2013年、阪神タイガースにドラフト2位指名され、翌年からプロ野球界でプレーした、横田慎太郎選手。若きホープとして将来を嘱望されるも、21歳で脳腫瘍を発症。引退を余儀なくされた彼が最後の試合で魅せた“感動のラストプレー”は、野球ファンのみならず、多くの人々の心に今なお、深く刻み込まれている。その一球に込められたドラマを描いた横田選手の自著「奇跡のバックホーム」と、彼が2023年に28歳でその生涯を閉じるまで、母・まなみさんら家族と共に闘い続けた人生の軌跡を描いたノンフィクション「栄光のバックホーム」が製作総指揮を見城徹と依田巽、『20歳のソウル』の秋山純が企画・監督・プロデュース、中井由梨子が脚本を務め、[幻冬舎フィルム第一回作品]となる『栄光のバックホーム』として映画化された。

11月28日(金)に公開されるやいなや、野球ファンに留まらず、子どもからシニアまで多様な層が来場し、「生き方そのものに胸を打たれた」「人生で初めて映画で泣いた」「映画として、作品として素晴らしい1本」「こんなに泣いたのは初めて。ハンカチじゃなくてバスタオルを持って行った方が良い」など感動の声が相次いでおり、初週の週間動員ランキングでは1位を獲得。公開2週目もその勢いは止まらず、土日前週比で動員:95.1%/興収:96.0%と好調をキープ!全国131劇場では土日前週比100%越えを記録している。週末全国ランキングで2位、邦画作品としては1位と先週より順位を上げており、12月7日(日)までの累計成績が動員:451,598名/興収:612,192,870円となった。

既に50万人以上の方が映画を見たというこの状況を、W主演を務めた松谷は「嬉しいですね」と即答。「本当にたくさん感想の連絡をいただくんですけども、前向きな感想がとても多くて、それを見て僕も本当に良かったなと思いますし、もっと頑張らなきゃなという気持ちです」と、身の引き締まる思いだったそう。

同じくW主演の鈴木は「色んな方から『見ました』と言っていただけてとても嬉しいですし、私自身、普段あまりしなかったエゴサーチをして…」と告白。「皆さんいっぱい感想を寄せてくださって、そのおかげでより一層私の中でこの作品が育ってきているというか、私の思う慎太郎さんのイメージがより一層深くなっていって。だから、エゴサーチって良いな、時々しなくちゃ!と思うぐらいでした」と、意外な一面を明かした。

舞台挨拶では、松谷のサイン入りボールを、松谷、鈴木、草川が1球ずつ投げ入れ、それぞれが華麗なピッチングフォームを披露。

鈴木は“私のピッチングはすごい”と事前に言っていたことに触れられると、「砲丸を投げてたことがあるので、私も肩には自信があります」とチャーミングさを見せる。ボールは「近くの人に…」と下投げで観客の元へ届けられた。

舞台挨拶の最後では、松谷が「慎太郎さんの生きた証が色んな方に届いていると思うと、嬉しい気持ちでいっぱいですし、色んなところで舞台挨拶をさせていただいて、慎太郎さんのグローブと一緒に色んなところを回ることができて本当に嬉しいです。まだまだたくさんの人に見ていただきたいので、ぜひ引き続き色んな人に伝えてもらったり、SNSとかで投稿してもらえたら嬉しいです」、鈴木は「50万人というたくさんの観客の皆さんに見ていただいたというのは、慎太郎さんも、慎太郎さんを支え続けた家族や周りの方たちも本当に喜んでくださっているんじゃないかと思います」と心を寄せ、「私の中で、公開してからどんどん慎太郎さんのイメージがより一層深く可愛らしくもあり強くもあり、膨らんできているので、これからもまだまだたくさんの人に慎太郎さんを知ってもらって、横田慎太郎ファンを増やしていけたら良いなと思っています」と、メッセージを送った。