――ここからは上村さんご自身のお話を。デビューのきっかけを教えてください
1番最初のお仕事は中学校2年生の時で、「ニコ☆プチ」という「nicola」の妹雑誌でした。幼馴染がモデルをやっていて、どうやら僕の1年分のお年玉をひと月で稼いでいるらしいぞっていう話を聞きつけて(笑)。小学校6年生の終わりごろに「やってみたい」と言いました。
――ということは初めはお小遣いほしさに……(笑)?
そうですね、最初は完全にお金でしたね(笑)。その後、色々と仕事の経験を重ねていって、でもこの先どうしようかなと悩んでいたタイミングで『テニスの王子様』のミュージカルが決まって、ちゃんとお芝居がしたいなと思い始めました。動機が定まり始めたのはその頃だと思います。
――ミュージカル『テニスの王子様』への出演がひとつのターニングポイントということですね。具体的にお芝居をやっていきたいと思ったきっかけがあったんですか?
小さな事なんですけど、楽屋で一緒にやっていたチームの子達にいきなりお題を振られて実践するというゲーム的なことをやっていて「あれ、これとお芝居ってそんな大差ないんじゃないかな?」と思ったんです。それまでお芝居に苦手意識があったんですけど、要はこれと一緒じゃないかと思って。そう思えた時に演技ってとても楽しいものだということに気付きました。

――小さい頃はどのような子供でしたか?
小さい頃は戦いごっこが出来ない子供でしたね。空手を習っていたんですけど、空手を習い始めるまでそういう遊びがすごく嫌で。粘土遊びが1番好きだった気がします。保育園の時は雨が降るのが嬉しかったですね。外で遊ばず粘土遊びが出来たので(笑)。
――インスタグラムの投稿もユーモアいっぱいですよね。ご自身のことはどんな性格だと思いますか?
ありがとうございます(笑)。僕は自分のことを“普通”だと思います。人見知りではないけれどあまり積極性はないですね。お仕事だと割と大丈夫なんですけど、プライベートで人と仲良くなるのが大変。たまにどうやって関わっていけばいいのか分からなくなっちゃうんですよね。
――最近ハマっていることはありますか?
お休みの時は、家で漫画を読んでいるかずっと寝ているかですね。漫画は東村アキコさんの作品がとても好きで、昔の作品も買って読んでいます。『メロポンだし!』がおもしろいです。
――最後にファンの方に作品の見どころを含め、メッセージをお願いします
『半分、青い。』は軽快なリズムの作品です。いろいろな事がたくさん起きるので見ていて絶対飽きないと思いますし、それに振り回されてる周りの人や家族を観てほしいです。草太の心優しい“イイヤツ感”にも注目してください!


写真:秋葉 巧、ヘアメイク:勝部絵理奈、文:水出綾香