時代を超えて愛される国民的バンド・スピッツの楽曲「楓(かえで)」が、デビュー34年にして初の映画化。「楓」は、1998年にリリースされた8thアルバム『フェイクファー』の収録曲で、同年にアルバムからシングルカットされ、その後数多くのアーティストにカバーされながら、27年経った今も愛され続ける名曲。ボーカルで作詞・作曲も担当する草野マサムネが綴る歌詞と心揺さぶるメロディーは、聴く人それぞれに寄り添い、大切な人との別れや想い出を包み込む。
そんなスピッツの「楓」を原案にした本作は、事故で双子の弟を失った涼は、弟の恋人・亜子に弟と間違えられたまま恋人として過ごす。しかし亜子もまた＜秘密＞を抱えていた。真実を言えないまま惹かれあってしまう2人の運命が交差するとき、驚き涙するこの冬一番の感動作となっている。
公開翌日に行われた舞台挨拶に登壇した宮近は、「ついに昨日公開したということで、僕には計り知れないぐらい果てしない時間があったと思うんですけど、ここに立つキャストさん、監督もそうですけど、チーム楓の皆さんもその日を待ち望んでいたと思います」と話し、「僕自身も、テレビを見ていて『楓』の予告が流れたら、あ、楓だ！俺だ！って感覚で、公開までのカウントダウンですごくワクワクして。もっと『楓』のストーリーが皆さんの中で広がっていくんだなと思うとすごい楽しみですし、本当に嬉しいです」と笑顔を見せる。
すでにたくさんの感想が届いている本作。その一部がピックアップされ、キャストの元に渡されると、それぞれがじっくり読む姿が。宮近は「“ニュージーランドは私が行きたい国ナンバーワンなので、出てきて嬉しかったし、行きたくなった”というコメントが目に入ってきました！」と嬉しそうに報告し、「映画『楓』は画の力も存分に体感できる作品だなと思いますし、ニュージーランドで撮影された画の素晴らしさは、まるでニュージーランドにいるかのような体験と言いますか、景色を見て行きたくなった方も、今までニュージーランドを見たことないよって方も、ニュージーランドを知れる作品です！」と熱弁すると、司会から「旅行会社の方ですか？」と聞かれる場面も。「僕もニュージーランドはあまり詳しくなかったんですけど、行ってみたいと思いました。撮影で行けなかったんですけど、お話を聞いて素晴らしいところだなと思いました。もう行ったかのような。パスポートのスタンプを確認したら無くて、行ってなかったんだ、ってなりました」と、自身も錯覚するぐらいニュージーランドの景色に魅了されたよう。
また、『楓』の登場人物にちなんだ○×ゲームも行われ、その中で「好きなことをまっすぐ好きと伝えるタイプか」という質問に、宮近だけ×を上げる。その理由を「いろんな邪魔なものがあるんです。プライドだったり、照れとか、好きってワードじゃなくても素直になれない節があるんですよね、僕…」と打ち明けると、周りから「悩み相談！？」と笑いが。
そんな宮近へ、福原は「素直になろう！」と声をかけ、宮沢は「飛び込んで好きなものは好きって言うしかないですよね」とアドバイスをすると、宮近は「わかりました」とすぐさま○に変え、「想いがあることに対してまっすぐ飛び込んでいくと自分も変われるのかなと、今、いただいた言葉で感じました」と答えていた。
