「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」とは、最大8名のグループで視覚障碍者の案内により、完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中で、視覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテイメント。「ラストマン」では、連続ドラマ時から皆実の役作りのための全盲所作指導を、このダイアログ・イン・ザ・ダークの案内人である視覚障碍者のアテンドスタッフたちが監修。今回のコラボレーションでは作品の世界観を深く感じられるだけでなく、福山雅治演じる皆実広見のキャラクターの本質に迫る内容となっている。
本プログラムの冒頭、白状の扱い方や視覚障碍者に方向を時計の文字盤で表す“クロックポジション”などの実践方法の説明からスタートし、参加者と共に純度100%の暗闇環境へ。視覚以外の様々な感覚を研ぎ澄ませて、終着地点まで様々なミッションをクリアしていくプログラム。

このたび宮沢りえ演じる皆実の初恋の人ナギサ・イワノワの娘で、皆実に助けを求めるニナを演じた月島琉衣が、本プログラムを体験。「最初は暗闇の中に溶け込んでしまうような感覚に不安もありました」と、初めは緊張していたという月島。しかし、「一緒に参加した方々と暗闇の中で同じ時を過ごすうちに、だんだんと安心感が芽生え、絆が生まれてきました」と振り返った。暗闇ならではの体験を聞かれると、「日頃は手を使わずとも見えるのでそこに何があるのか分かりますが、暗闇の中ではまず手の甲で触れてみたりなどして確かめていました。また、新たな発見もあり、プログラム内のカフェコーナーでリンゴジュースを飲んだのですが、暗闇の中の方が美味しく感じたのは驚きでした」とエピソードを披露。他にも、「「ありがとう」や「ここにいます」という言葉の一つひとつを掛け合うことが大切だと気づきました。暗闇の中にいるときは日常よりも温もりを感じ、仲間がいることの安心感や、一人ひとりの心の温かさ、仲間を思う気持ちというものが自分にも伝わってきました。私も暗闇の中で相手に合図を出したりするなど、自分からも温もりを伝えたいと思いました」とコメント。

暗闇の中では、「皆実さんもこういう時こうしてたよね、とか、バディである護道さんの存在って大きいよね、などと一緒に体験した皆さんと話していました」と、「ラストマン」の話で盛り上がった様子。自分がバディの立場になった時にどんな人でありたいかを聞かれると、「安心感のある人です。ちゃんとそこに存在し、声をかけたりすることによって、お互いの信頼関係が生まれると思います。私自身暗闇の中で、今自分がいる場所はどういうところなのか、どのくらい広いのか、すぐ近くに壁とかあるのではないか、などと思うことがありました。そんな時「隣にいるよ」と声をかけてくれたり、手を繋いでくれたりする人がいると、安心感がありました」と、自らの体験を通して語った。
プログラムを終えて月島は「皆実さんは、目が見えない代わりに人一倍人の心が読めたり、今誰がそばにいるのかや、その場の雰囲気を誰よりもはっきりと感じることができる人。全盲だからこそ出来ることがあると感じました。暗闇の中で過ごした時間を通して、皆実さんの凄さを体験できました」とコメント。最後に「『ラストマン』という作品は、誰にとっても何か心に響くものがあると思います。沢山の方々に観ていただきたいです」と締めくくった。