
本作は、“忘れられない恋”をテーマに8人の男女が紡ぐ切ない群像ラブストーリー。その中で藤原と本田は、近すぎて一歩を踏み出せない幼馴染の西颯(藤原)と大崎莉津(本田)いう関係性を演じている。
撮影時のエピソードについて聞かれた藤原は「夏の撮影だったので、めちゃくちゃ暑かったんです。しかも、夏のシーンだったら良いんですけど、冬のシーンを撮ることが多くて、夏にマフラーは大変でしたね」と苦労を明かすと、本田は「神尾さんと藤原さんの3人のシーンで、お二人のどちらかが『寒いね』みたいなアドリブで言ったら、スタッフさんが『手袋を用意しますか?』となって、『ちょっと待ってください!』ってなったのを覚えています」と続け、藤原が「(撮影の時期に)よく走っていたのと、ライブ中でもあったので汗をかいていたんですけど、お芝居の本番になると汗が止まっちゃうんですよね。プロでした」と堂々のドヤ顔。「冬のシーンだけど後ろの方から蝉の鳴き声が聞こえてきて、俺たちのお芝居を邪魔してくるんです。でもその中でも集中してできたなというのはあります」と振り返っていた。
さらに、“桃太郎”という犬との共演シーンもある藤原は「撮影までの間にできるだけコミュニケーションを取ったり、あとはおやつをあげる人だよ、というのを覚えさせました。常に手におやつを握りしめていたので、すごく懐いている感じで、実際も懐いていて、そのまま連れて帰りたいなと思うぐらいで」と、犬との関係性も良好だったよう。本田からも「愛されているなと思いました」という言葉があり、「私が先に桃太郎とのシーンで、その後が藤原さんだったんですけど、なかなか私が仲良くなれなくて、今日のご機嫌どうかな?って話している中、藤原さんがいらっしゃった時に顔つきが変わって、悔しかったですね」と、悔しさを滲ませていた。
そんな藤原と本田は同じ関西出身だが、撮影の裏側で藤原が「僕が関西弁で喋って、関西出身ですよね?って話しても、本田さんは『そうです』みたいな頑なに関西弁は出さなかったんですよ!」と、関西弁が出ない本田が気になっていた様子。すると本田が「私は現場で関西を出さないってルールを自分で決めているんですけど、今回は“関西関西”のお兄さんがいらして…」と理由を話そうとすると、藤原が「関西1個でええやろ!」とツッコミを入れる場面もありながら、「“関西関西”のお兄さんがいらっしゃるので、なかなか関西弁を我慢できなかったです」と、藤原の関西弁に釣られそうになっていたことを明かす。
その話を聞いていた神尾から「自分で“なにわ男子のなにわ担当”って言ってました」といじられると「言わんでええねんいちいち!」とたじたじになる藤原。「こういう感じで3人のシーンの待ち時間でよく喋ってました。撮影の合間とか、年齢も違うのに同い年のように、本田さんがすごく大人だったので、俺ら2人(神尾・藤原)がガキでした」と苦笑いする藤原だった。
さらに会見では、誰しもにある人生の宝物のような記憶に寄り添うストーリーにちなみ、「絵」が本作の重要なキーワードとなるということで、“宝物のような記憶”のイラストを披露。
藤原が独特なタッチのイラストを披露すると、「飛行機?」「これ危なくない?」と周りが口々に呟き、「絵心のなさやから!分かるやん!」と叫ぶ一幕も。「なにわ男子のデビュー日に、大阪から東京に飛行機を貸切にさせていただいて、やっぱりデビュー日は最初で最後なので、その思い出を、絵心がないんですけど頑張って描きました」とコメント。
そして本田は「私、河童に驚かされたことがあって、それが忘れられない記憶で。よく見てみると藤原丈一郎さんだったっていう」とイラストとともにエピソードを話すと、藤原から「それだけ言ったらただの変態やん!不審者すぎるやろ!」とツッコミが。「ある番組で、僕が河童の格好をして池から出てきて脅かすというドッキリで、そのターゲットが本田さんでした」と藤原が補足すると、本田が「それぶりの共演なので、颯と河童が混ざって、忘れられない記憶です」と答える。すると藤原が「皆さんよく『この前はありがとうございました』なんですけど、『この前河童ありがとうございました』ってよく分からない挨拶をしました」と笑いを誘っていた。