緻密な人間描写と卓越した発想力で、ジャンルにとらわれず、常に演劇界の第一線を走り続けている青木豪。青木が作・演出を手掛け、安田章大・古田新太が初共演となった『マニアック』以来、3人の7年ぶりの顔合せとなる『ポルノスター』は、ブラックな笑いを散りばめた“不条理犯罪ファンタジー音楽劇”。
仕掛けられた罠と残虐な犯罪が交錯する、予測不能な物語が展開される。共演には高岡早紀、川島海荷、山崎静代、小松利昌、村木仁、南誉士広と、狂気の青木ワールドを余すところなく魅せる豪華キャスト陣が揃った。

東京公演開幕に先駆けてプレスコール、囲み取材が行われた。
安田と高岡は舞台『ジュリエット通り』以来、約11年ぶりの共演となり、今のお互いの印象について聞かれると、まずは高岡が「大人になってる!」と一言。その言葉に安田は「そらそうでしょ!。11年?とかだと思いますので、その時から考えれば11歳しっかりと…」と、年齢を重ねたことを自覚していると、高岡から「若々しかったもん」というストレートな言葉に、安田は「やめてくださいよ!(報道陣に向かって)それ使うのダメですから!もっといっぱい色んなとこありますから!」と注意喚起するも、古田からも「若々しさがなくなった」といじられ、安田は「しっかりと憂いを帯びたと言ってください!大人になりました。渋くなりましたね、自分で言うのもなんやろな…」と首を傾げる。

対する安田から見た高岡の印象は、「変わらないですね。常々自分のことをキープしながら、仕事と向き合われているんだろうからこそ、陰で努力しているタイプなんだろうなと思いました。一緒にお話ししていても、舞台の上に立っていても思います」と話していた。

また、日頃からバラエティで共演している安田と古田も、舞台での共演は舞台『マニアック』以来、約7年ぶりとなる。舞台で共演する上で、当時と比べてお互いパワーアップしたところについて、安田は「巨木みたいなところがより幹が太くなったみたいな感覚で、カブトムシとかクワガタみたいに皆がその木に集まってくるような、以前よりも逞しさ、貫禄、そして皆が頼りたくなるところが、月を重ねてどんどん塾されていらっしゃるんだろうなと感じます」と、古田の魅力を熱弁。

一方の古田は、高岡との会話の流れから「若々しさがなくなった」と重ね、思わず安田も「もうちょっと違う言い方で!言葉を変えたらいいじゃない!」と苦笑い。すると古田は「当然だけど芝居も上手くなってるし、大人になったというか、セリフ術にしても舞台の立ち方にしても、若々しさがなくなった…」と続け、「違うな!良いこと言ってそうで違うこと言ってる!」と安田とのテンポの良い掛け合いがありながらも、「頼りになる存在になったんじゃないかなと思います」と称賛した。

そして、演出の青木は、地上波では難しい、舞台ならではのセリフや扮装が飛び交う本作について「大阪のお客さんもだいぶ楽しんでくださったみたいなので、東京も安心して見てられるかなと思っています」と大阪公演で既に手応えを感じているようで、この豪華メンバーの共演には「古田さんのお陰です。古田さんがやろうぜって言うと皆集まってくる感じなので。毎回普通に楽しんでニコニコしながら見ているだけです」と微笑んだ。