本作は、昨年の向田邦子賞を28歳という史上最年少で受賞して注目を集める脚本家・兵藤るりによるオリジナルストーリー。夜の東京を縫うように走り続ける一台のタクシー。その小さな明かりにすくわれるように、人々の心がそっと寄り添う。繰り広げられるのは、雨上がりの空気のようにすがすがしく、触れればこぼれ落ちてしまいそうに繊細な“ひと夜の物語”と、それらを独特のユーモアで抱きしめる癒やしの世界。

深夜タクシーのハンドルを握る主人公・蘭象子を演じる古川は、完成した第1週を見た感想を「すごい不思議なものを見てしまったのが正直な印象」と口にし、「最初、八雲がタクシーに乗っているシーンから始まるんですけど、何を見させられているんだろうと思う間にストーリーが進んでいって、ユーモアの波に乗りながら自分のことを顧みれるような作品だなと思いました」と作品の印象を語る。

常連客のサラリーマン・柴崎八雲を演じる中村は、「台本を読んだ時に、ページを捲る手が止まらないような脚本で、でも見れば見るほど自分がそれを演じることによってその面白さを半減してしまわないだろうかというプレッシャーも感じていました」と、作品の魅力を語りながら不安を吐露。「素敵なキャラクターたちが出てきて、象子さんとその人たちの会話のやり取りがどこか心に響いて、自分の人生を振り返りたくなるような、素敵な作品になっているんじゃないかなと思っています」と、コメント。

常連客の俳優・寿々木麗華を演じる伊藤は、「タクシーに乗るからこそ打ち明けあけられることや、心の内をポロッと言ってしまうのが、タクシーの車内って不思議だなと思います」と話していた。

本作の台本を読み、古川は「象子が変わった人物ではあるんですけど、投げかける質問がすごく素朴で、常識の中で生きている私たちからするとちょっと不意をつかれる質問もあって。象子も変わっているけど、周りの人も変わっていて、それぞれに正義がちゃんと宿っているような感じが、兵藤さんの脚本の面白いところでロマンがあるところで、読み進めるのが止まらず、一気に読めてしまいました。もう完成されているものに感じたので、私がプラスアルファにして演じることができるのかなとプレッシャーはありました」と、明かしながら、「ゲストの皆様が『良い物語だね』と言ってくださって、初対面ってすごい苦手で緊張するんですけど、その言葉で繋がり合えたというか、同じ方向を向いてこの作品に取り込んでいるなと思うことができました。それは兵藤さんの脚本の力だなと思いました」と熱弁。

中村は、自身の役について「第1話のように調子よく車内で色々と話しているんですけど、彼も誰にも言えないような悩みを持っていて、それがだんだん明かされていってから本音を喋っていくようになるのが印象的です」と、作中を通しての変化を語る。

そして伊藤は「象ちゃんのセリフが、琴音ちゃんが言っているのがすぐ想像がついて。今回が初共演だったんですけど、麗華と象子の関係性にも注目してほしいんですけど、そのテンションで初日話しかけちゃって、それぐらい脚本とキャストの皆さんが演じられるのが想像がつきました」と、初共演である古川と役を通してすぐに打ち解けられたそうで「不可思議な素朴な言葉を琴音ちゃん自身が投げかけていそうだし、実際にそんな雰囲気があってあっという間に重なって。麗華が存在するって感じられう温かい脚本になっていて大好きだなと思いました」と笑顔を見せた。

また、夜の撮影ならではの苦労について、古川は「ナイトシフトと言って、夕方ぐらいから集まって夜通し撮って、明るくなる前に撮り切るというスケジュールの日もあって。それがまるまる1週間続いた時は、私はその日を迎えるのがすごく怖かったです。朝方のタイプなので、あまりに怯えすぎて、自作の時差ボケというか、その時間に合わせて寝ない日を作って」と対策を講じたようで、「でも睡魔には負けちゃうタイプだから、友だちを呼んで、差し入れ用のキャロットケーキを作るのを手伝ってもらったりしました」とエピソードを披露した。

さらに本日、ミステリアスで個性豊かなゲストが一挙解禁。
リリー・フランキー(声の出演)/恒松祐里、さとうほなみ、久保田紗友/板尾創路、小手伸也、山田真歩、萩原護/薮宏太、吉村界人/莉子、阿佐辰美/池田鉄洋、じろう(シソンヌ)、奥貫薫/礼真琴/兵頭功海/佐久間悠/筒井真理子、武田航平/鈴木浩介、旭惟吹、永井理子/三宅弘城、西田尚美、細川岳/篠原ゆき子/濱尾ノリタカ、森田想/山本未來が出演する。(登場回順)