――3年0組の雰囲気はどうですか?
- とにかく明るいです!皆さん優しくて明るいので、本当の学校みたいになっていますし、そんな生徒たちを優しく見守ってくださる先生方という感じで。そんな楽しい雰囲気の中でもお芝居の相談をすれば優しく受け入れてくださって。お芝居のことも話しながら、やる時はしっかりやって、楽しむ時は楽しむというような、すごく素敵な環境で撮影させていただいています。
――ゼロ組のムードメーカーはどなたですか
- やっぱり松田(元太)さんじゃないかなと思います。本当に優しくて明るい方で、監督さんとかが結構ツッコんだり、周りのキャストの方も松田さんが言ったことに対してたくさん笑っているので、松田さんの存在がゼロ組の雰囲気をより良くしてくださっていると思います。
――最終回が迫って来ていますが、展開はまだ分からないんですよね(※取材当時)
- 最終回はまだ私たちも分かっていなくて、ドキドキです。だから毎回台本をいただくごとに「こうなったんだ!」「ここどうなるんだろうね、面白いね」って話しています。
――そして、11月に上演される舞台『138億年未満』への出演も発表となり、本作が初舞台となります。舞台にはどのような印象がありますか?
- 元々クラシックバレエを5歳から8年間習っていたこともあり、毎年発表会では舞台に立って踊るということをしていたので、“舞台上に立つ”というのは小さい頃から経験していましたが、演劇の舞台はお芝居がすごくリアルに伝わってくるのが面白くて、それを実際に自分がやるということで、今からすごく緊張しています。
――ただ、本作はただの青春群像劇ではなく“酸っぱくて苦い”なんですよね
- “甘酸っぱい”というよりは“酸っぱくて少し苦い”ような青春群像劇です!地元ではダンスが上手なスターである韮沢(桜井日奈子さん)が、大阪に出てきた時に友人となる野沢役を演じます。韮沢からは羨ましがられるほどの才能を持った野沢も、上には上がいるという挫折をしていて、「人生なかなか上手くいかないよね」という中でどう藻掻いていくのかという作品になっています。でもそうやって藻掻いているのも青春かなと思います。
――倉沢さんは高校時代、これが青春だったなと思うことはありますか?
- 学校に通っている日々自体がすごく青春だったなとすごく思います。すごく嬉しいことがあった日でも、学校に行きたくないと思った日でも、絶対にそこにはクラスメイトっていう毎日顔を合わせる仲間がいて。今、大学に進学して思うのは、中学とか高校はクラスというものがあることがすごく貴重な時間だったなと。友だちと毎日会って、たわいもない話をして、一緒に笑いながら帰っていた日々が青春でしたね。
――今後、挑戦してみたいお仕事や演じてみたい役柄があれば教えてください
- 以前別の取材で聞いていただいた時に「学園ドラマに出てみたい」という話をしていて、とんでもなくありがたいことにその願いが叶ったので、今度は、すごく大変だろうなと思いますけど難しい単語や用語がセリフとして多くある、頭脳派な役にも挑戦してみたいです。あとは今回の『ビリオン×スクール』で初めてコメディ作品に触れたので、見ている人が思わず笑ってしまうような楽しく明るい作品にもっと出てみたいです。
――最後に読者へ向けてメッセージをお願いします
- 読んでくださってありがとうございます。『ビリオン×スクール』は、山田さん演じる加賀美零という億万長者(ビリオネア)で容姿端麗だがどこかクセのある先生が、現代社会のすごくリアルな問題を、想像がつかないような方法で1個ずつ解決していく、金曜の夜に相応しいドラマになっていると思います。すごく共感できるところもありながら、笑いあり、涙あり、楽しんで見ていただけるところもあると思うので、皆さんの1週間の疲れを吹っ飛ばせるドラマになっていたら嬉しいです。ぜひ楽しんでいただければと思います!
撮影:秋葉巧