人気沸騰中の関西ジャニーズJr.の中でも高い人気を誇るユニット“Aぇ! group”は、関西ジャニーズJr.のメンバーたちの仕事の活性化を目指し、新ユニットを立ち上げて後押ししていきたい、という関ジャニ∞の横山裕、大倉忠義の想いをジャニー喜多川社長が汲んで、正門良規、末澤誠也、草間リチャード敬太、小島健、福本大晴、佐野晶哉の6名で2019年に結成された。

そんな彼らの初の冠レギュラー番組として、2020年11月よりスタートした『THE GREATEST SHOW-NEN』(ABCテレビ)は、Aぇ! group が一流舞台演出家&脚本家とコラボし、コメディからシリアス劇まで様々な演劇を通してエンターティナーとして成長していく番組。
多忙なメンバーたちが 1 か月かけて稽古に挑み1本の演劇を完成させ、さらにその裏側もドキュメンタリーで見せていくという他にない貴重な番組は各所から好評を得ており、 完成した演劇のクオリティも高く演劇界からも称賛されている。
放送開始から2年間、名だたる劇団や演出家とコラボし演劇を作り続けてきた彼らが今回遂に、満を持して番組から全国へ飛び出し、全国4都市にて上演が決定。

クリエイター陣には、番組の初回公演でタッグを組んだヨーロッパ企画が再び参戦し、新作を書き下ろし、演出・脚本:諏訪雅、監修:上田誠によりAぇ! group の新たな一面を描く。

9日(金)からの大阪・森ノ宮ピロティホールでの公演を終え、あす20日(火)から東京グローブ座にて東京公演が開幕となる。

東京公演初日を前に行われた取材会には、Aぇ! groupの6名が登場。
グループとして東京グローブ座に立つのは、2019年にグループ結成後すぐに行われたお披露目公演『僕らAぇ! groupって言いますねん』以来の凱旋公演となる。
正門は「とにかく嬉しかったですね。大事な思い出の詰まった劇場ですし、楽屋も初めて使用させていただいた時のまま準備していただいたり、懐かしいような新しいことをするワクワクもあったりするような、すごい新鮮な気持ちで舞台に立つことが出来てます」と喜びを噛みしめる。

末澤も、「一番最初にAぇ! groupで舞台をやらせてもらったのがこのグローブ座で、その時の空気感をよりパワーアップして、仲の良さも増してステージ上でまた皆さんにお届け出来るっていうのはすごく嬉しいことですし、こうやって6人でツアーとして広島、名古屋と続けていけるのも嬉しいです。東京公演はまず怪我無くいきたいなと思います」と意気込む。
「今のところ怪我とか大丈夫ですか?」という記者からの問いかけにメンバー同士顔を見渡す中、ばつが悪そうにしている佐野が。どうやら先ほどのゲネプロの際に小道具で手を擦りむいたようだったが、「それぐらいがリアルですから!戦ってるんで!」と末澤が物語をなぞりながらフォローした。

リチャードは「一番最初に6人でこのグローブ座に立った時みたいに、今回の舞台の中でも無茶ぶりする部分とかもあるので、それを受け入れる時に改めて懐かしいって思います。こんな感じあったな~みたいな」と振り返る。劇中にあるリチャードへの無茶ぶりのシーンで、ゲネプロではメンバーの気合いが入ったようでいつもより多めに無茶ぶりされてしまい「今日は止めてくれないんです」と訴えたリチャードに、末澤も「ゲネプロ終わって、スタッフさんの第一声が『ちょっとリチャードのシーン長いかな~』って」とスタッフからの注意があったことを明かし、笑いを誘った。

3年前の舞台の頃から変わった部分を聞かれた小島は、「多分3年前の僕らだったら出来ひんような舞台のないようになっているって自信はあります。それは『グレショー』でも十何回やってきた経験と、各々舞台やドラマ、バラエティーで得たこととか、全部詰まった公演になっています」と、今のAぇ! groupだからこそできる内容になっていると力強くコメント。

福本も、「3年前に初単独公演をする時に言われたのが『グローブ座は感情の渦が交錯し合うから、ここで感覚を掴んでほしい』で、実際その時に初めて感じたんですよ。皆が一気に泣いたり、一気に笑ったり、その時に舞台が楽しいなと思って、それから『グレショー』のお話をいただいて、どんどん舞台が好きになっていって、今回が集大成と言いますか。ただ、劇場によって違う空気感みたいなのが出来ると思うので、そこはまた新鮮な気持ちでやりたいなと思っています」と期待を寄せる。

そして佐野は、「『僕らAぇ! groupって言いますねん』で初めてグローブ座に立った時、その舞台の最後に(関ジャニ∞の)横山(裕)くんからのメッセージがあって、僕らの決意をファンの皆に伝える舞台だったんですけど、今回も途中までは役として出演しているけど、最後にはAぇ! groupとしてここから“ネバーエンディング”で進んでいくぞって決意を伝えられる、Aぇ! groupとしても感情も乗っかっている舞台だと思う」と語り、「やっていてお客さんと会話している感じというか、ライブ感のある感じがすごく楽しいです」と笑顔を見せる。

横山からアドバイスかメッセージがあったのかという質問に「見に来てくれるっぽい雰囲気はありました」と答える正門。
佐野も「お忙しいから『見に来てください!』って言っても『ちょっと予定が……』って感じだったんですけど、何回か言ったら『じゃあ予定つけて見に行くわ』ってメールがありました」と報告する。
小島も「でもちょこちょこお会いするたびに『何やってんの』とか『舞台頑張って』っていうメッセージとか、マネージャーさん経由でもいただくので、ずっと見守ってくれてるんだなって思います」と、先輩の優しい一面を明かす。

大阪公演を終えて、手ごたえについては「めちゃくちゃ良いんじゃないですか?」と自信をうかがわせる正門。「改めて演劇とか舞台ってお客様が入って完成するものやなっていうのは感じました。6人で会話してますけど、コメディーってお客さんとのやり取りも肌で感じているので、改めてファンの皆さんに生で会えるありがたさ、パワーを感じています。それが自信に繋がっています」とコメント。
福本は、「過去の『グレショー』でコラボしてくださった演出家の皆さんから『前回と全然違う』『成長した姿が見れて良かったです』っていう話もお聞きしていて、そういう時に成長を感じました」と話した。

物語の中で披露される『ストーリぃ!』は作詞作曲を佐野が担当している。
製作の経緯については「最初は諏訪さんの詩に曲を乗っけるみたいなのができたら嬉しいなと思ったら、まさかの歌詞もお願いしますという感じで」と明かし、「作詞作曲を一人でするのは初めてで、エチュードで作っていったので、どんなシーンのどんな曲にしたらいいかわからない状態で作っていって。自分の中でこういう感じかなって作っていったのが上手いことやってくれたんじゃないかなと思ってます」と手ごたえを感じている様子。

この作品を通してお客様に伝えたいメッセージは、今作で勇者を演じる末澤が語った。
「ガチでネバーエンディングなストーリーというタイトルで、RPGの中の“ゆうや”って役も物語を終わらせたくない、冒険を終わらせたくないってすごく言うんですけど、僕自身、Aぇ! groupは冒険やと思っているので、それを終わらせたくないっていう気持ちもありますし、終わらせずにこのままどんどん突き進んでっていう、物語の最後でも言う『僕たちのストーリーを紡いでいこう』っていうのが今回のタイトルに一番込められていたメッセージというか、ここで終わりじゃないっていうのは物語もそうですけどAぇ! groupにとっても皆さんに感じ取ってもらえたら」とグループと重なる部分があるとのこと。

2022年はグループとしても個人としても大躍進だったAぇ! group。「今を最低限くらい強気で出たいなって。どんどん上を目指していきたいです」と話す正門は、「去年これが想像できたかっていうと僕らの想像の範囲をどんどん超えているので、色んな方とお仕事させていただいたりとか、パフォーマンスをする機会をいただけたので、よりハングリー精神を思い出して、4年前の自分たちよりもハングリーに頑張って行きたい」と貪欲さを見せた。

そして、年末ということで今年を振り返るため、一人ずつ今年の漢字一文字を発表することに。

トップバッターの小島は「日」を挙げる。
「ワールドカップもすごい盛り上がって日本が一つになりましたし、何より一日一日大事に仕事にも真摯に向き合ってきて一年があっという間ですぎて行ったので、来年ももっと一日一日を濃いものにしていきたい。そして僕たちが皆さんの“日”になれれば、日本を代表できるようなアイドルになれるようにという願いを込めて、ワールドカップぐらい(日本を)盛り上げていけたらと思います」

福本は「会」。
「今までグレショーとかもそうですけど、なかなか直接会うことができなかったんですけど今年になってだんだん会う機会が増えて。夏に予定していたライブが中止になってしまった時はショックもあったんですけど、その後ぴあアリーナMMでライブをして、改めて会うことの嬉しさとか、その時景色をすごく覚えていて、本当にファンの皆さんと僕たちが一つになってライブを作っているっていうのを特に強く感じました。あとはライブとかをするために(メンバーと)会議をするんですけど、僕たち会議が上手くなっているなと。打ち合わせでだんだん皆がコミュニケーションを取るようになってきて、初めての会議と比べると感じます。二つの意味を兼ねて」

正門は「跳」。
「グループとしても新しいお仕事もたくさん経験させていただいたりとか、初単独アリーナができたり、個人の話になってしまうんですけどソロコンサートや舞台ができたりと、結構充実した一年を過ごさせていただいたので」

末澤は「全」。
「とりあえず全力で走り抜けた一年やったなと思います。全力でやるのはもちろんなんですけど、そこを分かってはいてもなかなかできなかったりするのが、今年一年は特に意識して、目の前にあるお仕事を一つ一つ全力でやってきたっていう感じです」

リチャードは「名」。
「個人でもグループでも今年が一番世の中で名前を聞いたなっていうのがあって、周りの方からも『最近よく聞くようになったよ』って言われることが増えたので、名前がどんどん広がっていってるなって実感したのが今年でした。全国放送で名前を叫ばせてもらったり、先輩のライブに出させてもらってでかでかと名前を出してもらったりとか、色んな方に知っていただいた一年でした」

そして最後は、グループの”ラスボス&裏ボス”である佐野が「ジャニーズJr.なので可愛げないなって言われるかも……」と前置きし「金(かね)です」と答える。
「今まで歌を武器に色んなテレビに出たいなって言ってたんですけど、今年はついにそれが叶いまして、カラオケの番組に3回出させていただいて、そのうち2回は賞金をいただき、その賞金の一部からミュージックビデオを作ろうって企画も(関ジャニ∞の)大倉(忠義)くんが乗ってくださってちょっと動き出してますから。来年にはおそらく出せる感じに進んでいきますので。あとは6人とも今年すごかったから、皆に金(きん)メダルあげたいなっていう意味も込めて!」

グループとしての今年の漢字は、リーダーの小島が代表し「笑」を挙げた。
「今までで今年が一番6人でずっとおったと思ってて、家族以上に一緒の時間を過ごして、裏でも喋ってて寝る時は皆で寝て笑い合いながら、そして今回の舞台でも演じながらリチャードさんの遊びがあって笑わせてもらって(笑)、笑いが絶えることがない一年だったなと。そしてたくさんのライブやショーが決まって。S・H・O・Wですね。来年ももっと笑いを生み出していきたいです」とユーモアも交え笑いを誘い、「そしてお金も生み出す?」という記者の問いかけに佐野「稼いでいきたいと思います!」と頼もしさを見せた。

最後に東京公演の意気込みを代表して正門が。「この作品のどこかにAぇ! groupらしさを感じながら、RPGの世界に没入できるような物語になっていると思いますので、ファンタジーゲームが大好きな方も、そうじゃない方にも楽しんでもらえる世界観になっていると思います。日常を忘れて笑いたい、楽しみたい人はぜひ来ていただきたいなと思いますし、皆さんに満足してもらえるように僕らも毎日新鮮に楽しんでステージでパフォーマンスをお届けするので、ぜひ楽しみにしててほしいです」と、取材会を締めくくった。

THE GREATEST SHOW-NEN 舞台『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』は、東京公演は2022年12月20日(火)~2023年1月15日(日)まで東京グローブ座にて上演され、その後、2023年1月24日(火)~25日(水)まで広島・上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)、2023年1月31日(火)~2月2日(木)まで愛知・東海市芸術劇場 大ホールと続く。