鈴木伸之と柏木悠がW主演を務め、第36回東京国際映画祭で「Amazon Prime Video テイクワン賞」を受賞した、楊礼平(ヤン・リーピン)監督の商業長編デビュー作である映画『羊の皮を着たケモノ』が、第39回東京国際映画祭特別上映作品として上映される。

人気漫画『羊の皮を着たケモノ』の待望の実写化である本作は、大学生・日下部大地が、姉の婚約者として現れた完璧なイケメン・井川淳に次第に惹かれていくものの、やがて井川に隠された裏の顔が明らかになっていく、新感覚の骨太ボーイズラブ作品。井川淳/辰巳圭吾役を鈴木伸之、日下部大地役を柏木悠が演じる。

ワールドプレミアを迎え、完成した作品を見た感想を鈴木は「心が温まる気持ちがこの映画から伝わってきて、同時に感動もしました。現場で撮っていた以上にすごく良い作品に出会わせてもらったなと、感謝の気持ちが生まれました」と語る。

柏木は「自分自身が出る映画は初めてで、試写に行けずスマホで見たんですけど、小さい画面でも緊迫感やその時の心情が伝わって、見ていて心が温まりましたし、心が揺さぶられるような感覚で、見ていて楽しかったです」と笑顔を見せながら、劇場で鑑賞した観客を見渡し「(大きなスクリーンが)羨ましいです。僕も見たかったですね」と嘆く場面も。

本作が初共演となった鈴木と柏木。互いの印象について聞かれると、鈴木は「本当に一生懸命な方で大地くんと重なる部分も多かったです。二人で作り上げていかなきゃいけない作品だったので、プレッシャーもあったと思うんですけど、それを感じさせないぐらい明るく太陽のようにいてくださって、最後まで楽しく走り抜けられて、大地くんが悠くんで良かったなと思っています」とコメント。
対する柏木は「優しすぎて、初めてお会いした時も鈴木さんから連絡先を聞いてくださったり、クランクインの時も『一緒に本読みする?』と言ってくださって、それが僕の中で緊張がほぐれる瞬間で、一つ一つの優しさに救われて、一緒にできて幸せでした」と感謝を伝えた。

役を作り上げていく中でコミュニケーションを取りながら撮影が進められたようで、鈴木は「ほとんど同じシーンなので、お弁当を一緒に食べながら台本の話をしたり、『何かやりづらいところない?』とか」と声をかけていたことを明かし、柏木も「疑問点をすごい聞いてくださって、僕がやりづらいかもなと思ったところを気づいていってくださるので、そういう環境作りをさせていただいたことが嬉しかったです」と振り返る。また、監督の言葉で印象に残っているものを、柏木は「『柏木さんの繊細さが映像にも映っている』と言ってくださって、その瞬間に、僕の中で意識してやっていたかもしれないことが言葉にして出てきたような感覚で、言っていただいて嬉しくて、未だに覚えています」と笑顔を見せた。

また、作品の中で好きなシーンについて、鈴木は「大地くんの表情が良い瞬間がたくさんあって、その表情がこの作品をさらに良いものにしてくださっているなと感じました。一つ抜粋するなら病室のシーンがすごく好きです」と選ぶと、柏木は「めちゃくちゃ嬉しいです」と微笑む。
一方の柏木は「辰巳の幼少期から鈴木さんに変わる瞬間が大きくなりすぎて。絶対に笑う瞬間じゃないのは分かっているんですけど、あまりにもビッグになりすぎてて、大きくなりすぎやろ!って」と思わずつっこんでしまったと話すと、鈴木も「僕が幼少期の自分の背中をさすってあげるシーンがあったんですけど、僕の手が背中ぐらいあって、本当に僕がでかいんだと改めて認識しました」と、笑いを誘った。