
本作は、⼦供から⼤⼈まで根強い⼈気を誇る『ポケットモンスター』(略してポケモン)をテーマにした初のオリジナルドラマで、20年ぶりに『ポケットモンスター ⾚』を⼿にした主⼈公・まどか役をポケモン好きの⻄野七瀬が演じる。共演に、まどかが務める広告代理店・ADventureでイケすかないまどかと同い年の営業、どこか⽕が燻っている桧⼭景明役に笠松将、ADventure社⻑、⼤事なところをドわすれしてしまう宿⾕浩⼀役に塚地武雅、ADventureのデザイナー、マッチングアプリを駆使しハイスペック男性と出会うことを⽬標としている⽬⿊洋⼦役に平野綾、ADventureの最年少社員、本⼈は前向きだがあまり仕事ができない⼩出優希役に世古⼝凌、まどかの地元の幼馴染で⼤⼿同業会社Wonder Createに務め、幼少期からまどかに対抗⼼を抱くライバル・⼯藤美登⾥役を内⽥理央が演じる。
大きな拍手と共に登壇したキャスト陣、渡されたマイクの色がそれぞれイメージに合ったものと紹介されるとグレーのマイクを渡された塚地が「シェルダー柄だ」とポケモンにちなんだツッコミで笑いが起こるなど和やかなムードで会見がスタートした。
イチオシのここは見て欲しいポイントを聞かれた西野は「ゲームボーイをプレイしているシーンは毎話毎話必ず入ってくるので、お話の進行度と共にゲームの中もどんどん進んでいくので、毎回ゲームボーイパートの撮影は色々監督たちが工夫して、ゲームボーイ視点とか面白い撮り方を試してました」と撮影時のエピソードを披露した。
自身もポケモンが大好きな西野が「初めてのポケモンは兄がプレイしてたのを勝手にリセットして」と明かすと会場から笑いが起こり「許可はちゃんと取ってました」と慌てて訂正し笑顔。
笠松は「各々キャラクターの成長物語だと思ってまして、各々のキャラクターの進化が見られるシーンがありまして、現場でも色々みんなで話してこだわって撮ったシーンになってますので、そちらの方をチェックしていただければと思っております」とこだわりのシーンをアピールした。
撮影中の印象に残ったエピソードについて西野は「撮影部さんがカメラで目線はここを見てくださいって、テープでマーキングしてくださったりするんですけど、そこにピカチュウの絵とかが書いてあって、それが日に日に増えてって、ピカチュウがいっぱい、5匹ぐらいカメラのフレームのところに並んでて、私も書きたいですって言って書かせてもらって、すごいカラフルな可愛いカメラになってました」と振り返った。
笠松は「僕はミュウツーになりたくて、みんなとポケモン何になりたいかみたいな話をしたような、僕がひたすら喋ってるだけのようなそんな日がありました」と話すと、思い出したかのように西野が「ミュウツーの絵の対決とかしました」と続け、笠松は「その勝敗についてはSNSで判断してもらおうと写真を撮られた」と返答した。
笠松のミュウツーになりたい話にちなんで他のキャストにも同様の質問が飛ぶと西野は「ルギアとか海泳いでるから、潜りたい」、世古口は「ツーじゃなくてミュウの方。可愛らしいし、神秘的だから憧れます」となりたいポケモンについてコメントした。
撮影中の印象に残ったエピソードに話しが戻ると、ここで内田が謝らなきゃいけないことがありましてと西野に「今ポケモンSV(スカーレット・バイオレット)をやってるよってなーちゃんと話してて、なーちゃんがもう全部ポケモン捕まえたよって言われて私あと1匹だったのに、私も捕まえたよみたいな言っちゃったんですよ。ライバルみたいな。あと1匹捕まえてない」と嘘ついてしまったことを明かした。
ポケモンの思い出の話になると西野は「シリーズほとんどプレイしてきて、初代やってた時に、当時まだ小学生あがる前とかだったんで、攻略を見たりとかそういうのがなくて、ひでんマシンの『いあいぎり』っていうのがあって、それがないと切れない木があってそこが通れないっていう道があったんですけど、ひでんマシンの存在がわからなくて、どうやったらこれ通れるんだろうと思って、当時、ヒトカゲを選んでたのでリザードにして、リザードが『きりさく』を覚えたんです。これだ!と思って『きりさく』であの木をきりさけば通れると思って行ったけど、何にも起きないで、え?どうしたらここ通れるんだろう?ってかなり落ち込んだ記憶はあります」と回顧すると笠松は「『いあいぎり』の話めっちゃわかります。僕の場合は『いあいぎり』じゃなくて、最初の村から出れないんですよ、蹴っ飛ばされるんです。お前ポケモン持っとらへんから早いでみたいな、でもポケモンもらえないんですよ、どこに行っても。博士のとこ行けって言うんですけど、博士がどこにいるかわからない、だから泣きながら親戚の人に電話したりして出たんですけど、セーブをするっていうレポートを書くがわかんない。だから、やったー!って言って寝るとき電源を切って起きて始めたら全部ゼロになってる、何が起きてるんだって」とショックな思い出を披露した。さらに笠松は「金・銀どっちも買って貰ってたんですよ、嬉しくてやったー!みたいな。最初に銀をやって、ルギア捕まえて、よっしゃー!ってなって、まだ僕には金も残ってる、どんなゲームなんだろうと思って始めたら、同じだったんですよ」とガッカリしたエピソードも披露するも「2周目でもしっかり面白くて」とポケモンの面白さをアピールした。
幼少期の頃、家庭が転勤族だったという世古口が「関東地方に引っ越してくる時に友達がいなかったんですよ。そんな時にポケットモンスターダイヤモンド・パールを買って学校に持ってってみんなでやったら友達がもうバーっとできて、縁を繋げてくれたんですよ」と心温まる思い出を明かすも、西野が「ポケモンがなかったら友達ができなかったんだろうな」と小声でつぶやき会場は大爆笑、世古口は「そんな暗い話じゃないです」と西野にツッコんでいた。
さらに、内田がポケットモンスター金・銀・クリスタルでどうしても欲しかった伝説のポケモンを学校のクラスの男子に交換してもらったエピソードを披露すると塚地が「好きなんだよー!なんで読み取らないのよ!」と会場は大盛り上がりだった。
初のポケモン原案の実写ドラマ出演オファーが来たことについて西野は「初めはポケモンがドラマになる驚きが強くて、どんな感じなんだろうって思ったのと、その後、企画書とか読んで、ゲームの内容をドラマにこう落とし込むんだなって納得した。ポケモンすごい好きだったけど、そんな言ってたわけじゃないから、なんで私がポケモン好きって知ってくださってたんだろうなってちょっと思ったのと、大好きなポケモンだから迷いなく絶対やりたいですってすぐ言いました」とコメントし、「あまり私、こういう仕事したいってあんまり言わないんですけど、偶然友達にポケモンの仕事したいなみたいな言ってたら、その次の週とかぐらいにマネージャーさんに企画書を渡されたらポケモンのモンスターボールの絵でえ!ってなって、それのタイミングもすごくびっくりしました」と語った。
ヒトカゲ役と聞いた笠松は「オレンジの全身タイツ履いてからやるのか、ありだなと思って興味持ったんですけど、なんか気づくとめちゃくちゃ良いドラマだったんで、あー良かったと思いました」と勘違いしていたことを明かすと塚地も同じ勘違いをしていたようで「絶対に全身タイツ着てコスプレでヤドラン役をやると思ったんです。ポケモンのドラマでヤドラン役ですって言われて、 町の中に潜んでて七瀬ちゃんに見つけられてわーっ!て出ていってボールに入ってみたいなことなのかなと思ってたんですけど、そのまんまやるって言われたから、さすがにそのまんまのヤドランにはなられへんよみたいな話したら、そういう内容もまた違うみたいな話聞いて、それなら面白そうだなと思った」と語るも、前室で西野から「ヤドランメイクしてます?」と言われたことを暴露した。
お気に入りのシーンを聞かれた西野はゲームの中からそのまま同じセリフが使われてることに触れつつ、自身が主演ではなく主人公と表記されてることに声を弾ませた。
笠松は主人公とヒトカゲの関係性に注目してほしいとアピールし、内田は予告でゲームボーイのスイッチを入れる時にすごい鳥肌が立ったとコメントした。
最後に視聴者へ向けて西野は「今日来ていただいた方にはめっちゃ伝わったと思うんですけど、こういう仲良くワイワイした現場で、この夏、一生懸命みんなで面白いもの作りましたので、期待して待ってくださってる方もすごい多いと思いますけど、ちゃんとその期待に応えれるようなものをお届けできると思いますので、ぜひ一緒に冒険見守っていただけたら嬉しいなと思います。今日はありがとうございました」と会見を締めくくった。
会見では、キャスト陣にポケモン鳴き声クイズも行われ、全3問続けて3匹のポケモンのゲームの鳴き声を聞いて当てるクイズで『ヒトカゲ、リザード、リザードン、ロコン、キュウコン、ヤドン、ヤドラン、コイキング、ギャラドス』の9択から選ぶのだが、挑戦したキャスト陣からは「全部2択で迷う」「年齢重ねると全部一緒に聞こえる」「ゲームでこんなに鳴き声変えてたんだな」と難問に悩む声が飛んでいた。
正解が『1番リザードン、2番キュウコン、3番コイキング』と発表されると1番をリザードンっぽいけど聞くとまだかなという理由でリザードと回答していた西野は「もうちょい、いけたかなー」と悔しそうな表情をしていた。