©2025「港のひかり」製作委員会

主人公の元ヤクザの“おじさん”を演じるのは7年ぶりの単独主演作となる舘ひろし。歌舞伎界の新星として注目を集める尾上眞秀が盲目の少年・幸太を、成長した青年・幸太を人気と実力を兼ね備えた眞栄田郷敦がそれぞれ演じる。おじさんと幸太との年の差を超えた、十数年の友情を描いた感動エンタメ大作が完成した。

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このたび、舘ひろしと眞栄田郷敦が互いへのリスペクトや藤井監督最新作での撮影秘話を明かすスペシャルインタビュー&撮り下ろし写真が到着した。
舘は「とにかく眞栄田くんとぜひ一緒にやりたいと思っていたので、大変幸せでした」と眞栄田との再共演を待ち望んでいたそうで、「本当に眞栄田くんというのは目の表現が素晴らしくて、俳優さんとしてこれからどんどんスターになっていく方だと思っております」と絶大な信頼を寄せる。その言葉に「嬉しいです」と喜びを噛み締めながらも、眞栄田は「『ゴールデンカムイ』で共演させていただく前から感じていたことですが、やっぱり男が惚れる男性だなって。もちろん女性もそうだと思うんですが、本当にカッコ良くて、渋くて、舘さんみたいな大人になりたいなと感じました。腰が低かったり、周りへの思いやりがあったり、人としてもすごく尊敬しています」と溢れる思いを表現する。
元ヤクザの三浦と、両親を失った盲目の少年・幸太。心通わせ共鳴し合う孤独な二人の深い絆が観る者の胸を打つ、感動の物語が描かれる本作。前回共演を果たした『ゴールデンカムイ』とはまったく異なるジャンルの作品での再共演となったが、舘は「僕は他の方のお芝居をどうこう言える立場ではないのですが」と前置きしつつも、「眞栄田くんのお芝居を観て、どんどん触発されて、すごくいい刺激を受けました」と回顧。対する眞栄田は「僕は青年時代からの登場だったので、想像でしか自分は(キャラクターを)作れなかったんです」と振り返りながら、「でも、舘さんご本人が持っている温かさや優しさ、強さという部分がすごく大きく、自然と“(舘が演じる)おじさんはこういう感じで接してくれていたのかな”というのがすごく想像しやすくて。舘さんのおかげで、自然と気持ちが動いたかなと思います」とコメントし、相思相愛ぶりを垣間見せている。

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そんな両者の“化学反応”にも期待が膨らむが、二人が藤井監督とタッグを組むのは、舘が『ヤクザと家族 The Family』(21)以来二度目、一方の眞栄田は本作が初。本作について舘は「とにかく藤井監督の力を感じました。本当に力強い作品になっていると思います」と振り返り、眞栄田も「あまり最近観たことが無いような作品だなと思いましたし、すべての登場人物が輝いている印象でした」とその魅力を明かす。本作では、黒澤明監督の『用心棒』(61)『隠し砦の三悪人』(58)などで撮影助手をつとめ、キャメラマンとして独立後は『鉄道員』(99)など日本を代表する名作を手がけてきた巨匠・木村大作がキャメラマンとして参加を果すという新たな試みも。舘は「今回はキャメラマンが木村大作さんなので(現場に)モニターがなかったんですね」と現場の様子を明かしながら、「藤井監督はモニターのない演出を初めてされたんじゃないかなと。そういう意味では監督がご苦労をなさったかもしれないのですが、その分今までの藤井監督とは違った作品が生まれてきたんじゃないのかなと思います」とコメント。その言葉からも、今までの藤井監督作品にはない特別な一本であることをうかがわせる。さらに眞栄田は「監督の中でのイメージがすごくはっきりされているのかなという印象もありましたが、本当に柔軟に色々とご相談させていただける監督だなと。気持ちと表現の部分のバランスを良い塩梅で調整してくださる方だなと思って心強かったです」と初参加となった藤井組から受けた刺激を明かしている。