本作は“不妊症”という繊細な題材を丁寧かつ大胆に描く朝日奈ミカによる電子漫画「できても、できなくても」(シーモアコミックス)を実写ドラマ化。自分より他人のことを優先しがちな主人公・桃生翠(宇垣)は、ブライダルチェックで不妊症が発覚したことをきっかけに7年付き合った彼氏に振られ、さらにはその噂が会社で広まり退職することに。心身ともにボロボロの中、ナンパ男から助けてくれた年下イケメン男子・月留真央(山中)と出会ったことをきっかけに自分にとっての“本当の幸せ”を見つけるためもがき奮闘するを描く。

今作が連続ドラマ単独初主演となる宇垣は「植え付けられた結婚をすること子供を産むことみたいな幸せとそこからこぼれ落ちてしまった時の衝撃というのは決して他人事のように読むことはできない」と原作を読んだ際に思ったそうで「彼女は長女なので私も妹がいる長女ですごくそこはシンパシーを感じました。そして彼女は働く女性でもあるのでそういったタフさとかサバサバしたところっていうのは実態の人間が演じる上で大切にしたい部分」とコメント。
また宇垣演じる桃生翠については「私はすぐ言葉にしてしまうので、そこは彼女と私の違うところ」と分析しつつ「もちろんすぐに言葉にするという強さもあると思いますが、一方でぐっと押しとどめる誰かのために我慢するっていうのもすごく1つの大きな強さだと思う」と演じた上での学びを明かした。
会見では本作のタイトル『できても、できなくても』にちなんで、最近「できたこと・できなかったこと」についてトークが展開。宇垣は“できた”ことに「朝型の生活」と答え、ドラマの撮影で夜型から朝型へシフトしたことを明かし「意外と朝も悪くないな」と朝活に目覚めたそうだが、一方で「食欲の制御が全然できていない」と“できない”ことを告白。自身がお腹がよく鳴る体質だと説明しつつ「センシティブなシーンでぐーってなってごめんなさいみたいな。そのためにお水をいっぱい飲んだりお菓子を食べたり、あとマネージャーさんのポケットにうずらの卵入れといてもらう」と対処法を話し共演者を驚かせていた。