
22回目の放送を迎える今回、ナレーションを堂本光一が担当することが決定した。堂本光一は今回密着した3人の元プロ野球選手にどんな思いを抱き番組にどのようなナレーションを吹き込むのか、期待が高まる。
毎年複数の元プロ野球選手に密着するが、今回取り上げる選手は3人。
元ヤクルトスワローズの北村拓己は、サードやショートの安定した守備力などが評価され、2017年ドラフト4位で巨人に入団。坂本勇人の後継者として期待されていた。2023年オフに現役ドラフトでヤクルトに移籍し、今年は自己最多の62試合に出場するが、打率1割台と低迷し戦力外通告を受けた。
妻は人気アイドルグループの元メンバー。3人目の出産を間近に控えている時の非情な宣告だった。3歳と5歳のまだ幼い2人の娘もいる。北村は「身体はまだ元気。28~30歳は一番脂がのっている時期」と現役続行へ練習を重ねる。愛する家族のために、もう1度プロの舞台を目指す30歳に吉報は届くのか…挑戦の日々を追った。

元ヤクルトスワローズの山本大貴は、去年は中継ぎの柱として自己最多の44試合に登板。打者126人に対し長打を一本も許さない抜群のピッチングで防御率1.42。今年も開幕戦のマウンドに立つなど順調にキャリアを積んでいた。「率直に何で・・・と思った」まさに寝耳に水の戦力外通告となった。山本には守るべき家族がいる。1歳6か月の長男と5歳の長女。そして妻の絵里加さん。スポーツイベント運営の仕事に就く夢があった絵里加さんだったが、山本を支えるために大学を中退。アスリートフードマイスターの資格を取得するなど、8年間のプロ生活を支えてきた。「変化球は今の方が全然いい。絶対に見返す。」プロ復帰へ闘志を燃やす男が、家族の前で挑んだトライアウト。妻が流した涙の理由とは。

元広島東洋カープの宇草孔基は、高校は名門・常総学院。法政大学では俊足巧打の外野手として大学日本代表に選出されるなど、野球エリートの道を歩み、ドラフト2位で広島に入団。チームの将来を嘱望されていたが、この秋、戦力外となった。28歳で人生の岐路に立たされた男には「広島の母」と慕う人がいる。広島市内で飲食店を営む北村千子さん。1人暮らしの宇草が食事での体づくりに苦労していた時に栄養満点のお弁当を作ってくれた恩人だ。子どもがいない北村さんにとって、宇草を応援することが生きがいとなっていた。もう1度、プロの舞台を目指す宇草が「広島の母」に恩返しをするためにトライアウトに挑んだ。

<ナレーション・堂本光一 コメント>
ナレーションのお話をいただき、オファー自体に驚きました。
以前、東山さんがナレーションを務めていたイメージが強かったこともあり、たまにどこか発声が似ている箇所があったかもしれないですが、 あまり意識せずにやらせていただきました。
自分がナレーションするにあたって、入り込み過ぎてしまうのもよくないのですが、やっぱり内容的に入り込んでしまいましたね。密着されている方の人生を視聴者にナビゲートするのが自分の役割だと思うので、大事に丁寧にやらせていただきました。
これまでも番組はもちろん拝見していましたが、毎回見ていて辛いんですよね。でも、辛いんですけど、周りを見渡すとそこには必ず支えてくれている人がいる。これは野球選手だけではなく、どんな人にも言えることだと思いますが、そこに救いがあるんだと思います。
「乗り越えようとする人の強さと、それを支える人の温かさに励まされる」というのがこの番組のテーマだと思いますし、改めて人とのつながりを感じて頂ける番組だと思いますので、年の瀬に是非家族でご覧いただければと思います。







