――本作に出演が決まった時の心境を教えてください
- NAOYA:主演ということを聞いて、まずはすごく嬉しかったです。それと同時に、映像作品の出演自体が今回で2作目なので、どうしよう、という不安もありました。
- 冨田侑暉(以下、冨田):自分も嬉しかったのと同時に不安もあって、ドラマは今回で3作目なのですが、3作目で主演をやらせていただくのは大丈夫かな……と。でも、相手役がNAOYAだとその時に聞いたので、NAOYAとなら大丈夫か、という安心もあって。クランクインするまでは不安も大きかったですが、徐々に楽しみのほうが大きくなっていきました。
――しかも今回、映像化だけでなく舞台化までも決まっているんですよね?
- NAOYA:舞台は初めてなので、ちょっと待って、どういうこと?と思って(笑)。演技の経験も少ないですし、舞台はカットがかからないじゃないですか。生もので、1回でもミスしたらやばいと思って、皆さんはお金を払って観に来てくださるわけなので、来年の自分頑張れ!って思いました(笑)
- 冨田:自分は、来たか!という感じがすごい大きかったです。前回出させていただいた作品もドラマから舞台化され、その時に自分の中でもっとこうしたかったな、という心残りもあったので、今回の『セラピーゲーム』では悔いが残らないようにしていきたいですし、静真として生きることができるのがすごく嬉しいなと思いました。より良いものを届けられたらと思っています。すごく楽しみです。
――原作を読んだ感想はいかがでしたか?
- NAOYA:僕は大好きになりました!湊の人間らしさや繊細さとか、静真とのキュンキュンな恋愛だけではなく家族愛もあり、静真と出会って、愛でだんだん人が成長していく過程も、全てが人間らしくてリアルで、そういったところが共感できました。すごく心に寄り添える、読んでいる自分も救われた作品でした。
- 冨田:すごく共感するポイントが多い作品だなと思っていて、恋愛をする上での駆け引きが、大げさでもなく、わざとらしくでもなく、すごく繊細に描かれたシーンがとてもたくさんあって、スッと内容が入ってきて、純粋に美しいなと思いました。湊への静真の向き合い方や、キャラクター自身の性格の素晴らしさも感じられました。
――それぞれが役を演じるにあたり、意識したことはありますか?
- NAOYA:湊に近づきたいなとすごく思いました。まずは見た目から入りたいと思ったので、湊の魅力である線の細さから線の綺麗さ、でも多少筋肉はちゃんとあって、顔もシュッとしていて、めちゃくちゃかっこいいなと思って、まずは痩せるところから始めました。筋肉もつけたいということで撮影に入る2ヶ月前ぐらいからジムに通って筋トレもして、見た目の役作りから始めました。

- 冨田:静真は“スパダリキャラ”すぎて、とにかく静真になろうと頑張っていました。大人の余裕や気品さは、正直、冨田侑暉としては結構無邪気で子どもっぽいところがあるので、そこは頑張って抑えて、どうしたらスパダリっぽくできるんだろうと試行錯誤しながら、撮影中もクランクアップまで悩んで役作りをしていました。
――スパダリらしさを出すポイントとして一つあげるとしたら何ですか?
- 冨田:ちょっと俯瞰して見るというか、落ち着いて、器を大きく、ちょっとしたことも気にならないように、精神面で意識していたというのはあります。
――演じる中で難しかった点や苦戦した部分はありましたか?
- NAOYA:湊は強い発言が多いキャラクターで、普段の僕が“ふわふわ”だとしたら、“バリバリ”だったので、語尾もちょっと強めに言ったり、声のトーンを下げたりするのが難しかったです。
- 冨田:台詞がない時の仕草で、どう動いたら、どんな立ち振る舞いをしたら、静真らしく見えるのかというのをとにかく考えていて、難しかったなと思います。
――以前、同じ事務所で切磋琢磨していたお二人の共演ということで、情報解禁時にはファンの方も盛り上がっていました。ご自身では、今回の共演はどのように思っていました?
- NAOYA:めちゃくちゃエモい共演だなと僕たちも思っていて、一緒の夢を追いかけていた僕たちが、一度離れてから、またこうして共演することができて、もう涙なしには見られないなと……。
- 冨田:それ、自分で言うんだ(笑)
- NAOYA:本当にお互い良かったなって思いますし、お母さんは本当に大喜びでした!
- 冨田:素直に嬉しかったのもありますし、それこそNAOYAが今言ってくれたように、一度離れて、もう一回お互いがパワーアップして戻ってきた姿を皆さんにお見せできるこの環境があることにまずは感謝したいなと思っています。『セラピーゲーム』というとても素敵な作品で、お互い、NAOYAらしい湊と、冨田侑暉らしい静真を演じさせていただいたということ、全てのことに感謝したいです。
――二人とも同じくらいの時期にオーディション番組に出演されていたと思いますが、お互いの姿をどのように見ていましたか?
- NAOYA:ずっとオーディション番組は見ていたので、受かった時は本当に嬉しかったです。デビューする前にメンバーとオーディション番組をチェックしていたので、「受かった!」「これナオの友だち!」ってテレビの前で言いながら見ていました。
- 冨田:『MISSION×2』の時にYouTubeをずっと見ていましたし、受かった時も、受かったってことはどこかで共演できるなって思って。将来、音楽番組とかでお互いのグループで出会うというのがすごいエモいというか、楽しみだったので、一緒に仕事できる日が早く来ないかなという思いでいっぱいでした。

――今回、お芝居での初共演となりましたが、最初の印象と、撮影を経てその印象に変化はありましたか?
- NAOYA:元々中学生くらいから知っていて、5、6年前は一緒に旅行とかにも行ったりするぐらい仲が良く、何でも知っている親友みたいな関係で、大阪でずっと遊んでいました。お互いに上京して、またお仕事をするとなった時に、印象は変わらず、でも仕事をしている冨田を見るのは初めてだったので、すごい大人っぽくてかっこいいなって、僕がついていくぐらいの関係性になっていたので、成長したなって思いました!
- 冨田:当時はこの業界に入ってすぐの先輩がNAOYAで、本当に憧れの存在というのもあって、そこからすぐ仲良くしてもらって旅行とかもいっていたんですけど、こうして共演した時に、あの時に憧れてたNAOYAだ、というところがたくさんあって……。
- NAOYA:ほんまに!?(笑)
- 冨田:やりにくいな(笑)。今もそうですけど、すぐ場を明るくしてくれるのも、昔からすごいかっこいいなって思っていたポイントでもあったので、そういうところが現場でも裏表なく、ずっとこんな感じで、本当に楽しくいられました。
――昔から知っているお二人が恋人役ということで、照れとかはありましたか?
- NAOYA:一個もなかったよな。ノリノリで、やろうぜ!みたいな(笑)
- 冨田:しっとりしているように見えて、裏では「今のいけた!イェーイ!」ってやらせてもらっていました(笑)
- NAOYA:演技もほとんど経験がなく、キスシーンもあるので緊張するだろうと思っていたんですけど、冨田侑暉とやったら緊張せずに安心してお互いを高め合えるなと思ったので、良い緊張感を持ってやっていました。
- 冨田:まさに、以下同文です。

