
2018年から始まったふぉ〜ゆ〜のライブエンターテイメントショー『ENTA!』。歌、ダンス、コメディ、トークといったあらゆるバラエティの仕掛けが詰まったどこまでがアドリブなのかわからないステージは「笑いすぎて息継ぎができない忘年会」とネットで話題になり毎回チケットは即完となる。
8回目となる今年も、毎年恒例の新曲披露に加え、何が起こるかわからないライブエンターテイメント満載で熱いステージを届ける。
製作発表が行われたのは、多くの芸人を輩出した浅草東洋館。「お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます!」と登場したふぉ〜ゆ〜は、早速松崎が「シャッターチャンス!」とマスコミに向けてポーズを決める滑り出し。
「所沢観光大使を務めています、私、辰巳雄大が本日司会を務めたいと思います!よろしくお願いします!」と挨拶すると、越岡も「新宿の方から来ました。よろしくお願いします!」と続く。会場となった東洋館のある浅草が地元の福田は「なんか、自分が、この、東洋館のステージに立てて挨拶できると思ってなかったから…」と感極まったフリで話し出し、松崎が「ゆりやん福ちゃん!」と合いの手を入れると、「昨日、ゆりやんさんを見て、どうしてもやりたかった」と笑いを誘う福田だった。
そして最後に「どうも皆さん、私も埼玉県春日部市からやってきました。春日部とはクレヨンしんちゃんが有名ですが、ここだけの話、クレヨンしんちゃんのモデルになったのがうちの家なんです」と喋り出す松崎に、「嘘です」と即座に訂正する辰巳。そんなこともお構いなしに「地元ではビビる大木さんだったり、著名人はいっぱいいるんですけど、僕もその著名人の一人になりたい!松崎祐介でした!」と元気にコメント。
製作発表の会見の台本を書いたスタッフが「俺の人生最後に売るのがふぉ〜ゆ〜だ」と話していたことに触れ、客席にいる事務所スタッフを「事務所の人間もそういうこと言ってもらいたいわ」「負けるな負けるな!」といじり、マスコミ・スタッフを巻き込んだ製作発表が幕を開ける。
辰巳が「『ENTA!』は自由な時間で打ち合わせなし、僕だけが流れを知っている、みたいなのが『ENTA!』なんですけど、来ていただくおともだち(ファンネーム)も、皆さんが何も考えずに楽しめる、そんな僕たちのエンターテイメントショーで、“ふぉ〜ゆ〜とおともだちの忘年会”と呼んでいるんですけど。今年も1年色んなことがあった皆さんと一緒に楽しい時間にしていきたいと思っています!そんなエンタが今年8回目!」と真面目に進行をしていると、「8回ってことはちょうど7の次ってことですよね」(福田)「1が8回で8」(松崎)と口々に話し、中でも松崎の発言に引っかかった辰巳から「やっぱり、松崎って松田元太(Travis Japan)以上なのよ。素質は」とツッコミ。「まだ午前中なので頭が回らない」と言い訳する福田に、辰巳は「あなたたち夜もこんな感じです。別に午前中のせいじゃない」とバッサリ切っていた。
『ENTA!8』のキャッチフレーズを、会場である東洋館ならではのめくりで発表。ふぉ〜ゆ〜の売りを『ENTA!8』で惜しげも出していこうということで「ふぉ〜い〜」(4つの“い〜”)がテーマとなる。
まず一つ目は、「かっこいい〜」。辰巳から「僕らは弊社随一のスタイルも持ち合わせていて、同い年で、ここまで事務所で歩んできた道のりの濃さ、醸し出す哀愁、そして、抑えきれない色気、さまざまなかっこよさがあるので」と説明があり、「かっこいいって自分たちが言っててどこが?と思われたら嫌なので…」と、急遽『見返り男子悶絶国宝級決めポーズ』を披露するコーナーへ。
ここではSNSで話題となっているAiScReam『愛♡スクリーム!』の「〇〇ちゃーん!」「はーい!」「何が好き〜?」の掛け合いを、各メンバーの名前を入れてやってみる流れに。
トップバッターの松崎は「チョコレートより、も、が好き!だって藻色じゃーん!」と衣装の色味をフィーチャーしながら勢いよく振り返って、とんでもない空気に。続く越岡は「きのこの山よりもたけのこの里が好き!」とやり切るも「キッツイぜ。ここの0(番)立ってみ。どのステージより一番キツかった」と苦い顔。福田は「浅草線よりも銀座線!」の後になぜかその場から動かず、再度掛け合いを求め「洋菓子よりも和菓子!」「菓子パンよりも惣菜パン!」となぜか3回披露。
最後を飾る辰巳は「お尻とか出さないとこんな空気無理。俺、ananでお尻出すの夢なんだから。お尻プリンプリンなんだから大橋和也(なにわ男子)より」とお尻アピールを挟みつつ、「そもそもだと思うから…」と前置きし、「チョコミントよりもあなた!」と、一番最後に元ネタを忠実に再現していた。
二つ目は「エモい〜」。この説明を任された松崎は、めくりをストーブに見立ながら「ストーブと僕のここにある距離。それが僕たちとおともだちの温まる空間。ここの距離感もそうじゃないですか?これがエモいんです。だって台本が何もないから、この瞬間で生まれるエネルギーを共有しているんです。良くないですか?」とどんどんマイワールドを展開させると、「この話題の設計図を見せてくれ!」と絶叫する辰巳。仕切り直す松崎だったが「僕たちがこの事務所に1998年に入って、27年一緒にいるんです。エモくないですか?」と言葉足らずで、たまらず福田が「『ENTA!1』の時はZeppの会場を埋めることもできなかったけど、『ENTA!7』の時には満員のお客さんが来てくれて、それがあり、『ENTA!8』をできることができました。これってエモくないですか?…っていうのを言ってみて」と復唱させようとするも結局上手くいかなかった。
三つ目は「おもろい〜」。これは越岡から説明があり、「『ENTA!』は毎年コントコーナーがあり、『ENTA!1』のコント台本が早々にできていて、1ページだけ読ませてもらいました。1ページの1行目から面白かった。『ENTA!7』だけは世界規模で面白かったコントが、『ENTA!8』では宇宙規模で面白いです!」と自信を窺わせる。
そして、四つ目は「やばい〜」。福田が「『ENTA!』は何が起こるから分からない。やばいですよ。今もこの時間、だいたいこれぐらいで収めてくれっていうのを全然気にしてない、僕らのやばい〜ですね。1から始まったものが8で、全部の要素を入れるわけですから、何見てるか分からない状態になるし、僕らも何やってるか分からない状態になるかもしれない」と語る。
さらに辰巳からも「『ENTA!』は毎日毎公演、何が起こるか分からなくて、自分たちでも色々計算してやってるんですけど、それ以上にお客さんの反応があったらそこで一緒に楽しむという忘年会スタイルでやっているので、どうなるか分からないヤバさがあるので、見たことないよって人は来てほしいですね」と司会として綺麗にまとめていた。
そしてここからはマスコミからの質疑応答コーナーとなるのだが、ステージ上から福田の指名制で進んでいくスタイルで進んでいく。
昨年、通算公演数100回を達成し、偉大な先輩が達成した大記録に追いつけるよう行けるところまで行きたいと語っていたふぉ〜ゆ〜に、「いつ頃追いつくと思っているか?」という質問が。昨年までの公演数から、「『ENTA!70』で1000だから…」と途方に暮れながらも、「寿命が伸びてるって聞きますしね。僕らは39歳になる年の『ENTA!8』に自分たちの全てを詰め込むつもりなので、何十年後も、おじいちゃんになった時もやれてたら幸せですね」と笑顔を見せる。
昨年が「愛の王国」をテーマとしていたが、福田から「前回のテーマが見事に滑りましたので。僕らも前回、愛の王国をテーマにやるぞとプロデューサーから言われまして、絶対にやめようぜって言ったけど、絶対に面白いから、ウケるからって。本番いざやってみたら、集まってくれたおともだちの皆様も、『あ、これ完全やらされちゃってんな〜』って空気が流れました。そんな状況でも盛り上がってくれたおともだちの皆様の心の温かさを見てて、来年はそういうテーマが無い方が良いなと思って、抽象的なテーマに、括りを決めずにそれぞれが楽しめる形をということで」と、昨年の反省を活かした上での「ふぉ〜い〜」になったことを明かす。
そして新曲披露の可能性にも触れられると、辰巳は「もちろん用意するつもりでいます。ここから交渉です。直談判して新曲を勝ち取りたいなと!」と意気込み、福田も「『ENTA!』はふぉ〜ゆ〜の新曲が増えていくのが一つの見どころだったりするんですけど、ある年はプロデューサーを良い感じで言いくるめることによって新曲が2曲になり、ものの言いようじゃ気づいたら3曲になったこともあったので、今年、何曲行けるのかをチャレンジして、全編新曲の可能性もあります」と期待を膨らませ、「もちろん新しい衣装も作ってくださいっていうお願いはしていて、今まで見たことのないようなコスチュームを着てるふぉ〜ゆ〜が見れるかもしれないです。分からないです。交渉中です」とコメント。
また、改めて『ENTA!』の“い〜”ところを聞かれると、越岡は毎回違います。大体の大枠は決まっていますけど、中身が全然違うから毎回来ても楽しみい〜です」と“い〜”を使おうとするも上手くはまらない結果に。
福田は「集まってくれるおともだちの皆様が、僕らに『普通にやるなよ』って圧をかけてくるんです。普通なことをやると『いや、違うな。もっといける』みたいな空気があるんです。それに僕らが応えていくのが『ENTA!』の“い〜”ところだと思います!」と、ファンの力もありながら作り上げているという。
松崎は「僕はおともだちと一緒に乾杯できること。また来年も一緒に頑張ろう!みたいな、空間で乾杯することによって、ちょっとでもエンターテインメントを通して何かを持ち帰っていただけると僕らとしてもとても光栄なことですし、やって良かったな、表現者で良かったなという気持ちで感無量でございます」と、前半の暴走ぶりがどこへ行ってしまったのかと言うぐらい真面目な返答に、辰巳が「ちょっと休憩したらめちゃくちゃ良いこと言うじゃん!怖いな!」とツッコミ。
最後に辰巳は「僕らの歌あり、ダンスあり、コントあり、トークあり、お芝居のようなものもあり、全てのエンターテインメントを詰め込んだ時間になりますし、皆さんと乾杯することもあります。また、他の自分たちがやっているライブとは違ったものを楽しめる時間にもなりますし、何が起こるか分からないと言うのが一番魅力だと思います。なので、当日、その公演にしかない魅力が必ずあるので、ぜひお越しください!」とアピールした。
『ENTA!8 4U. Zepp in de SHOW』は、2025年12月12日(金)東京・Zepp DiverCityを皮切りに、12月24日(水)まで横浜、大阪、名古屋のZeppにて上演。