
■丹羽長秀について
歴史好きの方とお話すると、「丹羽長秀はいい武将だね」と言っていただくことがあります。私も、柔らかい表情を浮かべた肖像画が印象に残っていて。激高しがちな織田信長(小栗旬)を表情ひとつで抑えるなど、場の緊張を和ませられる人だったのではないかと想像します。制作スタッフの「少年漫画のようなワクワクする作品にしたい」という熱い思いを聞いたとき、少年漫画の脇役キャラクターはくせ者ぞろいだと気が付きました。丹羽長秀は後に豊臣秀吉(藤吉郎/池松壮亮)側につく人物なので、藤吉郎にどこか心を許している瞬間が最初から見えるといいなと思い、御前大試合(第5回/2月1日放送)で、藤吉郎が対戦相手に良い一撃を与えたときに、思わず笑みを浮かべるようなお芝居もしました。
■豊臣兄弟について
小一郎(仲野太賀)と藤吉郎の出世を、柴田勝家(山口馬木也)などはあまり快く思っていなかったと思いますが、丹羽長秀はむしろワクワクしていたのではないでしょうか。農民の出で身なりもさえなかった彼らが、ぐんぐん出世していく姿は単純におもしろいですし、応援したくなりますよね。“無課金キャラ”がどんどん強くなっていくのは、やっぱり見ていて気持ちがいいですから(笑)。 太賀君・池松君のコンビは本当に完璧です。私が撮影に入ったときには、もうすでに“兄弟”としての関係性が出来上がっていて。「豊臣兄弟!」を絶対におもしろい作品にしようという強い決意が感じられましたし、その思いをしっかりと受け止めました。おふたりとも気配りのできる方で、私が少し緊張していると、そっとそばに寄ってきてくださる。その優しさにはいつも助けられています。
■織田信長について
豊臣兄弟が“のし上がっていくおもしろさ”を表現しているとするなら、信長は“武将としてのかっこよさ”を体現している存在です。演じる小栗旬さんが、魅力的な信長そのままの空気をまとって現場にいてくださいます。「男もほれる男」を小栗さんが作り上げられているので、現場で目が合うと、少し緊張することもありますが、その緊張感こそ信長と丹羽長秀の主従関係に生きると思っているので、あえてその気持ちを利用して演じています。“殿のお役に立ちたい”という気持ちがにじみ出ていたらうれしいです。
大河ドラマ第65作で描くのは、戦国時代のど真ん中。強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡、夢と希望の下剋上サクセスストーリー。仲野太賀演じる主人公は天下人の弟・豊臣秀長(とよとみ・ひでなが)。歴史にif(もしも)はないものの『秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった』とまでいわしめた天下一の補佐役・秀長の目線で戦国時代がダイナミックに描かれる。




