本作の原案「男神」は、2020年、「日本(美濃・飛騨等)から世界へ!映像企画」にて入選し、YouTube超人気サイト「怖い話怪談朗読」にて朗読され、「今までで一番怖い話」と一躍注目を浴びた話題作。視聴者からの映像化への熱い期待を受け、オリジナルストーリーで撮影地となる日進市の協力により、映画化が実現。

全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐなか、ある日、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い「穴」が発生する。時を同じくして、そこで働く和田(遠藤雄弥)の息子も忽然と姿を消してしまう。その「穴」の先は不思議な森に繋がり、そこでは巫女たちが「男神」を鎮めるため異様な儀式を行っていた。息子がそこに迷い込んだ事を知った和田は、その穴に入っていくが・・・。
「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴に、禁忌を破り息子を助けにいったことにより起こる得体のしれない恐怖体験。
日本の伝統美に潜む狂気と、家族の恐怖を描く【古代縄文ミステリー】にして【ファンタジーホラー】が、ついに完成。

公開に先立ち、実施された舞台挨拶に登壇した岩橋玄樹。アーティストとして日本にとどまらず、世界で活躍、本作で映画初出演となるが、新曲「Bless Me」が映画『男神』のテーマ曲に起用されているということで、「アーティストとしての生きがいや俳優としての生きがいを、1度にどちらもできたので本当に楽しかったですし、アーティストとしての経験値もものすごく上がったので、皆さんに感謝しています。あとは、歌詞を書くのに『男神』のストーリーの内容をしっかり考えて書いたので、多分、この中で一番映画を見ているんじゃないかなと思います!」とコメント。

姉弟役だった岩橋と須田は現場の什器を扱うという建設員として泥だらけになっていたと話し、岩橋は「汚れるのは好きじゃない」としながら、「リアルを出したくてヘッドスライディングをしていました」と語る。
また、作中では英語での台詞も披露しているが、「元々の台詞が長台詞で練習していたんですけど、本番の5分前で変わっちゃって結構大変でした」と苦労を明かし、「心の中では『監督〜!』と思いながら皆さんの協力もあって、良い経験になりました」と笑顔を見せた。

ファンタジーホラーという作風に触れ、「ホラーは大好きです。今までに自分のホラー映画を見た中で、良い意味ですごく変わっているホラー映画。たくさんの意味が込められているし、愛というテーマもあるのかなと思って、何回見ても色んな考察ができると思うので、ここにいる方は20回以上見にきてくれたら嬉しいです」と呼びかけた。

さらに、本作で人間たちを恐怖の底へ陥れる“畏怖なる存在=男神”の姿を、いまだ誰も見たことがないことから、キャスト陣が“男神”の姿を妄想しイラスト化。岩橋は胸元に“MAN”と書かれた男神を披露し、「色は虹色ですかね。海外の都市伝説っぽいのをイメージしました」と解説。