東映、東映ビデオによる2019年始動のムービー(映画)×ステージ(演劇)の挑戦的な融合を目指すメディアミックスプロジェクト【東映ムビ×ステ】。舞台で全5作続いた東映ムビ×ステ「死神遣いの事件帖」シリーズがついに完結となる。

公演初日に先駆けて行われた囲み取材には、本作の主演で死神遣い・久坂幻士郎役の鈴木拡樹、幻士郎の相棒で死神・十蘭役の安井謙太郎(7ORDER)、映画では最恐の死神として出演し、舞台でも幻士郎と相対する死神・無限狼役の梅津瑞樹、そして、本作より「しにつか」初登場となる幻士郎の幼馴染で死神遣い・鉄斎役の鈴木裕樹。さらに、本シリーズの過去2作品の舞台の脚本・演出を担当してきた毛利亘宏(少年社中)が登壇。

まず、鈴木拡樹は「本当のファイナルを迎えることになりました。映画から派生したお話なんですけれども、このシリーズ自体が1話単体で見てもらえるコンセプトになっており、今作の舞台も映画の流れは汲んでいるものの、1話完結という形で楽しんでもらえるんじゃないかと思います。作品としてもお祭り感のあるシーンも多いので、お客さんが湧いてもらえるシーンがあるんじゃないかなと思います。一体となって笑って過ごせる時間を提供できたらと思います」と意気込む。見どころについて、「殺陣やダンスは、皆が動いて展開していくので、全キャラクター共通で、汗をかいてない状態を見られるのは登場だけっていう感じです。それ以降はずっと汗をかいているので、そんな汗が飛び散るところを見て、臨場感も楽しんでもらいたいです」とアピール。

続く安井は安井は「約5年間のシリーズの本当のファイナルということで、それが舞台上で、そしてついに幻士郎さんと舞台上では初共演なので、楽しみにしながら、初日の幕が開くのをワクワクしていました!」と嬉しそう。さらに「稽古が夏の時期で、稽古場が駅から遠くて、死神の役なんですけどこんがり焼けてしまって…とにかく白く塗って、初日を迎えたいと思います(笑)」と笑いを誘った。

梅津は「早く見ていただきたいなという思いがあり、良い意味で色んな方を裏切れればいいなと思います」とコメント。

今回の舞台から「しにつか」シリーズに参加となる鈴木裕樹は、「猛暑の中、駅から稽古場に行くまで汗をかき、稽古場でも汗をかき、本当に頑張って稽古をしてきました。その汗と熱量が舞台上でも飛び散るんじゃないかと思いますし、演出の毛利さんから『面白い作品になっている』と言っていただけたので、その自信を胸に本番を迎えたいと思います」と自信を伺わせた。

また、今回鈴木拡樹と鈴木裕樹、“同名”の共演が叶ったわけだが、鈴木裕樹は「鈴木拡樹さんとは初共演で、お話をいただいたときに本当に嬉しくて、そんな権限とかは全くないんですけど、『できるなら鈴木拡樹さんとたくさん絡める役にしてくれ!』とお伝えしまして、幼馴染という役で。本当に嬉しく思っております。鈴木拡樹さんとの関係も楽しみにしていただけたらと思います!」と笑顔。念願叶った共演に、鈴木拡樹は「楽しくてしょうがないです」と話し、鈴木裕樹も「他人とは思えないです」と返していた。

最後に、代表して鈴木拡樹から、「『死神遣いの事件帖』シリーズ通してたくさんの方に愛していただきまして、ファイナルまで辿り着くことができました。『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』は本当にファイナルになります。歴代応援してくださった方にも、そして今回来てくださる方が過去作を振り返って見てもらえるものに仕上げたいと思います。これからも末長く『死神遣いの事件帖』を愛してもらえるように、締めくくりたいと思います!」と力強いメッセージが送られた。

舞台『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』がは、8月7日(木)~17日(日)まで東京・サンシャイン劇場、8月21日(木)に福岡・福岡サンパレス、8月30日(土)・31日(日)に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、9月5日(金)・6日(土)に石川・石川県小松市團十郎芸術劇場うらら大ホール、9月13日(土)~15日(月・祝)まで京都・京都劇場にて上演される。