アイドルが恋をすることは罪なのか?「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられる物語を通じて、華やかな世界の裏側に潜む孤独や犠牲、そして自己を取り戻すための闘いを痛切なリアリティで描く。監督は国際的に評価される深田晃司。主演は元・日向坂46の齊藤京子がアイドルの内面的な葛藤をリアルに体現している。

オーディションによりすべてのキャスティングが行われた本作、アイドルグループ・私立恵比寿中学として活動している現役アイドルの仲村は「映画の完成形を初めて見た時にこれは見る方の反応がとても楽しみ」とにっこり。初めて台本を読んだ際には役どころに「少しアイドルをやってる身としてこの役をやることに少しだけ抵抗感を感じてる時もあった」と告白しつつも「その葛藤も含めて良いお芝居ができたんじゃないかなと思うのですごく良い機会をいただけて良かった」と振り返った。

同じく現役アイドルでアイドルグループ・いぎなり東北産に所属する桜は「私は映画に出させていただくのがまず初めてで舞台挨拶も初めてなので本当に緊張している」と初々しく挨拶し、本作で挑んだ役どころに「演技の経験はあまりなかったんですけどいぎなり東北産というアイドルグループに10年間所属していまして、今も現在進行形でアイドルをやらせていただいてるんですけど、10年間のアイドル活動をこの映画の作品に私の力が活かせればいいなと思って私なりのアイドルを演じさせていただきました」と劇中での演技に胸を張った。
そんなふたりも所属する劇中アイドル『ハッピー☆ファンファーレ』について齊藤は「アイドルパートに関してはそんなに重くないので、気負いせずみんなの仲の良さを微笑ましく見ていただけたらなと思います」と呼びかけていた。

本作は都内で10月27日(月)~11月5日(水)の期間で開催中の第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に正式出品。この日は上映前にキャスト・監督による舞台挨拶が行われた。