――古田新太さんとは前回も共演されていますが、どのような方ですか
- 前回はコロナ禍だったのでご飯に行ったりとかはしていなくて、挨拶ぐらいしか喋っていないんです。あとは「声を大きく出してね」とアドバイスをいただいたぐらいで。古田さんはあまりオンオフが無いように私には見えています。
――古田さんご自身はものすごく周りに気を遣っていて、気になってしょうがないからわざとツッコんだりするとおっしゃっていました
- そうなんですか?私は逆にあまり人のことを見ないタイプで、見られると嫌かなって思ってしまって、喋る時ぐらいしか人のことを見ないように意識しています。多分、油断している時に古田さんから何か飛んで来るような気がしています(笑)
――主演を務める生田斗真さんの印象は?
- まだご挨拶ぐらいしかしていないのですが、生田さんは座長として分かりやすく引っ張っていくというよりは、皆が自然とついて行きたくなるような座長と伺っています。でも座長だからと意識しすぎず、一緒に稽古していけたらいいなと思っています。
――今回は福岡と大阪でも公演がありますが、地方公演で楽しみしていることやどのように過ごそうと思っていますか?
- 今どうしようと思っていて(笑)。福岡も期間が長いですし、1日2回公演の日もあれば1回公演の日もあるので、何しよう……って。
――共演者の方とどこか行ったりするかもしれません
- 皆さんお酒がお好きそうですが、私がどこまでお付き合いできるか分からないので、とりあえずゲームを一式、ホテルの部屋にセットしようかなと思っています(笑)
――ドラマや映画といった映像作品と舞台では、西野さんはどのような違いを感じていますか?
- 映像だと顔の寄りだけというカットもありますが、舞台では全身を観られている状況で演じないといけないので、意識する感覚が違うのもありますし、ピンマイクが無いのでお腹から声を出すということもあります。舞台は1回始まったら終わりまで止まることなくぶわーっと流れていくので、よりライブ感を感じられると思います。
――舞台の面白さは?
- 映像はその日に撮影したらもう二度と同じシーンはやりませんが、舞台は何回もやる分、相手が少し変わったらこちらも変わるし、毎回なにか違うことが起きるので、それは舞台ならではなのかなと思います。
――舞台上ではハプニングが起こることもありますが、予想外の出来事には強い方ですか?
- 私は舞台慣れしていないので、観客の方が気づかないように何事もなかったかのように振る舞おうとしてしまうと思うんですけど、ミスだと分かっても笑いになったりする時もあるじゃないですか。上手く笑いにできたらという理想はありますが、私が何かミスをするわけにはいかないので、気をつけたいです。
――西野さんがお芝居をやる上で意識していることがあれば教えてください
- 自分をなるべく消したいので、できているか分からないですけど喋り方とか歩き方から変えられたらと思っています。
――普段、映像作品を見たりするなど、お芝居を勉強していることはありますか?
- 勉強というわけではないですが、最近マーベルのシリーズをアイアンマンから見ています。今まで見たことが無かったんですけど勧められて見てみたら、ヒーローものなので話も王道で楽しめて、海外の方のお芝居もすごいなと改めて思いました。でもそこから自分に何を活かせるだろうというのはまたちょっと難しいですけど、見てよかったです。どういうふうに演じているんだろうとか疑問に思いながら見ていました。
――お芝居に対して持っていた印象や、ご自身で向いている、向いていないなどどう思っていますか?
- 自分では向いていると思ったことは無くて、むしろ現場で上手くできなかった時とか、OKは出たけど自分的にこれで良かったのかなって思うことがあって、向いてないな……となることがあります。でも、自分が良くないって思っていても周りからしたらそうじゃない時もあるじゃないですか。そうであれって思っているんですけど(笑)。あとは自分でできないなって悩むことが割と好きな方ではあるので、きっとこれからもそういう感じでやっていくのかなと思います。
――『バサラオ』の見どころや楽しみにしてほしいところを教えてください
- 全員悪役というところが良いなと思っています。私の役は多分そこまで悪っぽくないかと思うんですけど、でも悪に思われたいのでこれから役を作っていきたいです。
――今考えている悪になるためのイメージは?
- 人を斬る時にためらいが無くて、それが楽しいと思っていると伝われば一種の悪ではあるのかな?と考えています。何かを守るためではあるんですけど、正当な理由があるというより無差別的に戦うような、良くない感じが出るといいなと思っています。
――最後にファンの方へのメッセージをお願いします
- 長い期間やっていますのでぜひ観に来ていただきたいですし、観て絶対損しない、観て良かったと思えるような作品になっていると思うので楽しみにしていてほしいです。頑張ります!
撮影:泉健也、ヘアメイク:中山友恵、スタイリスト:森田晃嘉