アイドルが恋をすることは罪なのか?「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられる物語を通じて、華やかな世界の裏側に潜む孤独や犠牲、そして自己を取り戻すための闘いを痛切なリアリティで描く。監督は国際的に評価される深田晃司。主演は元・日向坂46の齊藤京子がアイドルの内面的な葛藤をリアルに体現している。

真っ赤なワンショルドレスで登場した齊藤は「この映画は何回か見たんですけど、1人の人生を考えさせられるようなドキュメンタリー映画を見ているような感覚になりました。日本で初上映ということで私もとても楽しみにしてました。皆さんも最後まで楽しんでいただけたらと思います」と東京国際映画祭で上映される喜びを口にした。
本作のキャスティングはすべてオーディションにより選ばれたそうで、演じた役に挑んだ気持ちについて齊藤は「まず脚本を読んだ時にシンプルに物語がすごく面白くてこの映画に出たい!ってまず思いました」と回顧、元アイドルとして「私が演じさせていただいた山岡真衣がアイドルに対しての思いだったりこのグループへの思いやりってところがすごく共感したのもあって絶対にこの映画、そして山岡真衣を演じたいなとすごく強く思いました」と役ところに対する思いを明かした。

さらに劇中でアイドルグループ『ハッピー☆ファンファーレ』を結成したことに齊藤は「私もアイドルグループに所属していて卒業してから『ハッピー☆ファンファーレ』としてグループを結成できたことが本当に嬉しい」と力を込めつつ「結構大好きでこのグループが。みんなのクランクアップの時に号泣してしまうぐらい。劇中のグループではあるんですけどどこかで結成できたらいいなって思ってる」とにっこり。そんなグループ愛をふまえ本作について「この映画の中でもしっかりと反映されていると思うのでアイドルパートに関してはそんなに重くないので、気負いせずみんなの仲の良さを微笑ましく見ていただけたらなと思います」と呼びかけていた。
本作は都内で10月27日(月)~11月5日(水)の期間で開催中の第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に正式出品。この日は上映前にキャスト・監督による舞台挨拶が行われた。