
「小学館文庫小説賞」の大賞受賞作で、現在累計40万部を突破している長月天音の「ほどなく、お別れです」シリーズ(小学館文庫刊)。就職活動に全敗し途方に暮れる中、とあるきっかけで葬儀会社にインターンとして就職したヒロインと、そんな彼女を厳しく指導する指南役の葬祭プランナーがタッグを組み、“最高の葬儀”を目指す物語を、日本最高峰のスタッフ・キャストが集結し、待望の実写映画化。
メガホンをとるのは、『アオハライド』(14)や『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)、『今夜、世界からこの恋が消えても』(22)など、青春映画を中心にヒットを連発する三木孝浩。脚本は、『いま、会いにいきます』(04)、『余命10年』(22)などの原作ものから、連続ドラマ小説『ひよっこ』(17)、ドラマ『最後から二番目の恋』シリーズ(12~)などのオリジナルまで幅広いジャンルの作品を多数生み出してきた岡田惠和監修のもと、連続ドラマ『ライオンのおやつ』(21)など、数々のドラマを手掛けてきた本田隆朗が務める。さらに、これまでにGLAY、椎名林檎、スピッツ、平井堅、いきものがかりをはじめとする数多くのアーティストのプロデュースやアレンジを手掛け、ヒット曲を生み出し続けてきた亀田誠治が音楽を担当。
新人葬祭プランナー・清水美空には浜辺美波、美空をスカウトし厳しく指導する葬祭プランナー・漆原礼二を演じるのは目黒蓮。いま最も注目を集める2人が、初共演を果たす本作で“葬祭プランナー”という新たな職業に挑み、感動のヒューマンドラマを届ける。さらに、森田望智、古川琴音、北村匠海、志田未来、渡邊圭祐、野波麻帆、西垣匠、久保史緒里、原田泰造、光石研、鈴木浩介、永作博美、夏木マリら実力派キャストが集結し、作品を豪華に彩る。
この度、東宝公式YouTubeチャンネルにて浜辺美波×目黒蓮のスペシャル対談。本作への熱い想いを余すところなく語り尽くした。
13分にも及ぶ対談映像では、様々なお題に沿って二人が本音でクロストーク。最初にオファーを受けた際の気持ちを聞かれ、「前を向こうと思えるような、2人が紡ぐ“区切りの儀式”がとても素敵だと感じました。美空という役を演じるにあたり、どれほど心が動くのか、現場でご遺族や故人の方々を目の前にしたときにどのような感情になるのか、自分にとって未知の経験であることにわくわくし、この作品に携わりたいと思いました」と、浜辺が出演への強い想いを明かすと、目黒は「漆原というキャラクターは、ご遺族に寄り添い、少しでも心の区切りをつけられるよう支える存在です。相手のために“自分は何ができるだろう”と考えるその姿勢には、僕自身と重なる部分もあり、とても共感しました」と、自身の役への深い理解と共感を語り、対談はスタート。続いて、実際に共演して印象が変わった点について聞かれると、浜辺は「最初は漆原さんと重ねて、静かで紳士的で誠実な方だと思っていました。漆原さんと違う部分もあるかと思いますが、寡黙で誠実というイメージはそのままだなと。変わったところ…(何か思い出したように)意外と笑ってくださるところは感じました!!撮影中はあまり話さない方なのかなと思っていましたが、取材が始まると少しずつ笑ってくださるようになり、少し安心しました」と笑顔でコメント。その言葉に、少し照れた表情ではにかむ目黒。「美空と漆原の関係のように、自身もそうした雰囲気で現場にいられたらいいなと思い心がけていたので、撮影後は少し印象が変わったかもしれません。浜辺さんに対しては、表裏なく丁寧にお仕事をされる方だという印象が撮影中ずっと変わらず、三木監督とも築き上げた関係の中で密にコミュニケーションを取り、美空を作り上げている姿が素敵だと感じました」と語り、終始和やかな雰囲気で対談が進んだ。
さらに、役作りの裏話について聞かれると、葬祭プランナーでありながら納棺師としての一面を持つ漆原を演じた目黒に対し、浜辺は「現場でぎりぎりまで“納棺の儀”の所作を確認していて、真摯に役に向き合っているのが印象的でした」と一言。すると目黒も「浜辺さんは正座してじっと僕の練習を見ていて、まるで美空がそこにいるかのように感じました。役を作っていく上での浜辺さんの一つの作業だったのかなと思うと、気合を感じました」と返し、お互いへのリスペクトが垣間見える場面も。
最後に、本作を通して観客の皆さんに伝えたいメッセージを聞かれると、「映画を観終わったあとはすっと心が通るような感覚になり、温かい気持ちにもなりました。皆さんの心も少し温かくなったり、日常を大切にしたいと思えたり、お別れの寂しさだけではなく“少し前を向いて生きてみようかな”“下がった頭を上げてみようかな”と思えるような、そんな作品になれていたら嬉しいです(浜辺)」「“死”というものは、日々生きている中でどうしても遠いもののように感じてしまいがちですが、実は誰もが経験する、現実でとても身近なもの。だからこそ、大切な人に伝えたい気持ちがあるのならその瞬間に伝えたほうがいいと思います。この作品を観終わったあと、観てくださった方のこれからの何かが、もしかしたら変わるかもしれない。そんな力をもった作品になったのではないかなと感じています(目黒)」と、それぞれが本作に込めた想いをまっすぐに語り、観客へ向けた温かなメッセージで対談を締めくくった。
そのほか、完成した作品を観た感想や三木監督とのエピソードなど、この対談映像を観れば映画がさらに楽しめる、盛りだくさんの内容となっている。お互いをリスペクトしながら真剣に語る2人の姿は、まるで美空と漆原そのもの。自然体な2人の掛け合いは見どころとなる。





