
本作は、モラハラ夫と離婚したいのに経済力や自己肯定感が低いため離婚ができない2児の母・郁子と、恋愛も仕事も万年2番手で満たされない思いを抱える令和世代のほのかが出会い、世代間ギャップを逆手にとり現代の女性が抱える悩みや違和感に切り込んでいく、これまでのお仕事ドラマと全く異なる新感覚ドラマに仕上がった。
自立のために働きだす郁子に襲いかかる様々な試練…。一見悩みがなさそうに見える令和世代・ほのかが抱える現代社会の生きづらさとは。世代の違う二人がぶつかり合いながらも、郁子は夫と離婚するため、ほのかは営業成績で1番になるために、互いに手を取り合うシスターフッドが描かれる。
プロデューサーはバラエティ、ドラマ、映画などマルチな才能を見せ美容にも関心が深いMEGUMI。昨年11月にテレビ東京系で放送された、ドラマチューズ!『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』ではSNSでの誹謗中傷や、一度の失敗ですべてを否定し立ち直れなくさせる世間の風潮に一石を投じる社会派コメディドラマを描き話題を集めたMEGUMIが再び企画・プロデュースする。
原案はふちいく子の人気エッセイ『くすぶり女のシンデレラストーリー』(梓書院)。専業主婦からプロ野球球団の営業トップ成績を弾き出し、当時唯一の女性管理職へと羽ばたいていった伝説の営業ウーマン・ふちいく子の経験を描き人気を集めた本作がこの度ドラマチューズ!でドラマ化される。
そして、専業主婦で2児の母・山本郁子役は、映画『ヴィレッジ』(2023年)、『土を喰らう十二カ月』(2022年)、『青葉家のテーブル』(2021年)、テレビドラマ『ハマる男に蹴りたい女』(2023年 テレビ朝日)、『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(2022年 テレビ朝日)、『カムカムエヴリバディ』(2021年 NHK)、テレビ東京では『うきわ ―友達以上、不倫未満―』、『スナック キズツキ』(2021年)など、幅広い層から支持を集める西田尚美に決定。
さらに、周りの目を窺い本来の自分を抑える“令和女性”工藤ほのか役は、テレビドラマ『ガチ恋粘着獣』(2023年 テレビ朝日系)、『春は短し恋せよ男子。』(2023年 日本テレビ)、『君に届け』(2023年 Netflix)などに出演、ファッション誌『non-no』では専属モデルを務めるなど多方面で活躍する香音に決定した。
【コメント】
■山本郁子役:西田尚美
専業主婦で2児の母、49歳。25年間虐げられてきたモラハラ夫に別れを告げるため、意を決してPR会社で働きはじめるがーーー….。
<コメント>
原案が同じ時代を生きた女性のお話だったので、自分と重ね合わせながら台本を読みました。ずっと専業主婦で何もわからなかった人が社会に出たときの強さよ!悩みや問題を乗り越えていく姿にエールを送りたくなると思います。そして色んな人との出会いが毎話あるのですが良い意味で皆さん曲者揃いなのです。その出会いで郁子がどう変化していくのか、どんな化学反応が起きるのか、これからの撮影がとても楽しみです。「私なんか」という言葉から解放されますように。ヘアメイクとファッションの変化にもご注目下さい。
■工藤ほのか役:香音
PR会社勤務、25歳。なんでも器用にこなしているように見えるが、仕事やパートナーとの関係がうまくいかず、満たされない思いを抱えている。
<コメント>
ほのかのような役を演じた事は今までになかったので、とても新鮮な気持ちと、現代を生きる等身大の女性のリアルさをしっかり演じていきたいと思い、日頃から人間観察や働く女性たちの様子を見ながらこの作品に臨みました。
私の演じるほのかは、仕事や恋愛、何をするにも2位で、人生がイマイチ上手くいっていない女性です。そんなほのかが郁子さんや様々な人と出会うことで、一歩ずつ成長していくような、そんなストーリーでもあります。
世の中の女性達がこの作品を通して、共感したり、勇気づけられたり、背中を押してくれるような、そんな作品になれば嬉しいです。
■企画・プロデューサー: MEGUMI
<コメント>
「もう”私なんか”っていうのやめませんか?」
何歳であっても、どんな自分であっても受け止めたい、愛したい。そんなメッセージが込められた本作は、40代・50代であるMEGUMIさんや原案者ふちさんと、20代の私たちが抱えている現代の生き辛さ・女性ならではの悩みをぶつけ合い完成しました。
MEGUMIさんと企画を進めていく中で、プロデューサー・女優業と子育てもしながらこのプロジェクトをやっているなんて、どういうこと…?と思うことが多々ありましたが、雑談しているとパワフルさの裏側には苦労もあるようでした。一方のMEGUMIさんも、私たちのことを「スマートに生きているように見えたのに、意外と恋愛や仕事に失敗して投げやりになったり、繊細なところがあるんだ」と感じていたようです。そんなギャップの面白さから、世代を超えたシスターフッドドラマが生まれました。
失敗しないように、傷つかないように踏ん張って生きているけど、本当は誰かに認められたい。心に鎧を纏っているのは、強くあろうとしないと社会に消費されるから。そんな令和の等身大のほのかという女性を、Z世代から支持を集める香音さんに演じていただけたことで、きっと共感して頂けると思います。ほのかが郁子という異なる世代を生きた女性と出会い、それぞれの視点の社会の見え方や女性の悩みを共有していく中でどう変わっていくのか・・・。
努力しているのにその場で足踏みしているような感覚や、どこか自分にブレーキをかけてしまうこと、いつの時代もあると思いますが、”私なんか”を脱却して、小さな一歩でも前に踏み出したくなるドラマです。ぜひご期待ください!
■監督・脚本:太田勇(テレビ東京)
<コメント>
きっかけは去年のドラマ(『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』)の現場でした。入社1,2年目の原口さん、井上さんと話していた時に、彼女たちから「ハラスメントしてないよね?ハラスメント」の話を聞きました。これは、何かあるとすぐ年配の社員が「今のハラスメントじゃないよね?」と確認してきて、なんとも思ってないのに謝られたりするのが少ししんどいという話でした。僕が若い頃は、収録中にミスしたら殴る蹴るは当たり前、先輩の編集につきあわされて、やることと言えば先輩のタバコを買いに行くことくらいなのに、徹夜で起きていた、今思えば、ガチのハラスメントの時代でした。井上さん、原口さんの話をMEGUMIさんにすると、MEGUMIさんも僕世代なので、「へえ」と驚いてました。その時に、世代間の違うダブル女性主人公のバディものをしたらいいんじゃないか、というぼんやりとしたアイデアが生まれました。
今回、西田尚美さんとは初めてご一緒させて頂きます。いろんな映像作品で西田さんを拝見していて、透き通った品のある俳優さんだと思っていました。今回、西田さんに演じて頂く郁子は、泥臭く昭和の匂いのするカッコ悪い不器用な女性です。どんな役を演じても独特の品を出す西田さんが、究極に泥臭い郁子を演じたらどうなるんだろう、と思いオファーさせていただきました。
もう1人の主演は香音さんです。香音さんに演じて頂くほのかは、Z世代のテレ東女性プロデューサー2人の意見を強く反映した役どころです。そのため、Z世代の感覚を持つ俳優さんにお願いしたいと思っていました。 そんな時に、香音さんの顔が浮かびました。香音さんには、去年、別のドラマ(『何かおかしい』第5話)に本人役で出ていただきました。お会いするまでは、お父様は芸能人ですし、見た目も華やかなので、もっと浮世離れしたお嬢様かと思ったのですが、びっくりするくらい普通の子でした。芸能の仕事をしていても普通の感覚を忘れないように、気をつけていらっしゃるような印象を持ち、今回、ピッタリなのではないかとオファーさせていただきました。
現在、撮影中ですが、他のキャストもびっくりするくらいハマり役です。俳優の皆さんが、台本に魔法をかける瞬間に毎日立ち会えて、とても幸せな現場です。
■原案:ふちいく子
<コメント>
ドラマ・書籍のタイトルにある『くすぶり女』とは、やる気がない女性ではなく、何かをやりたい気持ちはあるけれど、どう踏み出せば良いのかわからない女性をイメージしています。かつての私が正にそうでした。このドラマ・書籍を通じて、社会人経験ゼロの専業主婦であった私を変えてくれた上司やお客様との関わり方のヒントを得ていただいたり、性別や年齢、学歴、経験など今置かれている環境もすべてプラスへ変えて、『くすぶり女』が一歩踏み出すきっかけになると嬉しく思います。
【イントロダクション】
専業主婦として生きてきた2児の母・郁子。モラハラ夫から、「何をやらせてもだめ」「お前の仕事は家事と子育て」と25年間虐げられてきた。ある日、夫が「女みたいで気持ち悪い」と息子の姿を侮辱したことをきっかけに、子どもたちを守るため家を出る決断をする。離婚のために始めたアルバイトだったが、謎の男・八田にスカウトされ行き着いた先はなんと夫と同じ職場だった?!そんな絶体絶命な状況の中、同僚の令和女子・ほのかと出会う。郁子から見ると、可愛くてなんでもこなしているように見えるが、彼女も仕事や恋愛、母親との関係に悩み、満たされない気持ちを抱えていた。
世代の違う二人がぶつかり合いながらも、郁子は夫と離婚するために、ほのかは営業成績で1番になるために、互いに手を取り合っていく。そして、郁子を夫に引き合わせた八田の思惑とはーー。