©「ifの世界で恋がはじまる」製作委員会・MBS

海野幸原作の小説『ifの世界で恋がはじまる』を実写ドラマ化した本作。職場に馴染めず孤独な日々を送っていた加納彰人(醍醐)は、同期で営業部のエース・大狼誠司(中川)と、あるトラブルをきっかけに関係がこじれてしまい、憧れと劣等感の狭間で揺れていた。ある満月の夜、彰人はふらりと立ち寄った神社で、古びた鏡を見つけたことをきっかけ、”理想の自分”が生きる並行世界へと迷い込んでしまう。夢のような日々の中で、彰人は自分の本当の気持ちと向き合い始め、やがて元の世界で見落としていた大切なものに気づいていく様を描く、すれ違う2人の再構築ラブストーリーとなっている。

一足早く1話を見た観客の前に登場すると、中川は「どんな反応だったかすごく気になりますね」と胸を躍らせ、醍醐は「どうしても感想を聞きたいので、今日だけはエゴサをしてみようかな」と笑顔を見せた。

改めて、本作のオファーが来た際の心境を尋ねられると、醍醐は「同姓に恋をするというのを実写でやるのは初めての経験で、僕の中では新しいことに挑戦することになるので、いつもとは違った取り組み方をしないといけないなと思いました」と回顧し、「何よりも相手役が中川さんだと聞いた時に、僕は『今日好き』(ABEMA『今日、好きになりました。』)がすごく好きだから、スタジオでコメントしている優しそうなお兄さんが相手と思ってワクワクしていました。大ファンでした」と答えると、中川は「嘘つけ(笑)」とツッコミ。加えて、醍醐は「僕のイメージではすごく優しい笑顔をする方だったから、大狼の役柄の二面性にピッタリだなと思いました」と吐露した。

一方、中川は「個人的にはドラマ初主演で、すごくうれしかったですし、本当に台本が面白くて、この面白さをこぼさずにドラマにしていけるように頑張りたいなと思いました」と力強く語り、「僕も相手が醍醐くんだと聞いた時に『天気の子』のアフレコ映像をYouTubeか何かで見たことを思い出したんです。すごい熱量のお芝居をされる方だなという印象がずっとあって、一緒に相棒としてドラマを作っていくことが楽しみでしたね。僕も大ファンでした」と笑顔で語り、醍醐も「嘘つけ(笑)」と突っ込むなど、仲睦まじいやり取りを見せた。

自身の役どころについて聞かれると、醍醐は「ラブロマンスですけど、彰人が主軸の成長物語でもあるなと思っています。皆さんはきっと彰人目線で物語を観進めていくと思うんですけど、ファンタジーと融合する中で、できるだけ自然体で、セリフっぽくないセリフの感じでいたほうが、うまく皆さんに入っていきやすいんじゃないかということで、監督と“芝居をしない芝居をしよう”というのを1つのテーマとしてやりましたね」と答え、中川は「醍醐くんが言ってくれたことなんですけど、『スッとしているとクールな印象だけど、笑うと柔らかくなるね』と言ってくれて、それを役にも落とし込めそうだなと思いまして、クールなほうはできるだけ加納に笑いかけないように、笑った顔を見せないように気をつけて演じて、逆に並行世界の(加納を)溺愛するほうの大狼は、ニコニコしながら楽しくやりました。素で笑っちゃったシーンもたくさんあって、監督に『カットしてほしいです』って言ったんですけど(笑)、『素で笑っている自然なところがすてきだから使うね』ってことで、2話以降で見られると思います」と裏話を交えて語った。

©「ifの世界で恋がはじまる」製作委員会・MBS

そして、1話で心に残ったシーンを尋ねられると、醍醐は「食堂で険しい顔でコーヒーを飲む大狼の寄り。めちゃくちゃかっこよくなかったですか?“かっこよ”ってふとした時に思うんですよね。イベント前に撮影とかもしていたんですけど、ソロで撮影しますってなって、ふとモニターを見たら『MEN’S NON-NO』(メンズノンノ)なんですよ。きれいすぎて、こんなにスーツが似合う人なかなかいないし、かっこいいなと思いました」といい、一方、中川は「撮影初日とか2日目のテストで、相対しながらお芝居をしていたときに、セリフを言いながら“顔かっこいいな”って(笑)。真正面で見る機会ってお芝居以外だとあまりないので、すごく思いました」と褒め合った。

また、本作にちなみ“もしもトーク”が行われ、もし並行世界に行けるなら、どんな世界に行きたいか質問されると、中川は「僕は21歳から俳優をやっているんですけど、学生役をもっとやってみたかったなというのがあるので、15歳くらいに俳優になっていた並行世界だったら、学生役とかたくさんやっているのかなって気になるし、見てみたいですね。制服着たいな」と願望を明かし、醍醐は「『ONE PIECE』と『ドラゴンボール』と『呪術廻戦』が全部同じ世界になった世界にいって、僕だけ悪魔の実を食べているし、空も飛べるし、領域展開も使えるという、めちゃくちゃ強いキャラとして存在したい」と目を輝かせると、中川は「ときどき出るジャンプのゲームかっ!」と突っ込んだ。

続けて、もし2人が入れ替わったら何がしたいかとの問いに、醍醐は「絶対にやりたいことがあるよ。めちゃくちゃオシャレをして原宿とかを練り歩きたい」と力を込め、「(中川は)すごいんですよ。衣装を脱いで私服に着替えた時のジーパンに黒ニットみたいな。なんであんなになるかなって。マネキンよりマネキン」と羨望の眼差しで中川を見つめ、中川は「醍醐くんってすっごいエネルギッシュなんですよ。朝が早くても1日中パワフルに現場にいて、前の日が遅くてあまり眠れていなくてもずっと元気なので、1回その体になって1日生活をしてみたいなって。俺が1日でできる行動量の1.5倍くらいいろんなことができるんじゃないかなって。ずっと元気でそれがすごいなと思いました。」と感嘆した。

さらに、以心伝心お絵描きゲームも行われ、本作を表す絵を描くお題で、醍醐はベッドで中川が覆い被さるシーンを描き、中川は本作用に作ったポーズをしている絵を描いたが、醍醐の画伯っぷりに注目が集まった。醍醐の絵を見た中川は「こんなシーンないよ(笑)」と笑い、会場からもクスクスと笑い声が上がる中、必死に説明する醍醐だったが、中川は「そのシーンを見てもこれだってわからないよ(笑)」と失笑。加えて、この冬に2人でしたいことというお題に、醍醐はスノーボード、中川はコタツでゲームを描き、答えを合わせることはできなかった。

©「ifの世界で恋がはじまる」製作委員会・MBS