
映画『ゴールド・ボーイ』(2024年)で製作総指揮をとった白金(KING BAI)が自ら企画し監督を担当。また『僕がこの町で死んだことなんかあの人は知らない』(1998)でシナリオ作家協会主催・大伴昌司賞を受賞し脚光を集め、その後も『あゝ、荒野』(2017)、『正欲』(2023)、『アナログ』(2023)、NHKプレミアムドラマ『仮想儀礼』(2023)、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(2024)など数々の作品を手掛けている港岳彦が脚本を担当している。
本作は、ワクチン接種をした翌朝に妻を亡くした介護士・浅岡信治(成田凌)。妻(山谷花純)の遺影を掲げ病院の前で抗議を続ける姿に興味を持つ新聞記者・福島美波(沢尻エリカ)。取材中、美波が撮った奇跡の1枚の写真によって、信治は“反ワクチンの象徴”に祭り上げらていく。コロナ禍を乗り越えてもなお、真偽不明な怪情報やフェイクニュースが世に溢れ、ネット上で拡散され、真実が覆い隠される時代。現代社会のカオスな実像を空恐ろしくなるほどのリアリティと圧巻のエネルギーで痛烈に描き切った、衝撃の社会派ドラマ。
劇場公開に先駆け、本編映像の冒頭シーンが解禁。白監督が最もこだわったと語る冒頭シーンで映し出されるのは、妻を亡くした介護士・浅岡信治が、妻の遺影を掲げ土手をゆっくりと歩く姿。雄大な北アルプスの美しい風景とは対照的に、その背中には絶望感や行き場のない怒りなど様々な思いが色濃く漂う。さらに、彼の心の声を具現化したような、なんとも不気味で不穏な旋律が、観る者の不安を掻き立てていく。そして、シーンは一転し、生前の妻との日常が描かれる。フォロワーが喜ぶ過激な映像を撮影するため、夫にSMのコスプレをさせようとするインスタグラマーの妻。嫌悪感は抱きながらも抗えない信治。わずかな会話から透けて見えるのは、二人の間に存在する主従関係と、承認欲求を満たすためなら何でもするという妻の価値観。のちに信治を襲う悲劇を予感させる、本作において極めて重要なシーンとなっている。
そして、全国公開を記念して、初日の2月27日(金)にTOHOシネマズ日比谷にてキャスト&監督が登壇する初日舞台挨拶を開催することが決定。成田凌、沢尻エリカ、山谷花純、赤間麻里子、船ヶ山哲、鈴木志音、白金監督ほかが登壇予定となっている。




