――主人公の学び直しがテーマになっていますが、濱尾さんが学び直したいことは?
英語です。まさに今も文法書を持ってるのですが。高校・大学の頃、水泳をやっていた時に海外の選手と練習をすることがあったり、この仕事を始めてからも海外の友だちと一緒になったりすることがあったので少し喋れると思っていたのですが、実際は簡単な単語だったりスラングばかりのすごく適当な英語で。この前大人の人と話した時に「ちょっとその英語はよくない」と教えていただいたことがあって。自分でもそれを分かっていたので、大人として英語を話せるようにならなきゃいけないなと。ネイティブの話し方、海外で暮らせてビジネスできるような英語を今やり直そうとしています。
――お仕事にも生きてくるかもしれないですよね?
そうですね。英語が分からないとダメな仕事では無いですが、あくまでプラスアルファで、でもそのプラスアルファは自分がやるかどうかだと思うので、きちんと学びたいなと思いながら……ついサボってしまうこともあります(苦笑)

――今夜は第7話の放送となりますが、見どころは?
第7話はぜひ澄香と寛太の関係に注目していただきたいです!現場では “スッカンタ”と呼んでいるのですが、この二人の行方を見守っていただけると嬉しいなと。皆さん、ぜひハッシュタグ“#スッカンタ”で投稿よろしくお願いします!
――物語全体で注目してほしいところはありますか?
前回放送の第6話では、佐弥子さんと拓が付き合って喧嘩して、安藤政信さん演じる日向さんと佐弥子さんが抱き合っているところで終わっているんですよね。実は僕はもともと安藤さんの大ファンということもあって、個人的に日向さんを応援してしまう気持ちもあるのですが(笑)、それでもやっぱり、拓も負けないぞ!という思いがもちろんあります。恋愛は年齢じゃないと言いますが、年齢が違うゆえのすれ違いももちろんあると思うので、どちらの目線でもお楽しみいただけるのではないかと思っています。あとは何よりスッカンタにも感情移入して見てみてください!

――ここからは濱尾さんご自身についてもお伺いします。前回取材させていただいたのが約2年前でしたが、当時と比べてお仕事との向き合い方に変化はありましたか?
あの時と変わらず、目の前のことを一生懸命乗り越えていこうという意識です。でも、もう少し将来のことを考えるようになった気もします。前回取材していただいてから2年経っているということですが、この2年、全力で生きてきたつもりでした。でも、先程の英語の話もそうですが、2年前からやらなきゃと思っていたはずなんです。なのに、目の前のお仕事に精一杯だったということもあってなかなか取り組むことができず。もちろん2年前に比べればできるようになったことも多いのですが、2年後には今思い描いていることがきちんと形になっているようにしたいです。この2年でできなかったと感じているものが、2年後には満足のいく状態になっているように意識したいと思います。
――前回の取材で「仮面ライダーをやりたい」とおっしゃっていて、その後『仮面ライダーリバイス』への出演が叶いました。仮面ライダーの経験はいかがでしたか?
仮面ライダーに憧れてこの世界に入ったので、もちろん嬉しかったですし、夢のような時間でした。やっぱり仮面ライダーを機に僕のことを知ってくださった方が多いですし、その方たちが今でも応援してくださっていることが励みになっています。でも今、夢が叶ったというふわふわとした気持ちだけではだめだとも自覚しているので、仮面ライダーを原点として、これからももっと励んでいきたいと心を入れ替えています。
――次の夢は見つかりましたか?
僕が大学までずっと続けてきた水泳というスポーツは、タイムだったりランキングだったり、数字がシビアに見える世界だったのですが、俳優という仕事はランキング付けされるものではないというか、抽象的な世界だと思います。ただ、例えばアカデミー賞のような、色々な賞がありますよね。いつかそういう賞を取って、目に見える形でお芝居や作品が評価されるという経験が、僕自身をさらに勇気づけてくれるのではないかと思いますし、僕をサポートしてくださっているファンの方やスタッフの方へも、恩返しの一つの形になるのかなと。

――そして、11月26日に誕生日を迎えるわけですが……
あら!そうですね。もうあと1か月後誕生日ですね!(※取材は10月下旬)
――ドラマの現場でお祝いされるかもしれませんね!
現場で祝ってもらえるかも!ちょっとこの記事早めに出してもらえないですか?(笑)
――それは難しいです(苦笑)。お祝いされていることを願ってます!
記事を見てくださってる皆さんも願っててください!(笑)
――誕生日を迎え24歳になりますが、今後やってみたいお芝居や出演したい作品は?
ドラマも映画も好きなので、ジャンルを問わずに挑戦していきたいです。強いて言えば、最近お調子者の役や、陽気な役を演じる機会が多いので、真逆な役にも挑戦してみたいなと思っています。
――モデルとしての姿を見ているとクールで冷静な役も似合うのではと思います
僕自身の性格的には明るい役柄の方がイメージが湧きやすいと思うのですが、でも冷静な時は冷静なんです!ここ最近の役はアドリブも入れさせていただいたり、動きも自由にさせていただいたりしていますが、少ない言葉数で縛られる役にも挑戦できたらなと思っています。
――そうなった時にどういう表現が出るのか、楽しみがありますね
この仕事で長いことやっていく中で、自分がどういうふうに見えるかとかも気になりはしますが、色んな役を経ることによって、自分の人生で何を大事にしているのか、こういう時に何を思うか、そういうのを感じたいんです。だから、暗い役などをすることで色んな感情を見つけたいというか、人間や濱尾ノリタカ自身を知りたいので、そのために幅広い役をやりたいです。それをやることが個人としても役者としてもすごく必要なことだと思います。
――ありがとうございます。では最後にファンの方々へメッセージをお願いします
少しずつお仕事ができるようになってきているのもファンの皆様のお陰です。感謝しかないです。活動の機会や幅を増やすことでしか恩返しは出来ないと思っているので、ぜひ全作品見てほしいなと思います。『マイ・セカンド・アオハル』は、日々愛を込めて作っている作品で、本当に笑顔が多いなと思うような現場。雰囲気がすごく良いんです!皆が笑顔でいる幸せな現場なので、そういう現場で作っているものなんだと思って楽しんで見てほしいです。
あと、写真集『H3O』も発売中ですので何卒よろしくお願いします!


カメラマン:秋葉巧、ヘアメイク:勝部絵理奈