――5月2日に上演される『柳橋物語』は自身3度目の朗読劇になります。今の心境は?
- すごく緊張しています(苦笑)。演出の笹部博司さんのチームとご一緒するのも3回目で、顔合わせの場で久しぶりにお会いした時は安心感がありました。でもついに始まるんだ……という緊張感もありました。初めて朗読劇に挑戦するくらい新鮮な気持ちでいます。
――『柳橋物語』を読んだ感想は?
- “おせん”という女の子が過酷な運命に翻弄されていくお話ですが、なんでこんなことになってしまったんだろう……と苦しくなるような内容でした。同性だから感じたことでもあると思いますが、その感情を自分が伝えることが出来るのかどうか、怖くなってしまって……。今も怖いですが、この気持ちのまま稽古を重ねていきたいと思います。
――朗読劇への意気込みをお願いします
- 3度目の朗読劇ですが、1人で舞台に立たせていただくので緊張も当然あります。舞台は生ものなので、本番にどういう気持ちが生まれるのかは稽古の時とは違ってくると思いますし、お客様との間に生まれる空気感を楽しんで、世界観を共有出来たら嬉しいです。
――ここからは深川さんのパーソナルな部分のお話を。乃木坂46を卒業し、女優活動が始まりもうすぐ3年になりますが、仕事への意識は変わりましたか?
- グループを卒業してから変わりましたね。意識していなかった自分の癖や考え方を事務所の方に指摘していただく部分もありましたし、「今まではこう考えていたけど、実はこうだったんだ」という新しい発見もありました。何より、乃木坂46という看板が外れて深川麻衣として1人で活動して行く中で、自分のことをもっと発信したり、思ったことを言葉にして伝えることの大切さを実感するようになりました。
――演技のお仕事が増えてきていますが、楽しさは感じていますか?
- 楽しさと難しさの半々です……。お芝居は答えがないものですが、役をいただいたからには責任を持って自分なりの意見や考えを持っていないといけないと思いながら臨んでいます。でも、年齢やその時の環境によって台本を読んだ感じ方も変わってくると思いますし、答えがない分探究心や好きという気持ちがあれば何歳になっても続けていける職業なので、それがお芝居の魅力です。
――共演してみたい方や憧れの方はいますか?
- たくさんいらっしゃいますが……中村義洋監督の作品が好きなのでいつかご一緒してみたいです!
――乃木坂46のメンバーや卒業生との交流はありますか?
- 先日、衛藤美彩ちゃんの卒業ソロコンサートを見に行きました。メンバーもちょうどアンコールに出演していたので、お話が出来て嬉しかったです。皆変わらないので安心します(笑)。
――最近ハマっていることは?
- 写真を撮ることは少し前からハマっているのですが、今はフィルムカメラを買ってドラマの撮影中やスタッフさんを撮影しています。人物を撮るのが好きで、『日本ボロ宿紀行』の時に撮影した写真を現像してスタッフさんにプレゼントしました。
――出かける時は常に持ち歩いているんですか?
- そうですね。お仕事の時も友だちと遊ぶ時もカバンの中に入れていて、サッと出して撮っています(笑)。
――完全に趣味の一つですね
- テクニックや細かい知識はないんですけど(苦笑)。今はスマホのアプリでフィルム風に撮影出来るものもたくさんありますが、フィルムカメラは現像するまでのドキドキ感と何とも言えない味があるので好きです!
――プライベートで挑戦してみたいことは?
- 今年は”今までにやったことがないことに挑戦してみよう”というのが個人的な目標です。仕事に対してもそうですが、習い事や海外旅行に1人で行ったり、あとはスキューバダイビングなど。「仕事があるから」と興味があることをついつい先延ばしにしてしまうのですが、後回しにせず色々なことに挑戦したいです。
――最後に、ファンの方々へのメッセージをお願いします
- 今年に入ってから応援してくださる皆さんに嬉しいお知らせが出来るタイミングが続いていて、また色々な一面を見ていただける1年になるかと思います。今後も引き続き頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!
写真:秋葉 巧、ヘアメイク:山口朋子(HITOME)、文:村松千晶