
壮大なスケールと緻密な人間描写で熱烈な支持を集める、巨匠・北方謙三の小説『水滸伝』。シリーズ累計発行部数1160万部を超える大河小説の金字塔が、ついに映像化される。連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」は、日本ドラマ史上“規格外”のスケールで描く叛逆の群像劇。主人公・宋江役の織田裕二をはじめ、反町隆史、亀梨和也、満島真之介、波瑠、玉山鉄二ら豪華キャストが集結。
この度新たに、武を極めし孤高の師・王進(おうしん)役に佐藤浩市、乱世に翻弄されるスパイ・馬桂役(ばけい)役として松雪泰子の出演も決定。ついにオールキャストが揃い踏みとなった。
宋国の帝を守る禁軍の武術師範を務め、まさに武術の達人として、その名を轟かせる王進。
長きに渡り武道に生きる男としての常人離れした実力と、溢れんばかりの貫禄を兼ね備えた孤高の師だ。しかしそんな王進も、腐れ切った権力の策略によって、あらぬ叛乱の疑いをかけられ、追われる身となることに。林冲(亀梨和也・演)の助けもあり、母・王母(丘みつ子・演)とともに危機を脱するも、その後の王進の行方はいかに。武を極めた達人として、はぐれ者たちが巨大権力へ立ち向かう闘いの物語にどのような関わりを見せてくれるのかに、大きな注目が集まる。解禁されたビジュアルでも、禁軍武術師範としての堂々たる風格ながらも、どこか現実に憂いを感じているかのような様子で佇む王進の姿を捉えている。
そんな王進を演じるのは、言わずと知れたレジェンド俳優、佐藤浩市。雄大なスケールの中で、大人たちが夢を追いかける熱き人間ドラマ、TBS「日曜劇場ザ・ロイヤルファミリー」での山王耕造役で絶大な反響を呼んだ中、本作でもまた、貫禄たっぷりに王進役を熱演。長年のキャリアにおける受賞歴も数知れず、円熟味溢れる演技力と圧倒的な存在感を放ち続けてきた名優も、友情出演としてこの壮大なスペクタクル大作に登場する。期待と胸の高鳴りが収まらない。

宋江に仕える間者(スパイ)として登場する馬桂。表向きには旅芸人一座の一員として、もう一つの顔は間者として、いつ命を落とすやもしれない危険が付きまとう状況下において、敵の動向をいち早く捉え、味方への情報を伝達する役割を担う。夫を職務で亡くしながらも、残された娘の閻婆惜を支え、家族のため、宋江のために尽くそうとする馬桂だが、李富(玉山鉄二・演)ら敵勢力の策略に巻き込まれ、やがて激しい対立に翻弄されていくこととなるのである。新たに公開されたビジュアルでも、木漏れ日が差し込む林の中、儚げな表情の馬桂が映し出されており、怒涛の勢いで繰り広げられる波乱の物語に揺らぐ彼女の心境を感じさせるものとなっている。
馬桂を演じるのは、変幻自在かつ多彩な演技力で、これまでも多くのファンを魅了し続けてきた女優、松雪泰子。こちらもまた数々の受賞歴を誇るほか、映画『フラガール』や朝ドラ『半分、青い』など代表作も多岐にわたり、まさしく長年、日本のエンタテインメントを支えてきた1人だ。そんな松雪が、今回特別出演として挑む馬桂は、変化の激しい世の中を生きる間者の役どころ。敵対関係となる両陣営の間で揺れ動く、非常に繊細な役どころだが、松雪ならではの芝居がここでもきっと冴え渡るはずだ。

ダイナミックなスケールで作り上げられる圧巻の歴史群像劇への参加について、王進役の佐藤は、「日本でこれだけの規模の作品を作るというのは新鮮さがあります。数多くのキャラクターが登場し、裏切りや信頼など色々なものが交錯する中で、“漢”(おとこ)が描かれているところを楽しんでいただきたいなと思います」と熱量溢れるコメントを寄せる。
そんな佐藤に向けて、若松節朗監督も「俳優界を牽引する重みと、その逆の子どもの様なお茶目な格好良さに、誰もが魅了される」と、その存在感を称賛している。
また馬桂役の松雪も、「水滸伝という作品の壮絶さの通り、撮影現場もクリエイティブで、大きなうねりのある波の中に参加しているような感覚でした。キャラクターごとにエピソードがあるので、男性視点と女性視点で解釈が少し違う感覚になるのではないかなと感じています」と、まさに本作ならではの撮影時の心境や見どころを明かしている。
そんな松雪に対し、若松監督も「凛と背筋を伸ばした立ち姿。そして内に赤々と燃え滾る激情。私達のインスピレーションが見事に嵌まり壮絶な芝居の数々を演じていただいた」と絶賛している。
【佐藤浩市(王進役)コメント】
日本でこれだけの規模の作品を作るというのは新鮮さがあります。水滸伝は中国の話ですが、日本の時代劇と相通じる表現の仕方をしていますので、それをお客さんに面白く見ていただけたら嬉しいなと思います。
若松監督とも日本の時代劇的な要素を入れる部分と、そこから離れてみる部分をシーンごとに話ができていました。過去にご一緒したことがあるので、お互い信頼してコミュニケーションが取れて良かったです。
中国のお話であっても、男同士の人と人の繋がりや“漢”(おとこ)みたいなものを描いた“北方節”とも言える世界観があって、登場人物の皆でその世界観を体現しています。数多くのキャラクターが登場し、裏切りや信頼など色々なものが交錯する中で、“漢”が描かれているところを楽しんでいただきたいなと思います。
【雪泰子(馬桂役)コメント】
水滸伝という作品の壮絶さの通り、撮影現場もクリエイティブで、大きなうねりのある波の中に参加しているような感覚でした。
馬桂は、この物語に出てくる女性の中でもドラマチックな展開をする女性です。 生い立ちを含めて非常に困難なものを抱えながら宋江さんと出会い、変化していきます。 私は信念をもって生きている女性だと捉えて演じていました。
キャラクターごとにエピソードがあるので、男性視点と女性視点で解釈が少し違う感覚になるのではないかなと感じています。男性の方がご覧になると生き様や魂の叫びといった熱い部分や苦しみ、また、その苦しみの中で生き抜く重圧感を感じていただけると思います。そして、女性の方々がどの様に感じて頂けるか私自身楽しみにしております。
【若松節朗監督 コメント】
<佐藤浩市について>
衣装合わせに登場した浩市さん。「オレは日本一、衣装合わせが早い俳優だよ。さあ10分で終わろう」緊張感漂う中でいつものせっかちな決め台詞だ。そんな事は無理と知ってても敢えて発する言葉の端々に俳優界を牽引する重みと、その逆の子どもの様なお茶目な格好良さに、誰もが魅了されるのである。王進登場で漢たちの魅力に拍車がかかる。武術師範の心技をお見逃しなく。
<松雪泰子さんについて>
凛と背筋を伸ばした立ち姿。そして内に赤々と燃え滾る激情。私達のインスピレーションが見事に嵌まり壮絶な芝居の数々を演じていただいた。漢たちの壮絶な闘いの裏側で翻弄される女性たちの物語も、他を圧倒する“北方謙三版”『水滸伝』の面白さのひとつです。生と死、そして歓びと悲しみのドラマにご期待ください。







