
原作は各電子書店で好評配信中の漫画・森永いと、原作・東ゆきによる同名作。毎話、夢の“胸キュン”恋愛シチュエーションが満載の、キラッキラの“ジェットコースター・ラブコメドラマ”となっている。
主演を務める鈴木が「お忙しい中お集まりいただきどうもありがとうございます。まもなく放送開始となる推しが上司になりまして、少しでもたくさんの方に見ていただけると嬉しいなと思ってますので、今日はいろんな話をみんなでできたらと思います。よろしくお願いします」と挨拶をし記者会見がスタートした。
初めに役の見どころと撮影中印象に残ったエピソードを聞かれると、中条瞳役の鈴木は「私が演じさせていただいた中条瞳ちゃんは、2.5次元俳優である桐生斗真をずっと推していて、人生を変えてくれた推しだっていうぐらい、本当に推しがなくては生活ができぬっていう状態で、推しと共に毎日を過ごしていた女の子で。あるところで桐生斗真が引退するところからドラマがスタートするんですけど、その推しが会社の上司として現れるって、一見すっごいファンタジーって思いながらも、演じていてリアリティもあったりとかしながら、不思議だなと思いながら演じさせてもらっていたんですけど、私的には℃-uteだったりBuono!だったりっていう、アイドルグループの解散だったり、ラストライブを経験した身でしたので、推される側としての経験が瞳ちゃんにちょっと良い影響をもたらしながら演じていくことができたらいいなと思いながら現場にいたんですが、見どころは私がオンステージしてる状態から見てきたファンの皆さんの状態っていうのを、自分が今度やる側だったので、20年以上見てきたファンの皆さんがお芝居の参考になるのがすごく初めての経験だったので、見てる方にそういうオタクとしてのリアリティっていうのを認めてもらえたら嬉しいなと思ってます」と意気込みを語った。
桐生斗真と高城修一役の片寄は「突拍子もない設定かと思いきや、意外と今の時代ありそうなストーリーでもあるなと思いながら、撮影をさせていただいたんですけれども、見どころとしては、僕演じる推しがいる時の愛理さん演じる瞳さんの見方であったりとか、いない時の僕が見てないところの瞳さんのギャップであったりとか、そういったところの幅を楽しんでもらえると、見てくださる方もすごく感情移入して、この気持ちわかるなっていう風に推しがいる方こそ分かるような部分があるんじゃないかなと思ってます」とコメント。
桜木和樹役の高野は「僕が演じた和樹は斗真くんに憧れて、斗真くんに認められることが、原動力になってるぐらいの俳優を演じさせてもらってるんですけど、僕も実際2.5次元舞台は出させてもらってたんで、このドラマでウィッグ被ることがすごく新鮮でした。でも楽屋にいるシーンとかも撮影したので、実際僕らが舞台から帰ってきて楽屋にいる時とかめっちゃ恥ずかしいんですよ。なので、お手柔らかに見てほしいなっていう。こんなめちゃくちゃいいレンズでそれが抜かれてちょっと恥ずかしいかもっていう思いはありました」と笑顔を見せた。
真島明日香役の稲田は「私は中条さんとかと一緒の会社の役なんですけど、私だけ演技指導はなく、私のままでいいって言われてましたので、そのままなんです。私だけ。見どころは、ほんとに鈴木愛理ちゃん可愛くて。過去のDVDを購入しまして、今見てるところなんですけど、本当に可愛いです。もうめちゃくちゃ可愛いです。推しです。なので皆さんの色々な推しを見つけていただけたら」と鈴木に対する想いを告白した。
藤井元久役のカルマは「藤井役なんですけど、最初お話いただいた時に浮き足だって台本先に読んじゃいまして、最初藤井だと思ってなく、絶対好青年の役だろうと思ってたので、渡辺佑太朗が演じる中村さんをやると思ってたんですけど、どうやらすごい1番悪そうな藤井を演じることなんて絶対僕じゃないと思ってたのをやると思ったんですけど、プロデューサーさん含め監督とお会いした時に、もうそのまんまのカルまで行ってほしいっていう風に言われて、そのままやったら結構しっくりきてたみたいだったんで、このドラマの中で唯一のちょっとヒエラルキーがあるような部分の役なので。かき乱しますので、そこもご注目していただければ幸いです」とアピールした。
ここで鈴木が推しがテーマのドラマ内にも登場する様々な推しグッズを紹介すると、片寄は経験者の高野にポージングなどの意見をヒアリングしたエピソードを披露しつつ「瞳さんのお部屋のシーンとかもあったんですけど、撮影の中で結構続けて撮影をされてたんで、片寄に胸焼けしないか、すごい心配です」と苦笑い。
今推しているものの話題になると鈴木は「私がアイドルの世界に入ったのって8歳の時なんですけど、その時ってまだ推しっていう言葉はなかったんですよ。私が高校生とか大学生の時に推しっていう言葉が多分登場したんですが、私は高校生の頃からずっとback numberさんが好きなんです。なので、推しというよりはリスペクトっていう意味ではずっと好きではいるんですけど、推しのいる生活っていうハッシュタグに似合うような 存在って意外と人物ではいなくて。すごく瞳ちゃん楽しそうでいいなっていうのは思いながら演じてました」と語った。
推しを上ミノと答えた稲田に対して片寄が「狭くないですか?部位として」とツッコミを入れると稲田は「自分の推しなんで大丈夫です、何を言われてもそれが推しなんです!」と想いの強さをアピールした。
自身が演じる役に共感できることを聞かれた鈴木は「基本的に私も、日常生活の中で結構オタク化してめちゃくちゃ沼に入ってめっちゃ研究して追求するタイプなので、オタク気質みたいなところは瞳ちゃん共感できるなっていうところも多かったです。冒頭でも言ったみたいに℃-uteが解散した時って、ファンの方ってこういう感情だったんだって、なんかこう全部乗っかってくる感じのシーンがあって、でもそれがもう果てしなく苦しくて。ファンの皆さんって、何があっても次の日とか普通に会社あるじゃないですか。 言葉選ばずに言うと、『生きてるだけでえらい』ってみんな言うじゃないですか。あれってほんとだって思いながら、私は生きてるだけで今えらいんだって思いながら演出させてもらいました。あと、何か好きなものになると早口になるとか、オタクさんの役なんで、めっちゃ早口な芝居とか多いんですよ。私めちゃ口が回らない人なので、それはすごい苦労したんですけど。その早くなるっていうところに関しては、自分と似てるなって思いながら演じさせてもらいました」とコメント。
片寄は「紙が好きっていう設定が出てくるんですよ、それはすごい僕も共感してて、台本も常に持ってないと安心感がなくて必ず台本を全部持ち歩いてしまう」と語った。
ドラマにちなみ、仮に仕事を引退したらどんな人生を歩みたいかと聞かれた鈴木は「小さい頃から鈴木愛理になっちゃってるので、この世から消えるんじゃないかってすごい怖い」と不安を口にしつつ「この世界に入るかどうするかっていう時に、もう1個の選択肢がめちゃくちゃ英語ペラペラになるような生活をするために小学校から留学するっていう選択肢もあったんですよ。どっちかみたいな感じで歌を選んだんですけど、こっち選んでたら、また違う人になってたのかなっていうのは思います」と振り返った。
片寄は「若いアーティストたちをたくさん見つけてギャラリーやりたい」、高野は「ゲームクリエイターをやってみたい」、稲田は「俳優さんと結婚するためにずっと海に潜る」、カルマは「旅をしたい」と個性豊かな回答が揃った。
メインビジュアルにもなった頬つむ撮影時のエピソードを聞かれると片寄が「お照れになられてませんでした?」と鈴木をいじる場面も。鈴木は「もう汗びっしょりでしたよ。どうしたらいいかわかんなかった」と照れながらも「クランクインしてからは2日目とかでめちゃくちゃ深い人生の話とかをして、もうインして2週間経ったかなっていうぐらいの空気に現場が仕上がって。すごい深い呼吸のできる現場でした。」と回顧した。
最後に視聴者へ向けて鈴木は「最近、テレビで見かけるラブコメの中では、久々に見るんじゃないかっていうぐらいの王道ラブコメ。原作もある王道ラブコメかなと思いつつも、推しのいる生活っていうのが定着してきている今だからこそ、いろんなところにいろんな推しがいる。皆さんが週に1回、自分の推しに想いを寄せながらちょっと妄想できるような深夜になるといいかなって思いながら演じさせてもらいました。今回楽曲も、オープニングは片寄さんでエンディングは私が歌わせてもらっているんですけども、どっちの曲もドラマに寄り添ったような内容の曲ですし、私の楽曲に関しては、出演者の方に踊ってもらったりとか、音楽と絡んだ時もまたすごくこの作品の明るさだったりとか、推しって素晴らしいっていうのを伝えれる時間になるかなと思うので、皆さんの推しのいる生活っていうものが、よりこのドラマとセットで華やかになっていくといいなと思っております。ぜひご覧ください。よろしくお願いします。」コメントし会見を締めくくった。