2025/01/21
庄司浩平「他のライダーとは一線を画すキャラクターづくりを」謎めいた3人目の仮面ライダーで存在感<『仮面ライダーガヴ』>
2024年9月1日から放送されている『仮面ライダーガヴ』。グラニュート・ラーゲ9として、さらに1月5日(日)放送の第17話からは3人目の仮面ライダー・仮面ライダーヴラムとして出演している庄司浩平さんへインタビュー。
プロフィール情報
庄司 浩平(ショウジ コウヘイ)
- 生年月日
- 1999年10月28日
- 出身
- 東京都
- 血液型
- A型
- 身長
- 185cm
- 趣味
- バスケットボール・読書・昭和歌謡を聴く
- 特技
- バスケットボール
――『仮面ライダーガヴ』へ3人目のライダー・仮面ライダーヴラムとして出演が発表されました。元々12、13話にグラニュート・ラーゲ9役で出演されていましたが、その時から追加合流することは聞いていたのでしょうか?
そうですね、聞いていました。ただ、大まかな資料はいただいていましたけど、どういう感じのポジションなのか、細かい部分はやりながらで、それこそ特撮は脚本が徐々にできあがってくるので、そこは監督はじめ皆さんと一緒に作っていこうという感じでした。
――SNSでは追加ライダーになるんじゃないか?と予想する声も見かけましたが、それはご覧になりましたか?
いくつかそういう声があったのはプロデューサーさんから聞いていました。そういう風に思っていただけるというのは、特撮ファンの方がずっと“庄司浩平”って名前を覚えていてくださったということですよね。だって、最初は声で6秒くらいしか出てきてないですからね!人間体では出てきていないのに気づいていただけて、嬉しかったです。
――庄司さんと言えば2020年に『魔進戦隊キラメイジャー』にキラメイシルバー/クリスタリア宝路役で出演され、今回はライダーに変身するということで、戦隊とライダー両方に出演が決まった心境はいかがでしたか
第一はすごく驚きました。いずれゲスト出演などで、お邪魔する機会はきっとあるかな?とは思っていましたが、スーパー戦隊ではレギュラーで、そして仮面ライダーでもまた一つ役割を与えていただいて、なかなか前例は少ないと伺っています。僕自身、デビュー作としてすごく素敵な現場でたくさんのことを学ばせていただいたので、今度は他の現場で学んできたこと、この4年間で自分が積み重ねてきたことを出していきたいと思っていて。当時は楽しくて楽しくて、気がついたら1年終わっているくらいだったので、今回はより役者として、あとは主人公を演じている知念(英和)くんとかに比べたら先輩なので、そういったキャリアがある分、どうやって作品や現場を良くしていけるかというところを考えながら撮影しています。

――かなり謎めいた役柄ですが、現段階でお話しできる役どころはありますか?
それがほとんど無いんですけど……(苦笑)。『仮面ライダーガヴ』には、ストマック社という敵側の組織がありまして、そこに優秀なバイトとして新しく入ってきて、任務を受けてショウマたちの前に立ちはだかります。なぜストマック社の新しいバイトになったのか、本人が変身してどういうことを目指しているのかという目的は、今後の放送で明らかになってくる部分だと思いますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。お菓子がモチーフの作品で、主人公の仮面ライダーガヴはグミ、仮面ライダーヴァレンがチョコレート、そして仮面ライダーヴラムはプリンなのでポップな見た目ですし、プリンを使った戦闘アクションとかもあるので、楽しんでいただけたらと思います。
――演じる上で意識していることや、『キラメイジャー』での経験が生かせている部分などあれば教えてください
僕個人として心がけているのは、あまり特撮っぽくならないということですかね。『仮面ライダーガヴ』のメインライターが香村(純子)先生で、人間の愛憎入り乱れた部分を書かれるのがすごく上手な方で、『ガヴ』も本当に子ども向けか?日曜の朝に放送してるのか?というようなストーリー展開をしています。そういった意味でヴラムは、他のキャラクターと一線を画すようなバックグラウンドを持っているキャラクターなので、ヒーローものとして構えて色んなことをやるというよりかは、フラットなスタンスでよりドラマらしい入り方をしようと思っています。現場全体で言えば、僕もスーパー戦隊がデビュー作だったので、知念くんたちのなかなか上手くできないなっていう気持ちはすごく分かるので、色んなアプローチで彼らの助けになれればなと、「ここはこうした方がもっと楽にできるよ」というのを伝えるようにしています。
――難しさや苦戦している部分はありますか?
それこそつい最近まであったんですけど、それを打破できるようなお話がありました。言える範囲だと、あまり感情が表に出てこない役で、でも感情が無いわけではないので、ロートーンの中でどうテンションを作っていけるのかということだったり、ヴラムには彼自身の目的があって、生きる理由があるので、そこがちゃんと見えてくれば良いなというのは常に心がけています。
――静かに闘志を燃やしているじゃないですけど、想いを抱えているんですね
そうですね。ガヴもヴァレンも熱い想いを持っていて、その想いの向いている矢印が皆バラバラだときっと面白いなと思うので、そこは被らないように、戦い方も気をつけています。

――ご自身と役で似ているところはありますか?
僕は普段使わないですけど、「だるい」という言葉をよく言って片足重心で立ったりしていて、僕もついつい片足重心になってしまう男なので、あんまりよくないなと思いながらも、似ているところです。
――庄司さんが感じるスーパー戦隊と仮面ライダーの違いは?
芝居どころがライダーの方が長いですかね。スーパー戦隊はロボ戦があるので戦いの尺も少し長いですし、オープニングテーマとエンディングテーマと2曲あって、仮面ライダーは1曲しかないので単純に1分半尺が長いという部分も含めて、芝居どころが多いので、ダークで大人っぽくてシリアスという『ガヴ』の根底にあるテーマの部分と合致して、特撮と言いつつドラマとして成り立っている面白さがたくさんあるなと感じます。戦隊には戦隊の良さがあって、どちらが良い悪いという感じではないんですけど、そういった部分ですかね。あとは、グループで戦うのと個人で戦うという違いがあるので、キャストとずっと一緒にいられるのは戦隊で、僕らの時は6人で1組だったからずっと彼らと一緒にいました。『ガヴ』だと単独行動も多いし、一緒にいると言っても皆でというよりあの人とペア、あの人とペア、ということが多いのでそこは大きく違うかなと思います。
――途中からの合流となりましたが、現場の雰囲気はどうですか?
最初(『キラメイジャー』)も途中から合流だったので、そこに対しての恐怖感とかはあまりなく、知っているスタッフさんも何名かいらっしゃったので、胸を張って「ただいま」って感じで帰ってきました。知念くんがすごくポジティブでキラキラした真っ直ぐな心を持っている子なので、それが現場全体に広がっているなというイメージがあります。僕と会った時から「庄司さん、僕は令和で1番の仮面ライダーになりたいんです!」と言っていて。口に出して実際にそう思っているという、高い目標を持つというのは良いことですし、そこで切磋琢磨してお互いに言い合えて、OKが出なくてテイクを何回も重ねることもすごくある現場なので、監督や俳優部もそうですけど各部署の方々が良い作品を作りたいんだという気持ちが一貫して見えるので、すごく良い現場だと思います。
