
本作は、2021年にテレ東で放送され、緻密な伏線や巧みな会話劇で回を重ねるごとに注目を集め、毎話考察祭りとなるなど社会現象となったアニメ「オッドタクシー」の脚本で知られ、原作・脚本を手掛ける映画「ホウセンカ」の公開を10月10日に控えるほか、ヤングジャンプにて漫画「カミキル-KAMI KILL-」(原作)の連載が始まるなど、漫画・実写・ドラマの垣根を超え活躍の場を拡げる此元和津也が原作・脚本としてオリジナルストーリーを書き下ろし、映画「もっと超越した所へ。」やドラマ「忘却のサチコ」(テレ東)などMV、CM、TVドラマや映画のディレクションを数多く手掛ける山岸聖太が監督を務めるミステリードラマ。
舞台となるのは、街の小さなバーガーショップ“シナントロープ”。 そこで働く8人の若者たちの中で、大学生の都成剣之介は、バイトの同僚・水町ことみに、密かに想いを寄せていた。そんなある日、“シナントロープ”で不可解な強盗事件が発生。静かだった日常は、少しずつ歪みはじめる。恋愛と友情、絆と裏切り、運命と選択──揺らぎ出した関係と感情が、次々と事件を引き寄せていく。何が本当で、何が嘘なのか。そして、都成の想いの先に待つのは、恋か、それとも──。現代の若者たちを投影したリアルな人間模様と、不穏な世界観の中で緻密な伏線や巧みな会話劇によって美しくエモーショナルに描かれる青春群像ミステリーとなっている。

主人公のさえない大学生・都成剣之介(となりけんのすけ)を演じるのは、今年公開の映画「九龍ジェネリックロマンス」、「火喰鳥を、喰う」など複数の主演作を控え、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する水上恒司。水上は本作がテレ東ドラマ初出演にして初主演になる。また、都成がひそかに想いを寄せるヒロイン・水町ことみ(みずまちことみ)を演じるのは、映画「恋に至る病」やアニメ映画「ChaO」、ドラマ「リラの花咲くけものみち」(NHK)に出演するなど、俳優・声優、そしてCMでもめざましい活躍を見せる若手実力派俳優、山田杏奈。さらに、明るいお調子者・“キバタン”こと木場幹太(きばかんた)役を、「ライオンの隠れ家」(TBS)で自閉スペクトラム症(ASD)の青年を演じ、その演技のリアルさが絶賛された坂東龍汰、地味で真面目なお嬢様・里見奈々(さとみなな)役を、元日向坂46で同世代俳優の中でも際立つ存在感を放つ影山優佳、心優しい漫画家志望の田丸哲也(たまるてつや)役を、「恋は闇」(日本テレビ)をはじめとして、さまざまな幅広い役柄をこなしてきた演技力に定評のある望月歩、エキセントリックなメンヘラガール・室田環那(むろたかんな)役を、現在放送中の連続テレビ小説「あんぱん」(NHK)に出演するなどで注目を集める鳴海唯、静かで不気味な新人バイト・志沢匠(しざわたくみ)役を、「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBS)「なんで私が神説教」(日本テレビ)など話題作に出演し、若手俳優界で躍進する萩原護、夢追うバンドマン・塚田竜馬(つかだりゅうま)役を、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)や映画「母性」など映画・ドラマと多方面で活躍する高橋侃が演じる。
さらにこの度、物語の舞台となる“シナントロープ”とそこで働く8人のメンバーを捉えたティザービジュアル&ティザー映像が解禁!
赤と緑のネオンが目を引く“シナントロープ”で和気あいあいと働く8人。店内はどこにでもありそうな仕事終わりの若者たちの風景なのだが、それぞれの表情はハッキリと読み取れない…。 “シナントロープ”から漏れた光が街並みを照らす一方で、周囲は暗く、何やら不穏さも感じさせるビジュアル、そして映像となっています。街の小さなバーガーショップ“シナントロープ”で一体何が巻き起こるのか。
ティザー映像:https://youtu.be/jEk4euK8zow
<コメント>
■水上恒司(都成剣之介/となりけんのすけ役)
都成剣之介を演じます、水上恒司です。
今作『シナントロープ』に座長として携わり、豪華な役者の方々と共に濃密な物語を紡げたこと、この上なく幸せに感じています。それほどまでに、シナントロープには他に例を見ない稀有なパワーがあります。
様々な事情を抱えた人間たちが集う「喜劇」を、是非お楽しみください。
■山田杏奈(水町ことみ/みずまちことみ役)
テンポの良い会話劇の中にも目の離せない展開があったり伏線が張られていたり、とても引き込まれました。
オッドタクシーを楽しく観ていたので此元さんの台本に関われることがすごく嬉しいです。
水町ことみはいろいろな面があるキャラクターで、山岸監督の演出のもとで様々な表現をできてとても楽しい撮影期間です。
目の離せない全12話、楽しみにお待ちください!
■坂東龍汰(木場幹太/きばかんた役)
木場を演じさせていただきます、坂東龍汰です。
『RoOT / ルート』に続き、また此元さんの原作でご一緒できること、本当に嬉しく思っています。今回もシュールで斬新、でもどこかクセになる展開に心が躍りました。ちょっぴり不思議で素敵なドラマになりそうです。
木場はなかなかに強烈なキャラクターで、自分なりに色んなネジを緩めたり外したり…最終的にはどこに置いたか忘れたりしながら(笑)、のびのび演じさせていただいています。それを優しく受け入れてくれるキャスト・スタッフの皆さんと撮影に挑んでいます。
皆さんにもぜひ、あーだこーだ言いながら楽しんでいただけたら嬉しいです。
■影山優佳(里見奈々/さとみなな役)
里見奈々役を務めます、影山優佳です。
個性と魅力に溢れるみなさまとの撮影はかけがえのない大切な時間となっています。
日々たくさんの学びをいただく中で、里見としても影山としてもひとつでも新しい視点を持ち帰ろうと取り組ませていただいております。最後には、なにか大切な宝物をこの作品に置いて帰ることができたらいいなと思います。
里見は引っ込み思案で物静か(すぎる?)なお嬢様です。それぞれの生き方や世界の覗き方を、内側からきょろきょろと見つめているような人なので、観てくださるみなさまにも同じ視点になってもらえそうなキャラクターかなと思います。楽しんでいただけたら幸いです。
■望月歩(田丸哲也/たまるてつや役)
田丸哲也を演じさせていただきます望月歩です。
この作品で仲がいいキャラクターは、同じ学校だったらおそらく一緒に行動をしないキャラクター達です。その一人一人がシナントロープの周りで関わることで、独特ででも仲がいい空気感が出ているように見えます。その掛け合いがこの作品の見どころだと思うので、それぞれの空気感で仲良くなっていけたらなと思います。
ご期待ください。
■鳴海唯(室田環那/むろたかんな役)
私自身、青春群像劇が大好きなのですが、今までなかなかご縁がなかったので、
今回このような形で参加させていただきとても嬉しく思っています。
パズルのように緻密に構成された物語は、ユーモアや独特のテンポ感が面白く、
ワクワクが止まりません!唯一無二の作品をお届けできるようがんばります。ぜひ楽しみに待っていてください!
■萩原護(志沢匠/しざわたくみ役)
初めまして。静かで不気味な新人バイト・志沢匠を演じます、萩原護です。
静かで不気味な新人ということで、持ち前の静かさを最大限活かせるチャンスが来たと思い、嬉しかったです。
日々撮影中ですが、一時期は夢にシナントロープメンバーしか出てこなくなったくらい作品世界に浸かれています。
きっと独特で、でも幅広く楽しんでもらえるようなドラマになっていっていると思います。
夏の暑さに負けず、ケガに気を付けて頑張っていきます。
ぜひ、よろしくお願いします。
■高橋侃(塚田竜馬/つかだりゅうま役)
山岸監督とご一緒出来る事、素敵なキャスト、チームとこのドラマを作っていけることに興奮しました。脚本家の此元和津也さんの作品の世界の中でお芝居できる事とても嬉しく思いましたし、初めて台本を手にした時捲る手が止まりませんでした。全12話の台本をとんでもないスピードで読み切りました。笑
僕が演じる塚田というキャラクターは普段パンクバンドのドラマーをしていますが、そこでドラムをただしている事に満足している様な、いじられキャラのシナントロープのバイトリーダーです。笑
見て頂く皆さんがこの作品に没入して見て頂けるようにキャスト、スタッフ一丸となり撮影に挑んでいます。是非楽しんで頂けたら嬉しいです。
■此元和津也(原作・脚本)
カーテンを開けると、ベランダでカラスがハンガーをくわえて飛び去っていった。
その様子を窓辺の猫が、ひきつつも好奇心むき出しで見ていた。
逞しさって、図々しさと紙一重なんだなと思う。
でも、猫みたいなひいてしまう弱さや戸惑いも、都市で生きていくには欠かせない。
「シナントロープ」は、そんな全部ごと生きていく物語です。
■山岸聖太(監督)
私は疑り深い人間なものでして、常に目の前を疑っています。この物語は本当に「青春群像ミステリー」なのか。それは嘘なのではないか。これが嘘であれば、面白いな。と思ってしまうタチです。シナントロープという聞き慣れない言葉には、ざわめきがあります。そのざわめきを立体化すべく、凄まじいエネルギーを放つ此元さんの脚本の元へ集った、信頼するキャスト、スタッフと共に撮影を続けています。この作品はおもしろいです。どうぞご期待ください。
■P.I.C.S. 平賀大介(プロデューサー)
「オッドタクシー」の次に動き出した企画でした。
此元さんから少しずつ届く原稿を、夢中で読んでいたのを思い出します。
理想のスタッフと魅力的なキャストに恵まれ、こうして皆さんにお届けできる日が来たことを、本当に嬉しく思っています。
日常に潜む笑いや涙、そして驚きの展開が、次々に押し寄せてくる──
そんなドラマになりそうです。10月6日の放送を楽しみにしていてください。
とにかく面白いです。
■テレビ東京 ドラマビジネス部 前田知樹(プロデューサー)
初めて脚本を読ませていただいた時から、この作品を発表できる事を心待ちにしていました。
次世代のトップランナーであるキャストの皆様、日本の映像業界を背負って立つ強力なスタッフ陣にご参加いただけたことを、大変光栄に思います。
今年1番面白いドラマになると思います。ぜひご期待ください。