会場にはおよそ1,200人が来場。オープニング中、客席の扉から入りステージに上がる最中には、来場者の声援を受けて涙ぐむ見上の姿も見られた。
りんの故郷・栃木に戻ってきて、見上は「(入場時、観客からの「おかえり」の声援と万雷の拍手を受け、感極まって)せっかく綺麗にメイクしてもらったのに・・・(涙)。ちょうど1年前に栃木で『風、薫る』はクランクインしたので、その時の思い出が甦ります。このドラマに関連したイベントは、きょうが最後になるので、再びこの地に立つことができてとても嬉しいです」と喜びを語る。

イベントでは物語を彩ってきた名場面や撮影の舞台裏を振り返り、共演者からのコメントVTRも紹介され、見上と上坂へ言葉が送られた。

【佐野晶哉 コメント】
■“シマケン”が抱くりんへの恋心について

(自分の気持ちを)「はよ言えよ」と思いながら毎回台本を読んでいました。でも、それはそれですごく可愛げがあってシマケンのそういう部分が愛おしいなと。(第90回の新潟の海でりん・環と共演する場面について)今、思い返してもグッときます。どれだけ時間が経ってもりんさんの顔を見たら、最初にふたりの思い出として頭の中に流れてきます。お付き合いをしたわけではないですが、それ以上の何かが交わったような(気持ちになりました)。シマケンとしても私自身としても特別なシーンです。
■撮影現場での見上愛さんと上坂樹里さんを振り返って
本当に凄いと思います!本当に凄い!!皆さんも頑張っていらっしゃることはお分かりかと思いますが、主人公を演じるおふたりの努力は想像以上でした。常に現場で笑顔を絶やさず。(特に)おふたりが揃った時の“姉妹”のように慕い合っている様子がすごく素敵でした。

【生田絵梨花 コメント】
■見上愛さんの印象について

愛ちゃんは現場で常に明るく笑っている印象があります。けれどもカメラが回った瞬間の集中力の切り替えがすさまじくて、本当に刺激を受けていました。
■上坂樹里さんの印象について
樹里ちゃんは、撮影を重ねる中でどんどん逞しさが増していく姿が印象的で。まさに朝ドラ主人公だなと感じて、私自身もたくさん刺激をもらいました。
■看護婦養成所シーンの撮影を振り返って
看護婦養成所のシーンは1ヶ月くらい朝から晩までほぼ毎日一緒にいました。布団を敷いて寝るシーンがあったり、ごはんを食べるシーンがあったりと“合宿”をしているような感覚になっていきました。卒業証書を受け取った瞬間や「蛍の光」をみんなで歌うシーンではすごく涙が出てきて、本当に卒業したように思いました。みんなで青春を駆け抜けた感覚が実際にあって、「全話、看護婦養成所のシーンを撮っていたい !」、「このメンバーでずっといたい!」といった気持ちになりました。

【藤原季節 コメント】
■直美の母親を見つけるために、情報を集め続けた寛太の思い

寛太はもう親兄弟みんな死んでしまっているので、直美さんのお母さんを追いかけることを通して、自分の母を追いかけるっていう一面もあったのかもしれないですね。
■第85回の病を抱えた柳川文(内田慈)を神社に連れていくシーンについて
(その場面は)藤田先生(坂口涼太郎)から直美さんへ、卯三郎さん(坂東彌十郎)から文さんへ贈る言葉のリレーもあって、今までどの作品でも経験したことのない感動体験となりました。あの場面では(ご本人は)内田慈さんというより“文さん”になっていました。カメラが回っていない間も、直美さんは文さんの隣から離れませんでしたし、スタッフも含めみんなで(彼女を)看護している。そういうムードを全員で大事にして、ラストのシーンに向けてみんなでバトンを繋いでいきました。
■寛太が抱く直美への思いについて
寛太としては直美さんのことを怒らせもしたいんですけど、同時に笑った顔も見たいんですよね。「直美さんのことをどのぐらい笑顔にできたかな?」みたいなことは考えたりします。ただ・・・上坂樹里さんご自身は“ゲラ”ですので、笑わせるのはイージーでしたね(笑)

【坂東彌十郎 コメント】
■見上愛さんとの思い出のシーンは?

(看護婦として挫折したりんの姿を目にして)優しく見守っていたはずなのに、「もう一度雇ってください」と言われた時に「お断りします」というシーンが印象的でしたね(第75回)。自分の役としても印象的でしたし、それを理解して帰ったりんさんも印象的でした。そのシーンは、りんさんと目を合わせることはなかったのですが、去られた後ろ姿をしっかり見つめさせていただいたという覚えがあります。
■卯三郎からりんへメッセージ
どんどんたくましくなられて。母親としても、看護師さんとしても。“リターン”はいっぱいもらった気がします。これからもまた他のところで頑張れるように、お互いに頑張りましょう。
■上坂樹里さんの印象深いシーンは?
母親になって、旦那さんに対する動き、そして第2ボタンのシーン。(第110回の夫の形見である軍服の第2ボタンを涙ながらに縫い直す場面)ここはやられました!素晴らしいですね。表情、目の動き、大きいお芝居ではなくて、同じ演者として勉強になりましたね。
■卯三郎から直美へメッセージ
(直美の母であり、卯三郎が営む「瑞穂屋」の従業員である)柳川文(内田慈)さんのことも通じて、とても身近に感じさせてもらいました。ご一緒のシーンは重たいシーンが多かったですけれども、目の力、優しさで助けられたと思っています。本当におつかれさまでした。

そして最終週を前に、視聴者のみなさまへ、見上は「まずは半年間見守ってくださって本当にありがとうございました。今日も、見てくださっている皆さんがいて、そして温かい言葉を届けてくれてる皆さんがいて、私たちは前に進みながら撮影を続けて、この『風、薫る』という作品を届けきることができそうです」と話し、「あと1週間、残り5回ですね。りんと直美の二人が生きている時代や世界だけじゃなく、その先の未来に何を託せるか、残せるかということをすごく考えながら進んでいく大切な1週間になります。どうか最後まで見守ってください」と呼びかける。

続けて上坂も「これまで半年間見守ってくださり、本当にありがとうございました。このイベントで今までのシーンを振り返りながら話していて、私たちが大切に紡いできた物語を、視聴者の皆様が真摯に受け取ってくださって、こうやって温かく見守ってくださっているということが改めて実感できました。本当に幸せな気持ちでいっぱいです」と感謝を伝え、「最終週の『道標』ですが、りんと直美がこれまでたくさん悩んで、その先にある出会いや別れが自分たちの未来へと繋がっていく、そんな大切な1週間となっていますので、どうか最後まで「風、薫る」を見届けいただけたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました」と見どころを語った。

さらに、“バディ”を演じきった見上と上坂がお互いにメッセージを送り合う。
見上は「本当に樹里ちゃんがいたからこそ、ずっと前を向いて、歩いていくことができました!物語が進むにつれてりんと直美がバディになっていったのと同じように、私たちも1年という時間の中で無理をすることなく、本当に少しずつ距離が縮まっていきました。一緒にたくさんの時間を過ごして、だんだんお互いのことが分かるようになって、本当にいっぱい”ありがとう!”を伝えたいです」と感謝し、「今度はまた全然違う役でまた二人で出会えたらいいなと思っています。ありがとうございました!」と次回の共演に期待を寄せた。

対する上坂は「愛さんに初めて会った日から今日まで、ずっと引っ張ってきてもらって、初めてお会いした日にも『完璧にやろうとせずに、気楽に柔軟に二人でやっていきましょう』という言葉をかけていただきました。いつも愛さんが隣にいてくれたからこそ直美になれたといいますか、この長い撮影期間を乗り越えられました。いま振り返ったときに『もうこの撮影期間はないんだ』思うと、寂しくなってしまうくらい充実した日々でした」と撮影を振り返り、「この『風、薫る』という作品で、直美とりんとして、愛ちゃんとご一緒できたことは本当に光栄でした。ありがとうございました!」と伝え、終始、和やかな雰囲気に包まれるなか、イベントは盛況のうちに終了した。