――デビューのきっかけを教えてください
きっかけは“国民的美少女コンテスト”なんですけど、私が自分から進んで応募したわけではなくて。もともとダンスを小学5年生の頃から習っていたんですが、そのダンススクールの先生に勧めていただいて応募しました。
――ではもともとこういう仕事に興味があったわけではない?
いえ、物心がついた時からアイドルだったり歌手だったりに憧れがあって、芸能界にも入りたいなとは思っていたんですけど、なかなか一歩踏み出すことができなくて……。

――ダンスの先生の勧めで受けた“国民的美少女コンテスト”で見事グランプリを獲得しました
すごく嬉しかったです。でも私は正直、“審査員特別賞”を狙っていたんですよ。私の中でグランプリを獲る人というのは、今すぐお仕事ができる、即戦力になれる人というイメージが強かったので。前回審査員特別賞をとられた方が、私とちょうど同い年くらいの方だったので、いわゆる伸びしろがあるような人が選ばれるのかなって勝手に想像していました。まだ即戦力にはなれないし、特別賞が獲れたらいいなって思っていたので、まさかグランプリに選ばれるとは思っていませんでした。
――気持ちが追いつかない感じ?
そうですね、審査員特別賞で呼ばれなかったっていう悔しさで半泣きになっている状態のときに(グランプリの発表があって)呼ばれたので、グランプリが獲れたっていう嬉しさと、“審査員特別賞が獲れなかった、終わっちゃった”っていう悔しさが混じってすごく不思議な感情でしたね。
――周囲の反応はいかがでしたか?
友達とか家族はすごく喜んでくれました。特にお姉ちゃんが泣いてくれたって聞いたときは嬉しかったですね!

――そして今回は「おんな城主 直虎」でドラマ初出演。初めて出演するドラマがNHK大河ドラマです
もともと大河のオーディションがあったんですけど、全然手ごたえを感じていなくて不安な気持ちで結果を待っていました。連絡を受けた時にお母さんと一緒にいたんですけど、お母さんが電話が出てリアクションが大きかったので、何の話だろうなと思って。「(大河に)決まったよ」と言われて、驚きの方が強かったです。
――女優デビュー作「人生の約束」での経験から、今回の大河にはどんなことを活かしたいと思っていましたか?
映画の撮影ではとにかく、周りの方の演技を見て勉強したいという意気込みを持って挑んでいたんですけど、緊張しちゃって自分のことで精一杯という状況でした。せっかくいい現場に入れてもらえたのにそれが吸収できなかったということがすごく悔しくて。だから今回の大河の撮影では、自分なりに役を作って行くんですけど、そこで作りすぎずに周りの方や監督さんからアドバイスしてもらったことを出そうと思っていました。他の人のお芝居をしっかり見て勉強しようと思ったのが私の中で課題でもあったので、もちろん緊張もしているんですけど、映画の時よりは周りを見れているなって思います。
――お芝居の話が出ましたが、共演者の方の中で特に印象に残っている方の演技は?
共演するシーンも多い方でお世話になっている祐椿尼さん(財前直見)と直虎さん(柴咲コウ)と、たけさん(梅沢昌代)の3人のお芝居がすごく勉強になっています。みなさん個性があって、その違いを見ているだけで楽しいですし、お芝居を間近で見れているということもありがたい、貴重な経験をさせていただいていると思います。