
東京大学を卒業して大手企業に就職し順風満帆なエリート街道を歩んでいたものの、訳あって突発的に会社を辞めてしまい、転職に苦戦している花村薫(はなむら・かおる)。そんな薫はベンチャー企業「RAINBOWLAB」の面接を受けたことをきっかけに社長の日高茉海恵(ひだか・まみえ)と出会う。茉海恵は高校を中退しているが、ヤンキー時代に培った抜群のコミュ力で人望が厚く、自らが広告塔となり自社の商品を大バズりさせた社長である一方、非公表の娘・いろはをひとりで育てるシングルマザーだ。
理想の職場を追い求める日々にくたびれていた薫は、小学校受験をするいろはの家庭教師を茉海恵から高待遇でオファーされ思わず引き受けてしまう。いろはが行きたい名門私立・柳和学園小学校は規律と伝統を重んじており、保護者に求めるもののハードルも高く、茉海恵にとって仕事との両立は到底不可能だった。さらに、入学試験では筆記試験のほか親子面接が重要視されており・・・茉海恵は薫の圧倒的な学力と知性を評価して、薫に驚きの提案を持ちかける。「お受験の日、私の代わりにママとして面接を受けてほしい」――もしバレてしまったらもちろん刑罰に問われる可能性があり、入学後のことも考えて断る薫だったが・・・。
正反対の人生を歩んできた2人の女性が子どもの未来のために“母親のなりすまし”という禁断の“フェイクマミー(ニセママ)”契約を結ぶ!?母親業のアウトソーシングからはじまるウソとトラブルだらけのファミリークライム・エンターテインメントだ。
脚本を務めるのは、次世代を担う脚本家の発掘・育成を目的としたプロジェクト「TBS NEXT WRITERS CHALLENGE」の第1回で大賞を受賞した「フェイク・マミー」の作者・園村三。さらに、監督は『海のはじまり』(2024年/CX)の演出も務め、CM監督としても活躍するジョンウンヒがTBSドラマに初参加となる。
本作で主演を務めるのは波瑠と川栄李奈。
金曜ドラマ初主演となる波瑠は、NHK連続テレビ小説『あさが来た』(2015年)で一躍全国的な人気を獲得し、その後も映画「アナログ」(2023年)、『わたしのお嫁くん』(2023年/CX)、『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』(2025年/CX)など多くの作品に毎年主演やヒロインとして絶えず出演。昨年は報道番組にもレギュラー出演するなど、幅広いジャンルで活躍し続けている。TBSドラマへの出演は、主演を務めた2019年の火曜ドラマ『G線上のあなたと私』以来6年ぶりだ。
本作では茉海恵の娘・いろはの母親になりすます、訳あって転職活動中の元バリキャリの薫を演じる。役ごとに異なる魅力を見せる波瑠が“フェイクマミー(ニセママ)”契約を通して築いていく母娘(おやこ)の関係性を丁寧に表現する。
そしてTBSドラマ初主演となる川栄は、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(2021年)でヒロインを務めお茶の間の人気を博し、同年にNHK大河ドラマ『青天を衝け』にも出演。さらに舞台「千と千尋の神隠し」では主人公・千尋役で海外公演を成功させるなど、多方面で活躍している。TBSドラマ出演は、ゲスト出演した金曜ドラマ『コウノドリ』(2017年)以来8年ぶりとなる。
本作では、元ヤンで社長のシングルマザー・茉海恵を演じる。川栄自身も俳優業の傍ら、いろはと同年代の子どもを育てる母親。そんな川栄の、母親役としての熱演にご期待いただきたい。
波瑠と川栄は『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(2020年/NTV)以来5年ぶりの共演となる。ともにNHK連続テレビ小説でヒロインを務め、さらに『A-Studio+』の番組OGという共通点もある2人が、今回は正反対の人生を歩む女性を演じる。2人の女性が娘を通して共闘していく姿に注目だ。
<コメント>
■主演・花村薫役:波瑠
私が演じる花村薫はお勉強ができて仕事もできる、けどどこか不器用なキャラクターなんじゃないかなと思っています。薫が自身に求める理想やクオリティの高さを、周りの人や環境にも求めてしまうから薫は転職がうまくいかない。自分にも厳しくする分、周りに求めるものも多くなってしまうところが自分にもどこか少し似ているなと思います。
脚本を読んで感動や面白さ、スリルもありながらすごく丁寧に家族愛が描かれた、なんて斬新な物語だと思いました。頼もしいキャストのみなさんが集まってくださって本当にわくわくしています。撮影はこれからなので、すごく楽しみな部分とドキドキしている部分がありますが、茉海恵さんといろはちゃんと“フェイク”だけど本当の家族のように、お2人を支えられる相棒になれるようがんばっていきたいと思うのでぜひ観てください!
■主演・日高茉海恵役:川栄李奈
私が演じる日高茉海恵は、元ヤンで勉強が苦手なまま高校を中退しましたが、現在はベンチャー企業「RAINBOWLAB」の社長です。娘・いろはを育てるシングルマザーでもあり、自分の代わりに娘の小学校受験の面接を薫さんにお願いするという役どころです。
脚本を読んで今の時代にすごくぴったりだと感じましたし、家族愛もとても大切に描かれているので演じることが楽しみです。実生活でも6歳の子どもの母親なので、役に活かせるのではないかなと思っていますし、働くママさんにも是非観ていただきたい作品です!
キャストとスタッフのみなさまと絆を深めながら、観てくださる方がどんなふうにこの作品を受け取ってくださるのかを大切にしながら作品を作っていけたらなと思います。ぜひご覧ください!
■脚本・園村三
他人として出会った大人と子どもが、ニセママと娘という関係を通して、どのような絆を築いていくのか。
その過程には、喜びも悲しみも、怒りも葛藤も、希望もあります。
この物語はわたしが二人の子どもと向き合う生活のなかで生まれ、
かつて子どもだったすべての人たちに寄り添えたらと願って書きました。
二人の“母”のまっすぐな生き方に、少しでも心を重ねていただけたら嬉しいです。
どうか最後まで見届けていただければと思います。
■プロデュース・韓哲
「TBS NEXT WRITERS CHALLENGE」というTBSで6年ぶりに行われた脚本家の新人発掘プロジェクトで大賞を受賞した「フェイク・マミー」が伝統の金ドラで連続ドラマとなります。多くの選考員が「いま描くべき作品であり、脚本は独特でユーモアにあふれている」と評価し満場一致で大賞に選ばれました。
その作品の主演を波瑠さん、川栄李奈さんのおふたりに演じてもらえることになり、本当に理想的でなんて贅沢なことだと感じています。全体で読み合わせをしたとき、波瑠さん、川栄さんが脚本でイメージしていた以上に、花村薫・日高茉海恵そのものでした。このふたりなら今まで見たことのなかった“親子の愛”のカタチを見せてくれると確信しています。キャスト・スタッフ一丸となり金曜の夜に、笑えてドキドキして先が読めないオリジナルドラマをお届けします。どうぞご期待ください。
■プロデュース・中西真央
なにかの代わりになにかを諦めなくてもいい、すべてを完璧にこなせなくても後ろめたく思わなくていい、そんな優しい生き方を提案できるドラマになればと思っています。
知的な空気感をまとい、力強いセリフの節々に愛らしさをにじませてくれる波瑠さん。そして、はつらつとした明るいお芝居の中でも、真摯さと細やかさのあるセリフで人の心をつかむ川栄さん。お二人は、この物語の主役となる二人の女性のデコボコとした関係性を的確に表現しうる、対象的な魅力を持ったお二人だと思いました。お二人に本ドラマのオファーをお引き受けいただけて本当に光栄ですし、掛け合いのお芝居が楽しみでなりません。
脚本・園村さんの斬新なアイデアのもとに、個性豊かで愛らしいキャラクターがたくさん生まれました。金曜の夜にさまざまなトラブルも笑い飛ばせる明るいドラマをお届けします!