©TBSスパークル/TBS

本作は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真の小説『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)が原作。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリーを日曜劇場でお届けする。
大手税理士法人に勤める税理士の主人公・栗須栄治(くりす・えいじ)を妻夫木聡が演じる。

このたび、妻夫木演じる主人公・栗須栄治に深く関わる新たなキャストとして佐藤浩市、松本若菜の出演が解禁となった。
栗須の人生を大きく動かす馬主・山王耕造(さんのう・こうぞう)役に、佐藤浩市が決定した。これまで、日本アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、日本のドラマや映画界を牽引し続けている佐藤。今回演じる山王は、人材派遣会社・株式会社ロイヤルヒューマンの創業社長で、競馬界では有名な馬主。経営者としては典型的なワンマン社長でありながら、業界の先行きを見通す力に長けており、人との繋がりを大事にする一面を持ち、家族は二の次でどんどん馬にのめり込んでいく。熱く夢を追い続ける山王は、栗須の人生に大きな影響を与えていく重要な人物だ。
佐藤はこれまでに妻夫木と何度も共演経験があり、プライベートでも親交が深い。そんな2人が本作ではどんな掛け合いを見せるのか、ぜひ注目していただきたい。

松本が演じるのは、北海道日高地方の競走馬の生産牧場・ノザキファームを父と一緒に経営している野崎加奈子(のざき・かなこ)。小さい頃から実家の馬と触れ合ってきたため、馬の個性や性格を捉える能力に長けており、家族同然に世話をしてきたノザキファームの馬たちに目一杯の愛情を注いでいる。栗須とは大学時代の元恋人で、10年ぶりに再会を果たすこととなる。
松本は、火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(2024年)で、ポジティブな主人公を好演。以降GP帯の連続ドラマで次々と主演を務め、存在感を放っている。主演の妻夫木とは過去に映画での共演はあるものの、同じシーンでの出演などはなかったため、本格的な共演は本作が初となる。日曜劇場に出演することが一つの夢だったと語る松本の演技に期待が高まる。

<コメント>
■佐藤浩市
出演が決まった時は、ある意味ちょっと特化したドラマを日曜劇場でやられるんだなという期待と、頑張らなきゃなという気持ちになりました。
僕が演じる山王耕造は、名は体を表すごとく、ある種の尊大さもありながら人間的にちょっと昔気質ではありますが非常に情熱がある男で、そこに魅力を感じてもらいたいと思う人物です。
僕は乗り手役として馬に関わることも40数年あり、多少危険な経験もしましたけど、馬との距離感の詰め方や、馬に乗る楽しさも感じていて、若い頃は競馬自体も随分やっていました。
競馬における馬と人の関係性というものは、単純なベットゲームではないですし、馬も勝利を分かると思います。この物語では、ただ馬を生き物として利用することだけに価値を見出すという話ではない、ある種1歩も2歩も先を行った人間と馬との関係を、うまく表現できたらいいなと思います。
競馬を分からない方や馬に乗ったことがない方にも楽しめるような、そういうドラマにしたいと思います。

■松本若菜
日曜劇場に出演するのが夢の一つだったので、お話を伺った時は本当に嬉しかったです。
台本を読むと、枠にとらわれない人たちの情熱が描かれていて、一気に読んでしまうほど面白く、撮影がとても楽しみになりました。
私が演じる野崎加奈子は、北海道の日高地方にある生産牧場の娘に生まれ、大学進学のために東京に出て、そこで妻夫木さん演じる栗須と出会います。日高地方の牧場の人たちや馬がとにかく大好きで、芯が通った女性なのですが、どういうふうにこの物語に関わっていくのかというところも見どころの1つになると思います。
馬を愛する人たちが夢に向かって挑み続けた情熱に溢れた物語になっておりますので、是非ご覧ください。

■プロデュース・加藤章一
山王耕造はこの物語のもう1人の主人公です。豪快で傲慢な一方、情熱的で人情に厚い。そんな魅力的な馬主をどなたに演じていただくか考えた時、佐藤浩市さん以外に考えられませんでした。耕造と妻夫木さん演じる栗須が、時にぶつかり合いながらも共に夢を追い求めていく、胸が熱くなるバディにご期待下さい。
主人公・栗須の元恋人で競走馬の生産牧場を営む野崎加奈子を、松本若菜さんに演じていただきます。シングルマザーとして仕事と子育てに奮闘する加奈子。そんな加奈子を松本さんに演じていただく事で、明るさの中にも芯の強さを持つ素敵なキャラクターとなっています。
素晴らしいキャストの皆様によって、現場では毎日驚くような化学反応が起きています。
ぜひ放送を楽しみにお待ち下さい。