本CMでは、池田演じる女性シンガーが、路上ライブでアンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を歌い届ける姿を通して、若者の複雑な感情に寄り添うストーリーを描く。
テーマは、「自分らしさ」。コロナ禍を経て「自由に生きたい」という願いが広がる一方、SNSやリモートワークの普及により孤独や不安を感じやすくなった若者世代。“自分らしさの追求”と“人との共感”という矛盾する思いを描き、世代のリアルな価値観に寄り添う内容となっている。フコク生命はCM公開と同時の 2025年10月26日にコーポレートロゴも一新し、「人と人の間に」というタグラインの元、お客さま一人ひとりに寄り添うフコク生命だからこそ、新しい時代を生き抜く若者を応援する存在を目指していく。
ギターを奏でながら、心を込めて歌いあげる真剣な表情が印象的なCMが完成した。

【撮影・制作エピソード】
場入りするとエキストラの方々にも深々とお辞儀をし、撮影がスタート。エキストラから歓声があがると、「ノリがいいかも!」と笑顔で応じるなど積極的にコミュニケーションをとっていました。また、残暑厳しいなかでの撮影に「暑いですね」と声をかけて気遣う姿が見られるなど、撮影は終始、和やかな雰囲気で進行しました。
本番中に汗が吹き出さないようギリギリの状況だったという池田エライザさん。カメラマンの「自分も本当に汗が大変」という言葉に笑顔で応じつつ機材を指さしながら「それはそうですよ」と気遣う一幕もありました。撮影の合間にはハンディファンで涼をとりながら、モニターを真剣に確認したり、スタッフと和やかに談笑したりしていました。
撮影前には「いくぞー」と意気込むポーズで明るく振る舞う一方、スタンバイ中には真剣な表情でギターをかき鳴らす姿も見せた池田エライザさん。本番では、慣れた手つきでギターを奏でつつ手元を確かめる仕草や、真に迫った表情で歌う姿が印象的で、アーティストとしての確かな存在感を放っていました。

<コメント>
Q. 撮影でこだわった点や苦労した点があれば教えてください。
歌に血を通わせるというところにすごくこだわりました。あまりに素敵な言葉たちなので、歌い上げたくなってしまうんですよ。うまく歌いたいという欲は出てくるんですけど、でもやっぱり言葉だからこそ、言葉の持つ温かさというものは、なるべく崩さないように苦労したというか、自分が納得するまでにすごく時間がかかりました。

Q.「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」にまつわる、ご自身の思い出やエピソードがあれば教えてください。
私は学生時代に合唱コンクールで課題曲になっていたんですけれども、お仕事があったので当日は参加できなくて。せめて練習の間だけでも、誰よりも大きな声で歌おうと思って、歌っていたら
感極まって泣いてしまったというエピソードがある曲です。その時はただ良い曲だな、こういう大人になれるのかなという漠然とした感情で歌っていたんですけど、あの時にアンジェラ・アキさんがこの曲をリリースして下さったことって、すごくありがたいことだったなっていう、タイムカプセルがあるみたいな感覚になれるので、本当に思い出深い曲です。

Q.今、手紙を書くなら、誰に書いて送りたいかを聞かせてください。
これから書く予定が実はあって。すごくお世話になっていた方が最近お子さんをご出産なさって。ドラマ関係者の方なんですけど、キャストみんなから寄せ書きを落ち着いたタイミングでお渡しできたら良いなと思って。キャストみんなで決起会みたいなのを開いてどうしようかって。プレゼント何が嬉しいかな、どういうものがあったら不便じゃないだろうとか話し合ったり、人それぞれの環境がある中で、負担にならないような応援の言葉をみんなで考える時間があって。その場で出てきた素敵な言葉たちをお手紙に書けたらいいなって思います。

Q.ナレーションの「一人は好き、孤独は嫌い。それがわたし。」というフレーズには、ご自身と重なる部分はありますか?それを象徴するようなエピソードがあれば教えてください。
私はこう…人間の多面的である部分がすごく好きなので、矛盾していていいと思っているんですよ。周りから見て矛盾している。じゃあ、「赤が好き、だけど青も好き。」で、いいと思うんですよ。「さっき赤が好きって言ってたじゃん」ということに、こだわらない。それはすごく極端な例なんですけど。一人は好きだし、1人は好きなんだけど、孤独。その孤独という環境に流れる空気とか、なんか湿度とか、その瞬間に流れる自分の頭の中の考えが好きじゃないということなので。なんかこう…一人は好き、孤独は嫌い。矛盾しているように感じるけど、この間にその人の魅力とか個性が詰まっている。それが「私」っていうことだと思うので、ものすごく共感できるし、素敵だなって思います。

Q.池田エライザさんはモデル、俳優、歌手、映画監督、エッセイなど、多岐にわたる活動をされていますが、数々の挑戦をする中で壁にぶつかった時、人から支えてもらって救われた経験があれば教えてください。
たぶん…基本的に私ひとりじゃ成立しないお仕事で。常にたくさんの方の思いやりとか配慮の元、表に立たせていただいているので、そのおかげで、そのパワーのおかげで壁だと感じないんですよ。目の前に立ちはだかるものがチャンスになるんですね。新たな挑戦が現れた。これをみんなでどう面白くしていこうかって考えられるほど恵まれているんだなと思うし、人間作り、人間関係を構築することをサボらずに大切にやってきた自負があるので、めちゃラッキーやなって思うし、救われすぎている。だって写真を撮ってもらっている時の「かわいい」ひとつやっぱり嬉しいし、ドラマとか映画が上映された時のコメントひとつに本当に胸を打たれるんです。ライブに来てくれるのもそうだし。そこには誰かの人生の時間が存在するので、それを私に分けてくれて、さらに心
まで寄せてくださっているという。なので、毎日何かしらの瞬間で救われていると思います。なんで、わたし最強です!

Q.池田エライザさんは今年で20代最後の一年を迎えましたが、20代の一番の思い出は何ですか?また、30代のうちに叶えたいことを教えてください。
20代の一番の思い出を作りたいなって思っていて。なので、あまり積極的にお休みをとったりして来なかったんですね。お仕事が不得意なことだからこそ、すごく楽しくて、ずっと習い事を習っているみたいな感覚で。なので、サボり上手になりたいなと思って。一時期ギャル活にハマっていたので、ギャルマインドをとことん勉強したりとか、自分が実践しなさそうなことをあえてやってみるっていうのでギャル活やっていたんですけど。なんですかね。屋形船から花火を見るとかもやってみたかったんですけど、ちょっと勇気がでなくて。ちょっとこれからいい案があったら是非教えていただきたいです。20代最後を飾れるような体験があったら是非私に教えていただきたいなと思います。30代のうちに叶えたいことは、どんどんチャランポランになって、どんどん適当になりたいなと思っています。真面目を卒業したいです。

Q.最後にこのCMをご覧になる皆さまへ、メッセージをお願いします。
今回このCMのお話をいただいた時に、フコク生命さんが皆さんに届けたいと思っているメッセージに私はすごく共感して、これを歌の力でどんどんどんどん大きくして、「皆さんに届け」という気持ちで精一杯歌わせていただいたので、皆様の心に少しでも届いたらとっても幸せです。是非たくさん見つけてご覧ください。