
『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』など作品を発表するごとに国内映画賞を席巻し、本作で第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にて最高賞である金豹賞&ヤング審査員賞特別賞をW受賞した、日本映画界を代表する存在である三宅唱監督最新作『旅と日々』(原作:つげ義春 『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』)が11月7日(金)より全国ロードショーとなる。
このたび解禁となるのは、主人公である脚本家・李(シム・ウンギョン)が訪れた北国の宿でのシーン。室内でも吐く息が白くなる、おんぼろ宿の主人・べん造(堤真一)がおずおずと李に提案したのは、自分の宿を題材に脚本を書いてみるのはどうだろうというアイデアだった。映画の舞台にでもなれば、自分の宿に観光客が来てくれるかもしれないという急な商売っ気を見せるべん造に、李はさっそく取材を始める。宿の片隅に放置してあるウサギ小屋に書かれている「ピョンちゃん」という名前を挙げて「あれはどなたがつけた名前なんでしょうか?」と問う李。「あれは子どもがつけるような名前だと思うんです。こういう宿屋は、普通家族でやっていると聞きますので……お一人なのは少し不思議だなと」とずばりと指摘すると、べん造は「別に大した理由はねえ……」と目をそらす。さらに李は宿の奥にある襖の絵に言及。「あれはどなたが描いたのかも気になります」と指摘し、「そのあたりが分かると、きっとストーリーが浮かび上がってくると思うんです」と語る。李の観察眼の鋭さに、辟易するべん造。「……みんな、いねぐなったの。もういねえってことだ」という返答から、何やら家族の事情があることを察した李は「すみません。立ち入ったことを聞いてしまいました」と謝るのだった。本人たちはいたって真面目なのだが、自分で提案しておきながら深堀りされてへそを曲げたような態度のべん造と李のやり取りがどこか可笑しく、各国映画祭での上映の際もくすくす笑いが止まらなかったワンシーンだ。李を演じるシム・ウンギョン×べん造を演じる堤真一という、日本アカデミー賞受賞俳優たちのみせる絶妙な間合いもポイント。
さらに、本作を彩るロケ地・山形県鶴岡市へ凱旋する、三宅監督登壇イベントの開催が決定した。
■日時:11月8日(土)  13:00の回 上映後
■会場:イオンシネマ三川
■登壇:三宅唱監督
キャストからご来場の皆様へのメッセージ動画あり!
※登壇者は予告なく変更になる場合がございますので予めご了承ください。
■料金(税込):通常料金 ※ムビチケ使用可 ※招待券等の無料鑑賞不可
【チケット販売】
<オンライン>11月4日(火)0:00~(11月3日(月)24:00~)
https://theater.aeoncinema.com/theaters/mikawa/
<劇場窓口>11月4日(火)劇場オープン時~
※オンライン販売で完売となった場合は窓口での販売はございません。
※混雑状況等により販売開始時刻は前後する場合がございます。

そして、12月19日(金)~21日(日)の3日間、漫画「海辺の叙景」を原作にした映画内映画で、夏パートのロケ地である“神津島”を訪れる特別ツアーを開催。神津島の特設会場で映画を振り返る特別上映会や、映画に登場するロケ地めぐりを予定している。さらに「星空保護区」にも認定された島の広場で、星降る満天の夜を楽しむプログラムも(ロケ地めぐりにはスペシャルゲストも登場…!?)。詳細・お申込は映画公式SNSより続報をお待ちください。








 
										 
										 
										 
										 
										 
										 
										 
										 
										
 
													
 
													
