©2026「万事快調」製作委員会

ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美(南沙良)。同じクラスの矢口美流紅(出口夏希)は、陸上部のエースで社交的、かつスクールカースト上位に属し、朴とは対照的な学校生活を送っている。ある日、朴がいつものように駅前でラップ仲間たちとサイファーしていると、そこに美流紅が通りかかる。スクールカースト上位の美流紅にラップしている姿を見られた恥ずかしさから、朴は思わずその場から逃げ出してしまう。今回解禁された本編映像は、朴が抱える憤りをラップに乗せ、美流紅に浴びせる圧巻のシーンで、今まで相容れない関係だった二人が、初めて心を通わす瞬間を切り取っている。朴のフリースタイルラップに圧倒された様子の美流紅が、「すっげぇじゃん!」と朴に抱きつく場面も。

劇中のラップ指導を担当したのは、ヒップホップトリオDos Monosで活動する荘子itだ。原作にはない朴以外のサイファーのラップを構成したほか、南やジャッキー役の黒崎煌代へのラップ指導を行っている。南はこれまでラップをした経験はなかったが、もとよりラップ好きであった。それが功を奏してか、ラップは早い段階でできるようになっていたという。荘子itは、「最初の打ち合わせで、緊張をほぐす意味でもまず僕が参考にラップを披露して、それを真似してもらうところから指導を始めました。この映画においては、ラップの上手い下手より、やりたくてやってるように見えるかが超大事だと思うので、自然にサマになってくることを重視しました。南さんはラップシーンで非常に緊張もあったと思いますが、キャラクターとしての演技を意識しながら見事にやり遂げていて凄いと思いました」と撮影を振り返り、南のラップを絶賛。
朴がラップをするシーンは、劇中後半にも訪れ、それは原作や脚本にもなく、撮影を進める中で児山監督が「朴にラッパーらしく自分のことを語ってもらいたい」と考えてやることを決めたシーンだった。そうして児山監督が劇中でも言及されるヒップホップグループ、THA BLUE HERBなどをイメージしながらリリックを書き、荘子itと推敲。そのリリックと荘子itが自身でラップした音源を南に送ったのは、シーン撮影の3日前だった。こうして完成した渾身のラップシーンは、朴の感情が溢れる最大の見せ場になっている。そんな朴のラップを収めたオリジナル・サウンドトラックが現在配信中(https://linkco.re/Pxu7mR7n?lang=ja)。