本作は、ベストセラーSF小説「銀河英雄伝説」舞台シリーズやジョン・キャメロン・ミッチェル主演『HEDWIG AND ANGRY INCH SPECIAL SHOW』など、これまで多くの舞台作品の脚本・演出・映像を手掛けてきたヨリコジュンが、2022年に監督・脚本・撮影・編集・音楽を担当し制作され、同年のフランスの映画祭パリフィルムアワードにて、「最優秀ドラマ賞」を受賞した短編映画「2FATE」の設定を、舞台出演者に合わせて大幅に自ら特別にリメイクして、音楽劇として作り上げられる。映画で描かれた心臓移植によって出逢った二つの命が、一つの目標に向かう姿はそのままに、登場人物を男性に変更し、二人の友情を中心に、彼らの成長を見守る様子も描かれる。そして、多彩なジャンルの楽曲演奏を得意とする大嶋吾郎が奏でる音楽により物語の彩りをさらに深める。

出演は、心臓移植を受けた主人公の佐藤健一を初めてとなる音楽劇を主演で挑む川﨑皇輝が務める。そして、心臓の元の持ち主で、幽霊として佐藤健一の前に現れる山田真を青木滉平。真の音楽を作曲・編曲/録音でサポートをする弟・山田海斗を田村海琉。健一の心臓移植を執刀した有能な医師・田中亮を西銘駿。健一の職場の先輩・森山雅人を白又敦。真の父親で、亡き息子の夢を受け継いだ健一を指導する山田剛を藤浦功一。そして、健一と同じ病院の入院患者で自称霊媒師の橋本マコを大林素子が演じる。

類まれなる才能を持つ希代のクリエーターとして注目されるヨリコジュンが作り出す、観劇者の心をつかむかのような映像美術を駆使した舞台クリエイティブ、大嶋吾郎が奏でる多彩な音楽、川﨑皇輝ら登場人物に息吹を吹き込む実力派俳優陣による、舞台上での化学反応に期待が高まる。

<STORY>
広告代理店で働く若手デザイナー佐藤健一(川﨑皇輝)は、重い心臓病で移植手術を受ける。手術後、意識が朦朧とする中で「俺の心臓は君の中にある」と語りかける青年・山田真(青木滉平)の声を聞く。目覚めてからは真がステージで歌う夢を見るようになり、やがて真の幽霊が現れ「夢を叶えてくれないなら心臓を返して」と迫る。健一は自分の中に宿る変化を感じつつ、真の願いを継ぐ決意を固める。真の父・山田剛(藤浦功一)の音楽教室でレッスンを受け、真の弟・海斗(田村海琉)のサポートもあり、初舞台として病院で真の歌を披露し成功し、多くの協力を得て大規模ライブイベントへの出演が決まる・・・。

佐藤健一(25歳)=心臓移植を受けた若者/川﨑皇輝(かわさき・こうき)
広告代理店デザイナー。若干25歳にして広告業界で頭角を現していたが、心臓の病気によりキャリアを断つことを余儀なくされた。明るく前向きな性格だったが、発病してからは生きる気力を失っていた。だが、心臓移植を受け、歌手の夢を引き継ぐことで、新たな人生を模索する。
<メッセージ>
佐藤健一を演じさせていただくことになりました、川﨑皇輝です。音楽劇に出演するのは今回が初めてなので、お話を伺った時からとても楽しみにしています。心臓移植を乗り越え、真の心臓と共にアーティストを目指す健一の思いを自分なりに解釈し、精一杯演じさせていただきます。楽しみにしていただけると嬉しいです。

山田真(24歳)=心臓の元の持ち主で、幽霊として登場/青木滉平(あおき・こうへい)
生前はアルバイトをしながらシンガーソングライターを目指していた。夢を追いかけることに情熱を持っていたが、事故によって命を落とす。明るく社交的で、楽しいことが大好き。幽霊として現れ、健一に自分の夢を託す。
<メッセージ>
山田真を演じさせていただきます、青木滉平です。様々な映画祭で受賞歴のある「2FATE」の舞台化に携わらせていただくのが本当に楽しみです。皇輝くん演じる佐藤健一に心臓と夢を託し、共に夢を叶えるために進んでいくストーリーを通して、お客様に勇気や愛、感動をお届けできるように頑張ります。また、新しい僕をお見せできると思うので、ぜひご期待ください。

山田海斗(20歳)=山田真(兄)の実弟・山田剛の次男/田村海琉(たむら・かいる)
作曲・編曲/録音で兄のサポートをしている。弟の海斗が曲を作って、兄の真が歌詞を書いて歌う。
<メッセージ>
山田海斗役を演じさせていただくことになりました、田村海琉です。お話を聞いた時から既に緊張しているのですが、どのような舞台になるのかワクワクもしています!そして何より、今回この作品に携われることへの嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです!「2FATE」の世界観に自分らしく溶け込めるように精進して参ります。皆様の応援が励みになります!ぜひ、劇場へお越しください!

田中亮(35歳)=心臓外科医で移植手術の執刀医/西銘駿(にしめ・しゅん)
心臓外科医。健一の心臓移植を執刀した有能な医師。プロフェッショナルとしての厳しさを持ちながらも、患者に対しては心温かい一面を見せる。彼と真の夢を影ながら応援する。

森山雅人(32歳)=健一の職場の先輩/白又敦(しらまた・あつし)
広告代理店のアカウントエグゼクティブ。健一の同僚であり友人(先輩)。心臓移植後の健一の変わった行動の理由、真実を知って全力で支援する。

山田剛(55歳)=真の父親で、健一を指導する/藤浦功一(ふじうら・こういち)
地元の小さな音楽教室の経営者。真の父親。息子の突然の死に心を痛めつつも、彼の夢を誰かが引き継ぐことを心から願っていた。健一が真から夢を託されたことを知り、彼をサポートする決意を固める。

橋本マコ(58歳)=健一と同じ病院の入院患者・自称霊媒師/大林素子(おおばやし・もとこ)
自称霊媒師であり、心霊現象について学んできた独特なキャラクター。真の幽霊に興味を抱いて調査を始める。時にはコミカルな行動で笑いを誘うが、シリアスな場面では頼りになる存在。