本作は、映画初出演にして初主演の越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)、話題のドラマ作品への出演が続いている女優の工藤美桜、そして舞台を中心に活躍しているジャニーズの寺西拓人、原嘉孝、高田翔、室龍太、さらに竹中直人、岸谷五朗らが、新解釈で描いた実在の歴史的人物たちを意外な形で演じる話題作。
歌やダンス、殺陣、大胆なアクション、そして涙あり笑いありの超デラックスミュージカル時代活劇となっている。

冒頭は一人ずつから挨拶があり、ブン太(紀伊国屋文左衛門)役の越岡は「今日は観劇いただきありがとうございました!全国の皆さんも!ありがとうございます」と会場、そして生中継している全国の劇場へ呼びかけ「“主演”の越岡裕貴です!今日はこの時間を楽しく過ごしましょう!』と自ら主演をアピール。

ブン太の相棒・モン太(近松門左衛門)を演じた工藤も「本日はお越しいただきありがとうございます!今日を迎えられて本当に嬉しいです。今日は楽しんで行ってください」も笑顔で手を振る。

ヤスベー(堀部安兵衛)を演じた寺西は「今日はありがとうございました!」と言い切ってしまい、越岡から「皆を帰らそうとしてるの?」とツッコミが。

大岡越前守忠相役の原は、「皆さん見終わった後ということでこの感動を僕たちと一緒に盛り上げていっていただけたらと思います!」とコメント。

犬屋敷郎府役の室も「本日はありがとうございました!」と簡潔に一言。

浅野内匠頭長矩役としても出演していた清水監督は「本日は本当に嬉しいです。今日朝一の回を見に行こうと思って新宿のTOHOシネマズに行きました。電車の遅延で遅刻して見れませんでした。代わりにパンフレットだけ買ってきました。これは初主演の越岡くんにプレゼントしたいと思います。おめでとう!」と挨拶しながら越岡にパンフレットを手渡す一幕が。
キャスト陣はシックな装いに対してツッコミどころが多い服装で登壇した清水監督に対して、越岡が「主演より目立つの止めてもらっていいですか!」とクレームを入れる場面も。

そして、寺坂吉右衛門を演じ、本日は別の仕事で舞台挨拶に参加出来なかった高田からは「無事初日迎えました。皆さんに見ていただけましたね?寺坂吉右衛門、あんな役でした。見た感想を言えるのは今日からになると思うので、SNSだったり色々発信していってもらってですね、映画『まくをおろすな!』をどんどん盛り上げていけたらなという風に思います。何より僕もこれからも色んなところで発信していけたらと思います。引き続き、映画『まくをおろすな!』をよろしくお願いします!」とビデオメッセージが届いた。

さらにここで特別ゲストとして映画にも出演しているLiLiCoが登場し、「さぁいよいよ初日よ皆さん~!」と劇中のセリフを再現。

映画『まくをおろすな!』は、日光江戸村でのロケと舞台上での撮影を融合した作品となっており、LiLiCoは舞台上のシーンに参加していた。
これまで映像作品へは何度も出演していたLiLiCoだったが、稽古場での練習は初めてだったと話し、「稽古場って緊張するじゃない?準備したことをそこで見て皆が「え…?」みたいな。それで歌のお稽古を皆でやってたじゃない。いきなりおじさんから漬物もらったんですよ。誰だろうな?って思ったら音楽をつけてくださった杉山(正明)先生で、何も言わずに漬物だけいただいて」と不思議(?)なエピソードを明かした。

ここで司会が「ちなみにLiLiCoさんと清水監督は衣装の打ち合わせしました?」と問いかけると「全然してない!」と否定するLiLiCoと清水監督。
「やっぱり舞台挨拶といったら初日でしょ?めでたいじゃない!だから役と似たような雰囲気で行きたいなと思ったらスーツで座ってたから……」というLiLiCoの言葉に、越岡が「スタイリスト!衣装変えて俺の!派手にして!」と叫ぶ。
LiLiCoは「ハンサムガイと美女はそのままでいいのよ!ここ二人(LiLiCo・清水監督)は何かやらないと!」と笑いを誘った。

本作のテーマ曲である「The Breakthrough My Century」にある「Breakthrough」には突破するという意味があるということで、”今年こそ突破したい、挑戦したいということがあるか”というお題に一人ずつ答えていくことに。

LiLiCoは「2年前に膝を骨折してしまったのでまだ走れなくて」と話し出し、「主人がパンケーキを食べたいと言って、卵だけが足りなくて、それで雨の中卵だけを買いに行ったんです。そういうのってやっぱり誰かが見てるんですね、上から。正直めんどくせえなと思ったんですよ。別に他のものでもいいじゃない、カレーでも何でも。そこでズッコケたわけよ。そこからはポールダンスとかもずっとやりたかったんだけど膝がそうなっているので、もう今年は走れたらいいなと思って」と骨折の理由を明かしながら挑戦したいことを語る。「あとプロレスラーとして結局引退してしまったんですけど、誰も信じないので、またリングに立てたらいいなと思って。あとは最近してないなと思ったのは主人に行ってきます、行ってらっしゃいのチューをすること。忙しすぎて二人とも。これ良くないのよ」と続ける。

次の室は「ゴルフのベストスコアを突破したいですね!……冗談です、ごめんなさい」とらしさを出しながら「このアクリル板を突破したい!」と力強く語る。
その言葉に隣に立っていた原が「一番止めてください。本当に危ないんで」と焦りを見せると「真剣な意味でですよ?取れるようになりたいなって。なんや!ボケちゃうぞ!」とふてくされる室。「一番被害被るの俺だなと思って」と続けた原に対して室は「なんでそんなこと言うん!行こうと思えば行けるからな!後でめちゃくちゃ怒られるから行かへんけど!」と大声で宣言していた。

そんな原の突破したいことは「僕は去年も掲げてた目標でできなかったんですけど、ベンチプレスを100キロあげるっていう」。
越岡からの「勝手に上げてくれ」というツッコミにも負けず、「今年こそは達成できるように頑張ります。今日もパンプアップして来たんですけど、衣装がちょっとパツパツでまた衣装さんにご迷惑をかけてしまったので……。今年は100キロ目指して」と身体作りに精を出すとのこと。

そして寺西は「いっぱいあるんですけど、言っていいですか?」という前置きから「釣りに行きたい、あと魚捌きたい、あとお相撲見に行きたい、あとぬか漬け漬けたい、あとカレー作りたい、スパイスの」といくつも羅列し、最後に「あと、舞台と映画の融合したエンターテイメントを作りたい」と答えると全員から「出てる出てる!」とツッコまれた。

工藤の突破したいことは「私は手相占い行ったら海外に縁がありますって言われたので英語やりたいです。全然喋れないんで」と答え、この流れで越岡へ。
「Yes.OK.Let’s Go……」と話し出すも「無理だ!英語無理だな!」と急ブレーキがかかる越岡に場内からは笑いが。「ふぉ~ゆ~というグループはですね、ジャニーズ事務所に公式に推されてないグループなので、2023年は公式で推されたい!非公式を突破したい!という想いです」とアピールした。

また、劇中ではバディとして一緒にいる時間も多かった工藤から見た越岡の主演ぶりは?という質問が飛ぶと「全国が聞いてるからね!」と必死になる越岡に「任せてください」と頼もしさを見せる工藤。
「本当に人として尊敬できる方だなっていうのは思ってまして、バディとしてお芝居だったりとか、歌とかダンス、殺陣もそうなんですけど、去年の夏に舞台に挑戦して、舞台の経験がほぼなかったのでどうしたらいいのかっていうのが分からない中、バディとして色々なことを教えてくださって、傍で助けてくださったなっていうのがあって」という工藤の言葉に、「いい座長だね~」と越岡が合いの手を挟み、続けて「色んなことに対して親身に話を聞いてくださるので、すごい優しいし、全部を受け止めてくださるから安心して私もお芝居でも何でも向き合ってできるし、本当にバディが越岡さんでよかったなっていうのは心から思います」と笑顔を見せた工藤。

「嬉しいな~」と喜びに浸る越岡だったが「褒められすぎるのも慣れてないから、嫌だったなって部分ないの?俺に対して嫌だったなって思う部分」と工藤に無茶ぶり。
「え~なんだろう……絵が下手とか?」と絞り出した工藤は「一緒にコアラ書こうって床にコアラを書いたんですけど」とエピソードを話すと、司会から「どんなシチュエーション!?」とツッコまれる。
越岡が「待ち時間の間に地面の砂にコアラを書いて、それが驚異的に下手だったっていう」と可愛らしいエピソードを明かした。

映画公開について改めて心境を聞かれた越岡は「僕自身で言ったら初主演で初出演だったので、映画自体が。分からないことだらけだったんですけど、ここにいるキャストの皆さんだったり撮影スタッフの皆さん、その場所にいてくれた多くのスタッフの方に支えられてようやくこの日が来たんだなと思うと感慨深いですね。色々あったんで。寒い撮影の中皆で頑張った日を思い出しますね」と撮影の日々を思い返す。

何回も見てもらうなら注目してほしいシーンは?という質問には「褌のシーン結構撮ってたんですよ!でもちょろっとだけしか映ってないから、多分ふぉ~ゆ~が褌履いても皆びっくりしないんだよね」と自分なりに分析する越岡。「山田涼介くん(Hey!Say!JUMP)とかが褌になったらワーってなるけど、ふぉ~ゆ~が褌履くぐらいじゃダメなんだろうね。だから次もう全裸かな。それぐらいじゃないと皆驚かないでしょ?」と会場に問いかける場面もあった。

舞台挨拶の最後は、代表して清水監督と越岡からメッセージ。
清水監督は「スタッフキャストすべて代表して本当にお客様に感謝申し上げます。先ほど突破したいお話がありまたけど、僕が突破したいのはこの『まくおろ』を成功させて目標の観客動員を突破して、このメンバーと続編をやりたいなと僕は思ってる次第であります!ですのでそのためには皆さん、最初の3日間が大事でございましてですね、この3日間の観客動員・興行成績が大事でございますので、どうぞ明日明後日も、お友だち、親戚一族一同を連れて来ていただいて、ぜひ応援していただきたいなと心より思っております」と話し、「そして、パンフレットの中に2回目、3回目と何度見ても楽しめるような“まくおろトリビア”というページを作りましたので、それを見ながら2回目、3回目以降見ていただくポイントや伏線などたくさん書いてあり、特別サイトも作りましたので、ぜひ皆様それを見ながら楽しんでいただいて、このまくおろチームを応援していただきたいなと思います!僕はぜひ越岡裕貴を男にしたいなと思っておりますので!これからもどうぞよろしくお願いします!」と作品を熱烈にアピール。

越岡は「いよいよこの日を迎えられたのかと思うと、先ほども言いましたけどすごく感慨深くて。皆様に助けてもらいながらここまで来れました。本当に『まくをおろすな!』って「人生の幕は自分でおろすな」っていうのはありますけど、すごくポジティブな作品になっていると思うんで、僕が演じるブン太とかも結構スカッとしている性格ですごくポジティブな人間なので、何か生きるエネルギーだったり、ポジティブなエネルギーが皆さんに届いたらなっていう想いでございます。より多くの方に見ていただけるよう色々呟いてください。よろしくお願いします」と舞台挨拶を締めくくった。

映画『まくをおろすな!』は1月20日(金)より全国ロードショー。

<あらすじ>
ブン太こと紀伊国屋文左衛門(越岡裕貴)は、モン太こと近松門左衛門(工藤美桜)とバディを組み、「人生の幕は自分でおろすな」と、心中希望のカップルに芝居を打たせ助けている。
溜まり場「どっぐかふぇ」で、芸人・犬屋敷郎府(室龍太)などと交流を深めている時、アルバイトに来たヤスベーこと堀部安兵衛(寺西拓人)が赤穂浪士で、吉良上野介義央(岸谷五朗)への仇討ちを目論んでいることを知る。
寺坂吉右衛門(高田翔)ら赤穂浪士が江戸に集結する中、ブン太はモン太と共に一計を案じる。
しかし、討ち入りの裏には、10年前に南町奉行の大岡越前守忠相(原嘉孝)と、諸国を巡って情報収集していた松尾芭蕉(竹中直人)が戦った反乱軍による企みがあった。
しかも、それによってブン太の秘密も明らかに・・・。