――撮影中、印象に残っているエピソードは？
撮影の中空きで何時間か空いちゃった日があったんですけど、山の方の撮影でどこもすごく暑かったのでロケバスに行って、誰もいなくて一人だと思ったから今のうちにちょっと休んでおこうと思って寝ていたら、寝ているところを寺島さんに撮られていたみたいで。早見さんに「なんか送られてきたよ」って言われたり、起きて現場に戻ったら寺島さんにも「お前いびきうるせえんだよ！」って(笑)。疲れていたのかもしれないです……恥ずかしい(笑)。誰もいなかったのになんでいたんですかね、寺島さんってロケバスにあまり来ないんですよ。僕のこと探していたのかな？もしかしたら僕とおしゃべりがしたくて探していたのかもしれないです(笑)。それから寺島さんには「おお！起きてるか？」ってずっと言われていて。「今日は起きてるんだな」っていじられていて、もしかしたら最後までいじられ続けるかもしれないです(笑)
――作品の見どころを教えてください
事件が毎話起きていくので、その中での牧野の心情の変化や、あとは警察と医者という違う職業だけどお互いにリスペクトを持ち合って事件を解決していく姿がかっこよくて、藤木さんも寺島さんもかっこいいので、そこに注目していただけたら楽しめると思います。
――牧野として注目してほしいところはありますか？
最初は警官だったのが刑事になって、まず1話から2話でかなり成長するんですけど、そこからさらに色んな事件にかかわっていくことでどういう風に成長していくのか、弓削さんと一緒にやっていく中でどういう変化があるのか楽しみにしていただけたらと思います。

――ここからは前田さんご自身について伺います。芸能界に入ったきっかけは？
大学3年生くらいまでは普通の大学生でした。元々興味はあったんですけど、大学1年生の時にコンテストを受けたら落ちてしまって。それから大学では部活に専念しようと思って部活をやっていたんですけど、でもコロナの時期で部活ができなくなってしまって、就活も始まりお仕事どうしようかなと思って、色んな仕事を調べたりしていましたが、やりたいことが見つからず、もう一度俳優を目指してみようと思いました。
――2021年に俳優デビューしてからおよそ3年が経ちましたが、お芝居の楽しさややりがいは感じられていますか？
お芝居楽しいです。もしコロナが無かったら僕はこの仕事に就いていないかもしれないので、大変なこともありましたけど、でもやって良かったなって今はすごく思っています。普通に生きていたら知らないことってたくさんあると思うんですけど、でも俳優をやっているからこそ知れることがたくさんあって、自分自身についてもそうですし、でも自分のことって普通は自分がどういう人なんだろうとかあまり考えないじゃないですか？でもこういうお仕事をしているから役作りの時とかに自分と比較したりするので、自分のこともよく知れるし、相手のこともよく知れるし、どんどん色んなものを知りたくなってくるお仕事なので、やっていてすごく楽しいし飽きないです。

――これまで印象に残っている作品はありますか？
映画『ふれる。』です。元々声優にも興味があって、お芝居をやっていく中で楽しいなと言いつつもっと幅を広げたい、もっとお芝居がしたいと思って、声優だったらもっと自分ぽくないキャラクターとかでも演じられると思ったので挑戦したいなと思っていました。良いタイミングで自分とは見た目が全然違うキャラクターを演じさせていただくことができたので、俳優としての幅が広がったなと思って、すごく良い経験になりました。
――アフレコはどうでしたか？
楽しかったです！声優にとても憧れていたので、台本を持ってマイクの前に立ってお芝居をするっていうその格好がまずかっこいいですよね。不安とかもありましたけど、でも楽しいっていうのが僕の中で1番だったので、そういう楽しさが映像に乗っているんじゃないかなと思います。
――永瀬廉さん、坂東龍汰さんとともに、幼馴染の3人を演じられたんですよね
今回の作品は3人の空気感が物語の中ですごく大事になってくる部分だったので、3人で一緒にアフレコする機会を作ってくださいました。僕は話すのがあまり得意ではないんですけど、お二人がたくさん話しかけてくれて、最初から幼馴染のような空気感ができていたと思います。

――今後挑戦してみたい作品や演じてみたい役はありますか？
これまで結構やりたいと言っていた作品をやらせていただいたんですけど、何がやりたいかな……言っておいた方が良いですよね？(笑)。キュンキュンする作品がやりたいです！今25歳なんですけど、キュンキュン系の映画やドラマって年齢制限が出てきちゃうじゃないですか。だから早くやりたいなと思っています。少女漫画はすごく好きなんですよ！結構読んでいて、これが良いですよって色んな人におすすめしたりもしているので、いつか出演できたら良いなと思います。
――キュンキュンするセリフを言うことは照れたり恥ずかしさはありませんか？
大丈夫だと思いますが、分からないです。今まであまりそういうセリフを言うことが無かったので……BLはありましたけど。恥ずかしいのかもしれないですね、やってみたら。でも大丈夫です！できます、前田！超クサいセリフをかっこつけて言いたいです！
――ありがとうございます。最後にファンの方々へメッセージをお願いします
いつも応援ありがとうございます。これまで色んな役をやらせてもらって、色んな僕をみてもらえていると思いますが、今回は2度目の刑事役になるんですけど、前回とはまたちょっと違った雰囲気の作品なので、また新しい前田を見られると思います。ぜひ楽しみにしていてください。


撮影：泉健也、ヘアメイク：佐藤健行(HAPP’S.)、スタイリスト：石橋修一
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