと思います」、河合優実は「樹さんを通して、みんなの個性がプリズムのようにそれぞれの⾊で光っていて、その様⼦をじっと観察していたらいつのまにか映画に引き込まれていた。⼈に対する愛情があるのだと思う。それはすごく⼤切なことだと思う」、⼩泉今⽇⼦は「20代の頃、あんな夜を過ごしたような気がした。きっと多くの⼤⼈はあの夜の匂いを知っている」、⾒上愛は「これは決して、友達同⼠の遊びの延⻑ではない。2⼈の覚悟と、⾒逃してはいけない⼀瞬の光を、そっと抱きしめた」と、それぞれコメントを寄せた。
なお、7⽉25⽇(⾦)には、新宿武蔵野館にて初⽇舞台挨拶を開催。樹、芋⽣悠、藤江琢磨、中尾有伽、倉悠貴、安野澄、村⽥凪、⼩川未祐、⼩川李奈、⼋⽊伶⾳監督の登壇が決定している。
<コメント(敬称略・五⼗⾳順)>
■⻘⽊柚(俳優)
渇いた眼差しに⼼が動揺してしまうのは、きっと⾃分にも同じような夜があったからだと思います。街の呼吸が⼼地よくて煩くて。彼らが歩むあの道が、できるだけ遠くまで続いていて欲しいと願ってしまいました。
誰にも⾒つからなかった⽇々を、スクリーンで探せること。この映画を残した同世代の皆さんにリスペクトの気持ちです。
■折⽥侑駿(⽂筆家)
この作品に登場する者たちがどういう⼈間で、どうあろうとしているのかは物語を追っていけば分かるだろう。が、彼ら彼⼥らが真に何を望んでいるのかまでは、私には分からない。ひょっとすると当⼈でさえ分かっていないのではないだろうか。他⼈というのは理解し難い⽣き物で、⾃分もまたそのひとりである。誰もが⾃縄⾃縛してしまうこの時代、あなたは若い表現者たちの姿に何を⾒出すだろうか。私は「ん︖」と思うものにこそ⽬を向け、⽿を傾けたい。
■河合優実(俳優)
物語はいつもひとりから始まる。盟友の樹さんをはじめ、彼らが⾃分たちの⼿の中に根気強く集め続けたものがスクリーンに実を結んで、とにかく嬉しい。作品に集まった⼈々の存在がとても暖かく感じられた。樹さんを通して、みんなの個性がプリズムのようにそれぞれの⾊で光っていて、その様⼦をじっと観察していたらいつのまにか映画に引き込まれていた。⼈に対する愛情があるのだと思う。それはすごく⼤切なことだと思う。
■⼩泉今⽇⼦(俳優・歌⼿)
20代の頃、あんな夜を過ごしたような気がした。
きっと多くの⼤⼈はあの夜の匂いを知っている。
この世の終わりのような夜。
希望の光が⾒えたときがこの世の始まりなんだね。
終わりも始まりも似たようなものだけど、⽣きていなければ感じることのできない光を求めて今⽇も⽣きます。
■佐々⽊集(PERIMETRON)
登場⼈物はみな、未来に悩み、過去を悔いる。
⼀⽅で、その⽇の感情をその⽇の中で消化している様は、残酷な⼈間の本能を映し出す。
恐れはあるが怖れはない。
この葛藤と⾏動の乖離が「モラトリアム」なのだろう。
多くの⼈が悩む「それ」がスクリーンを埋める。汚くも綺麗に。
そして⾃分もまたその多くの⼈であると気付く。
■平井まさあき 男性ブランコ(芸⼈)
その縄は、時に⼰が⾸をきりきりと締め上げ苦しめるものであるかもしれない。しかしながら、時にその縄は地獄に垂らされた蜘蛛の⽷のように、救いの道標になり得る。登場⼈物たちが⾜掻き、もがき、⽣をまっとうしようとしている姿に⼼打たれました。
⽣きることの⼀筋縄ではいかなさ、⼼許なさ、切実さ、それらを僕は⼿前勝⼿にも感じました。
■平岩紙(俳優)
⽣きづらかったり冷たかったりする世の中でも物語の中⼼に優しさがあってよかったです。
作品の根底に、樹さんのひたむきな姿勢が充満しているかのようで美しくも感じました。
出たかったー︕
■⾒上愛(俳優)
「映画作るんだよね」親友からそう⾔われたのは1年半前くらいだろうか。エンドロールが友達図鑑のようで、仲間に加わりたかったという気持ちが無かったとは⾔えない。⾔えないのだけれど、観て分かったことがある。これは決して、友達同⼠の遊びの延⻑ではない。2⼈の覚悟と、⾒逃してはいけない⼀瞬の光を、そっと抱きしめた。
次はさ、どんな役職でも誘ってよ。その⽇までに、私も私なりの覚悟で⽣きていけるようになるからさ。