2000年3月に起こった地下鉄脱線事故でその短い生涯の幕を閉じた富久信介さん、そんな彼に密かに想いを寄せていた少女の実話を石井裕也監督が映画化。主人公・寺田ナズナを綾瀬はるか、ナズナの学生時代を當真あみ、高校生のナズナが想いを寄せた男子高生・富久信介を細田佳央太が演じる。

この日は4月17日(金)の公開に先駆けて完成披露試写会が実施。劇中スチールが散りばめられたステージに登場した綾瀬は「ラブレターをお渡しするような気持ちでドキドキしています」と大勢の観客を前に笑顔、「この作品はある1人の女性が事故で亡くなった信介さんに1通の手紙を届けたとこから物語がスタートしています。なのでその映画を作るきっかけになった女性に感謝したいです。あと監督から脚本をいただいて約2年ぐらい経つんですけど監督の中にあるものの中から答え合わせをするように一緒に考察しながら気づきをもらったりするナズナに息を吹きかける時間はほんとにかけがえのない時間になりました」と撮影を振り返る。
本作について「一通のラブレターが時を超えて人の心を動かしてそれがこうやって繋がっていくところに本当に感動しましたし、人が人を思う気持ちにとても素敵な優しい希望のある映画」とコメント、さらに台本を読んだ際に涙を流したという綾瀬は完成した作品を見た際にも「脚本読んだ時と同じようにすごい号泣して“ズビズビ”で帰りました」と独特な表現で笑わせた。
また久しぶりの共演で初の夫婦役を務めた妻夫木について「実際の旦那さん役とはちょっと違って妻夫木さんは先輩でもあるのですごい心強い」と信頼を明かし、ステージ上のマグカップを手に持ったパネルに触れ「とても感情が複雑なシーンでもあったので、私が演じるナズナの感情をどこまで出すんだってところで何回かやらせていただいたんですけど優しく厳しい目で見守ってくださいました」と言い、「私は色々言えないことを抱えてる役でもあったんでそれはナズナ自身の優しさでもあり、旦那さんである妻夫木さんや娘に心配をかけたくないというところから1人で抱えてしまうってところもあったんでいろんなシーンで役を通してすごい支えてもらった」と感謝を述べる。そんな綾瀬に妻夫木は「やっぱり頼もしかった」と同じく信頼を寄せ「ナズナが持ってる幸せなオーラっていうものは綾瀬さん自身が周りにいる人たちをふわっと幸せにしてくれるオーラを持った方なんです。そういうオーラが特に活きてると思う」と明かしていた。

本作のタイトルにもある『ラブレターを書く』という理由を聞かれた綾瀬は「(Official髭男dismの)藤原さんがおっしゃっててそれ以上にない言葉だなって思ったんですけど、思いが溢れた時に人はラブレターを書くんではないかとおっしゃっていて『そうか』ってすごく思いました。同時にこの映画自体が皆さんにとってラブレターになるように1人1人の生き様全てがきっと誰かのためになったり誰かを幸せにするんだろうなと思うとその人の生きてる存在がラブレターなんじゃないかと思いました」と思いを語る。そんな綾瀬の姿に妻夫木は「良いこというようになったな~」と頷きながら感激していた。