――今回演じる“高瀬”の役どころを教えてください
高瀬は母親を亡くしていて、父親がもしかしたら井伊直親(三浦春馬)かもしれないということで井伊家を訪ねてくるんですけど、そんな過去があるとは思えないくらい明るくて素直で屈託のない女の子です。
――どんな役作りをしましたか?
今の時代だとここまで素直でちょっと男勝りな女の子っていないと思うんです。だからその“現代にはない明るさ”を出せたらいいなと思って役作りをしました。
――“姫”と言う事でしぐさや所作等で気をつけたことは?
所作は撮影の前に先生から教えていただいて、慣れてきたところで現場に入ったんですけど、もともと高瀬は百姓なので、まず百姓の撮影があったんですよ。姫としての所作が身についちゃってる状態でなかなか百姓っぽさが出せなくって、悩んでた時期があったんですけど、その時に監督さんや共演者の方にアドバイスを受けてなるほどって思ったりとか自分ではドラマを見ていて気付かなかったことを現場で教えてもらえるのが、すごく貴重な経験だなって感じていますね。

――井伊直親(三浦春馬)の隠し子という設定ですが、三浦さんとは現場で何かお話はされましたか?
実は三浦春馬さんとは現場でお会いしたことがなくて。私が井伊家に来た時には直親さんは亡くなられているので共演シーンがないんです。でも作中の直親さんをみて、すてきな笑顔や優しさが高瀬にも受け継がれているのかなと思うので、その優しさであったり笑顔を頑張ろうと思っていましたね。
――大河ドラマならではのエピソードがあれば教えてください
リハーサルがあるというのが私にとっては初めてだったので、ありがたいと思いますね。現場にいきなり入ってカメリハがあって撮るってなると、なかなか緊張してしまって自分が考えていたことが出せなかったりするんですけど、リハーサルがあるので、段階を踏んで行けるのがありがたいです。現場に入ってみなさんの演技を受けて、高瀬はどういう気持ちでここにいるんだろうってことを感じてから現場に入れるのがすごくすてきだなと思いますね。
――現場でよく話す共演者さんは?
私は聞き役に回る事が多くて自分からはガンガン行けないので、みなさんが話してる会話を聞くだけでもすごくおもしろいです。たまにお話させていただくのは直之さん(矢本悠馬)。現場に慣れたいと思って何か話しかけるきっかけがないかなと思って、矢本さんとか共演者の方の情報を調べたんですけど、たまたま矢本さんが私と一緒で乃木坂46が好きだということが分かって、“じゃあ話しかけてみよう”と思ったんです(笑)。
――髙橋さんの印象に残っているシーンはどこですか?
やっぱり登場シーン。それと姫として認められた時のお披露目のシーンもすごく印象に残っています。登場シーンは自分の中でも思い入れ深いというか、しっかり考えて挑んだこともあって、そういう意味でも好きなシーンです。
――大河ドラマということですが、歴史は好きですか?
はい!私はもともと好きな教科を聞かれると社会か体育って答えるくらいで(笑)。社会の中でも、日本史の戦国時代が好きなんです。だからこの時代の大河に出れたことが嬉しいです!
――ちなみに好きな戦国武将は?
もともと織田信長さんが好きだったんですけど、この大河に出る事になって初めて井伊直虎という武将を知って“こんなにかっこいい武将がいたんだ!”と思いました。作品を見ていても生き様がかっこいいし、井伊直虎が私の中でブームです。
――ではもし戦国時代にタイムスリップできたら何がしたい?
お姫様として、この時代の女性の生き方っていうのを体験してみたいなって思いますね。
――最後にドラマを楽しみにしている方へのメッセ―ジをお願いします
直虎という女性の生き様はもちろん、井伊家がどうやって変わって行くのかっていうのもおもしろい部分です。高瀬が今後どういう感じになって行くのかっていうことにも注目しながら見ていただけたらなと思います!