
『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞し、前作『LOVE LIFE』で第79回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出されるなど世界中から注目される深田晃司監督による最新作『恋愛裁判』。「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を目にした深田晃司監督がその内容から着想を得て、物語を作り上げ、構想から10年を経て結実した渾身の作品。日本のアイドル界でまことしやかにささやかれる「恋愛禁止ルール」。契約書に記載されたこのルールに反する行動をしたとして所属事務所から契約違反と訴えられ裁判へと発展した一人の女性アイドルの姿を描く。
恋に落ちる人気アイドル・山岡真衣を演じるのは、元・日向坂46でセンターを務めた経験を持つ齊藤京子。昨年のグループ卒業以降、ドラマやバラエティ番組に引っ張りだこの彼女が、映画初主演でアイドル役を演じる。深田監督は主演の齊藤に対して「ひとつ言えることは、齊藤京子さんとの出会いがなければこの映画は完成しなかったということです。絵空事でしかなかった脚本に全身全霊で血肉を与えてくれた齊藤さんに心から敬服しています」と絶賛。
さらに、山岡真衣と禁断の恋におちる、中学時代の同級生・間山敬役に、現在放送中の NHK 連続テレビ小説「あんぱん」など、話題作への出演が相次ぐ人気急上昇中の倉悠貴。真衣の所属事務所チーフマネージャー・矢吹早耶役に、Netflix「極悪女王」など、幅広い作品で活躍を続ける唐田えりか。そして、山岡真衣に対し訴えを起こす所属事務所の社長・吉田光一役には、声優界のレジェンドでありながら、俳優としてもドラマ・映画・舞台と大活躍中の津田健次郎が決定している。
そして今年の第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に正式出品され、世界最速となる公式上映が実施されると、「恋愛禁止ルール」という日本独自のテーマでありながら、1000名を超える観客を魅了。上映終了後は、スタンディングオベーションが沸き起こった。映画を鑑賞した観客は「カンヌに新たな風を吹かせてくれた」や「現代の問題に切り込んだ映画。齊藤さんは本当に素晴らしい演技だった」と感想を述べ、カンヌの地で衝撃をもって受け取られた。
新たに解禁された映像には、カンヌでの公式上映の様子が収められており、監督と齊藤に向けられた熱いまなざしや歓声など、観客からの熱気あふれるリアクションが映し出されている。さらに、新たに解禁となった場面写真は、齊藤京子演じる山岡真衣と倉悠貴演じる間山敬が並ぶツーショット。山岡真衣が人気アイドルとして表舞台で見せる顔とは異なる、自然体でどこか安心した表情を見せる1枚は、彼女がアイドルである前に、ひとりの女性であることを思い出させる。